高コレステロール血症との診断…何が危ない?

  • 作成日:2015.02.07
  • 更新日:2017.09.22
健康

検診などでコレステロール値が高いという結果が出ると、不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

悪玉コレステロールが高いと「高コレステロール血症」と診断されることも…

悪玉コレステロール値が高いといわれると、動脈硬化、心筋梗塞など深刻な病気が頭をよぎるかもしれません。

そんな不安にならなくても「ちょっとくらい大丈夫」なのでしょうか。

では「高コレステロール血症」とは、いったいどういうものでか、原因や改善する方法などを紹介します。

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高コレステロール血症とは?

まずは、高コレステロール血症について詳しくみていきましょう。

高コレステロール血症は脳卒中や動脈硬化を引き起こす原因

高コレステロール血症は血液中の、悪玉コレステロール(=LDLコレステロール)値が高くなる状態です。

悪玉コレステロール(LDL)値が高くなると、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気につながります。

動脈硬化は血管の異常


体内のコレステロールや中性脂肪が動脈にたまると、動脈が硬くなったり、詰まりやすくなるのです。

動脈が弾力性を失い、硬くなることを動脈硬化といい、スムーズに血液が流れなくなります。

  • 血管が狭くなったり詰まる → 心筋梗塞などの血管疾患
  • 血流が滞る → 心臓に負担をかけてしまい、心不全などの心疾患

動脈硬化はこのように、血管や心臓に負担がかかるのです。

以前は、高コレステロール血症は「高脂血症」ともよばれていましたが、ガイドラインが変更され、高コレステロール血症は「脂質異常症」のひとつとされています。

脂質異常症は3つある

「脂質異常症」とはコレステロールや中性脂肪が、多すぎるもしくは少なすぎる状態の総称です。

さまざまな病気につながる「脂質異常症」には3つのタイプに分類されますが、3つのうちひとつだけでなく、合併して発症することもあります。

高コレステロール血症

動脈硬化に関係が深い、悪玉コレステロール(=LDLコレステロール)が高いタイプの脂質異常症。

低コレステロール血症

動脈硬化を防ぐ働きを持つ、善玉コレステロール(=HDLコレステロール)が低いタイプの脂質異常症。

高トリグリセライド血症

動脈硬化の危険因子ともいわれる、トリグリセライド(=中性脂肪)が高いタイプの脂質異常症。

中性脂肪値が高くなると、肝臓や膵臓が肥大し膵炎になるリスクが高まります。

高コレステロール血症の症状

高コレステロール血症だけでは、はっきりとした症状はありません。

しかしそのままにしておくと、動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまり、スムーズな血流ができなくなるため、動脈硬化が進行してしまいます。

動脈硬化が進行すると、心筋梗塞などの心疾患や、脳卒中などの脳血管疾患を引き起こすリスクが高まるのです。

自覚症状がないまま、病気が進行してしまうことから、サイレント・キラー(静かな殺人者)ともいわれています。

高コレステロール血症と診断される基準値

脂質異常症の診断基準は、血液中の悪玉コレステロール(LDL)、善玉コレステロール(HDL)、トリグリセライド(中性脂肪)の値によって診断されます。

  • 高コレステロール血症と診断される基準値
  • 悪玉コレステロール(LDL) 140mg/dl以上

  • 低コレステロール血症と診断される基準値
  • 善玉コレステロール(HDL) 40mg/dl未満

  • 高トリグリセライド血症と診断される基準値
  • トリグリセライド(中性脂肪) 150mg/dl以上

参照:日本動脈硬化学会 動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007年版
厚生労働省 脂質異常症

コレステロールの基準値は5年ごとに見直されており、完全なる指標は今のところありません。

そこで最近注目されているのは、LH比という新しい指標です。

LH比とは、LDLコレステロール(善玉)とHDLコレステロール(悪玉)の比率のことです。

2.5以上 血管内に異常のある可能性が高い
2.0以上 動脈硬化のリスクが高い
1.5以下 望ましい状態

LH比は2.0以下が推奨されています。

基準値だけでなく、LH比も合わせて総合的に判断されるようになっているのです。

高コレステロール血症になる原因

高コレステロール血症になる原因は、普段の生活習慣や体質、遺伝性のものが考えられています。

普段の生活習慣

高コレステロール血症は、食べ過ぎや飲み過ぎ、偏った食事、不規則な生活リズムなど、生活習慣の乱れが深く関係するのです。

また運動不足や喫煙も、高コレステロール血症の原因となります。

ほとんどの場合、成人以降に発症することが多いようです。

遺伝性

遺伝が原因で悪玉コレステロール(LDL)値が高くなる「家族性高コレステロール血症」が原因となっている場合もあります。

小児期など、若い年代から発症するのが特徴です。

「家族性高コレステロール血症」とは

    家族性高コレステロール血症

  • 悪玉コレステロール(LDL)値が180mg/dl以上
  • 皮膚やアキレス腱に黄色いしこり(皮膚黄色腫・腱黄色腫)がある。
  • 2親等以内の家族に「家族性高コレステロール血症」か「早発性冠動脈疾患」の人がいる。

