美しい星空を見上げると人はなぜ感動するのでしょうか?

  • 作成日:2018.09.25

プラネタリウムを作り続けた大平氏は、星空を見ることの意味を考えはじめる。

大平貴之

大平技研代表取締役

1991年、大学3年生でレンズ投影式プラネタリウムを個人で完成
大学院修了後、ソニーに就職
1998年 170万個の星を投影できる「MAGASTAR」を発表
2004年「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」がギネスに認定。
2005年 ソニーを退社、大平技研設立。

MEGASTAR

MEGASTARというのは、プラネタリウムクリエイターの大平氏が開発した、次世代型のプラネタリウムだ。

旧世代のプラネタリウムは、7等級くらいまでの星しか投影できず、その数は3万個ほどだった。

しかし、MEGASTARは、それの100倍に相当する11等級までを投影する。
その数は実に150万個である。

事業計画も白紙のまま、ソニーを退社し、プラネタリウムの製作に人生をかけてきたのが大平氏だった。

雑誌の付録に不満があった

大平氏がプラネタリウム作りに取り組んでいたのは、10歳の頃だったという。

雑誌の付録についていた卓上ピンホール式のプラネタリウムを完成させる。

しかし、実際使ってみたときの感想が、「思ったほど星がきれいではない」というものだった。

そこから、図鑑や辞典などで調べ、自分で改良を始めたのがきっかけだったという。

高校生の頃は天文部、のちに、日本大学理工学部に進学。
大学生になってもプラネタリウムへの情熱は変わらなかった。

大学を一年休学した理由は、製作費を稼ぐため。

お金を稼ぐために様々なアルバイトをやって、完成させたのが「アストロライナー」だ。製作費は250万円で、アルバイト代をすべてつぎ込んだという。
そのプラネタリウムは、大学の文化祭で発表されることになる。

就職してからも、プラネタリウムを作り続けた。
周りからは、社会人になったら時間が取れないから開発は無理だと言われていた。

しかし、ふたを開けてみたらそうでもない。
学生の頃は一万円のパーツが買えなかったが、就職してからは給料も入るのでそれが買えるようになったと笑う。

星空を見ることの意味

大平氏がMEGASTARを完成させたのが、1998年の事だった。

ロンドンで発表した後、プラネタリウムの事で自分に問い合わせが来始めたことを上司に話すと、社内プロジェクトとして進行させてもらえることになったそうだ。
しかし、そこではあまりうまく行かなかった。

2003年にソニーを退社して、大平氏は大平技研を設立することになる。

ただし、会社を作った経緯についてもおもしろい話がある。

独立した大平氏に、JAXAとの共同研究の話が持ち上がった。
しかし、JAXAと取引するためには、法人格が必要だという。

あわてて、会社を作って、社名もその時に決めたと話す。

「若いときにはあまり考えませんでしたが、最近、星空を見ることにどんな意味があるかをよく考えるんです。端的に言うと、宇宙の大きなスケールを知ってもらうことは社会にとって大事である、ということなんですが。

(中略)

宇宙の中の地球に僕らが住んでいる――その感覚を、そういう現実を、世の中の人に知ってもらうことはとても大事だと思うんです。」

引用:https://www.tjapan.jp/ENTERTAINMENT/tj-people-vol1?page=1

大平氏はプラネタリウムを通じて、新しい価値観、あるいは人間が忘れていた感覚を思い出させてくれる。

参照:https://www.tjapan.jp/ENTERTAINMENT/tj-people-vol1?page=1
参照:https://www.megastar.jp/