ヒトの遺伝子は、父親と母親由来の遺伝子、ふたつで一組となっているのです。

悪玉コレステロール(LDL)に関する遺伝子に異常がある場合に「家族性高コレステロール血症」を発症します。

「家族性高コレステロール血症」では、悪玉コレステロール(LDL)に関する遺伝子において、父親母親の両方の遺伝子変異がある場合を「ホモ接合体」、片方のみに遺伝子変異がある場合を「ヘテロ接合体」といいます。

  • ホモ接合体
  • 100万人にひとりの割合で発症し、若年期より心筋梗塞などの冠動脈疾患リスクがあるようです。

  • ヘテロ接合体
  • 500人にひとりの割合で発症し、普通の人より冠動脈疾患リスクが高くなります。

「家族性高コレステロール血症」は、適切な治療を行わないと急速に動脈硬化が進行し、冠動脈疾患のリスクが高まります。

しかし、若いうちからきちんと治療を行えば、悪玉コレステロール(LDL)をコントロールすることができるのです。

高コレステロール血症の治療法


悪玉コレステロール(LDL)を低下させ、動脈硬化を進めないようにすることが、治療の重要な目的です。

一番の治療は、食生活や運動などの生活習慣の改善といわれています。

しかし、その後も高コレステロール血症が続く場合には、薬物治療が必要です。

高コレステロール血症に有効だといわれている治療法を、一緒に確認していきましょう。

食事療法

悪玉コレステロール(LDL)が高い方には、食事療法が効果的です。

肉や乳製品などの動物性脂肪が多い高カロリーの食べ物や、コレステロールや糖質を多く含む食べ物などの栄養バランスの悪い食生活はよくありません。

主食・主菜・副菜をバランスよく摂るようにしましょう。
伝統的な日本人の食事は理想的なバランスといわれています。
1日3食、規則正しく摂ることも大切です。

食べ過ぎない

バランスのよい食事を、適正なエネルギー量摂ることが大切です。

    1日の必要エネルギー量(カロリー)の目安

  • 標準体重×22~30kcal
  • (*標準体重=身長(m)²×22)

日本人の平均的な身長で、考えてみましょう。

170.7cmの男性なら、標準体重は64.1kgなので、1日1.410~1,923kcalが目安です。

157.8cmの女性なら、標準体重は54.8kgなので、1日1.205~1,644kcalが目安になります。

適正なエネルギー量を超えずに、標準体重の維持を心がけましょう。

食物繊維を多めに摂る

水溶性の食物繊維はコレステロールの吸収を抑え、体の外に排出する作用があります。

野菜・果物・海藻など食物繊維を多く含む食材を、意識して摂るようにしましょう。

水溶性食物繊維は、キャベツ、サツマイモ、ゴボウ、アボカド、枝豆、昆布やひじきなどの海藻類、りんご、ミカンなどに含まれます。

コレステロールを多く含む食品の摂取を控える

控えたほうがいよい食品は、バターやバターを使った洋菓子、牛、豚肉の脂身など高脂肪、動物性脂肪です。

肉・魚卵・乳製品などは、悪玉コレステロール(LDL)を増やしてしまいます。

たんぱく質は肉類よりも、魚類や豆類がおすすめです。

コレステロールを含む食べ物を、まったく食べてはいけないわけではありません。

しかし、これらはついつい食べ過ぎてしまいがちなので、意識して控え、バランスのよい食事を心がけましょう。

アルコールを控えめにする

適度な飲酒は善玉コレステロール(=HDL)を増やし、血流もよくます。

しかし飲みすぎると、肝臓にも負担がかかり、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)が増えてしまうのです。

飲みすぎには気をつけましょう。

これらの食事療法がどうしても苦手だったり、忙しすぎて難しい場合は、サプリメントで栄養を摂ると、ストレスなく続けられます。

運動療法

運動療法は、エネルギーを消費するだけでなく、脂肪の蓄積を防ぎ、悪玉コレステロール(=LDL)や中性脂肪の分解を促進します。

適度な運動を続けることで、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロール(=HDL)を増やすことができるのです。

毎日30分以上行う、有酸素運動が効果的です。

激しい運動は必要ありません。
一駅分多めに歩くとか、普段よりちょっと長く歩く程度からはじめるのもいいでしょう。

おすすめの運動例

全身を使う有酸素運動がおすすめです。

ウォーキング・社交ダンス・水泳・サイクリング・ストレッチなど、取り入れやすいものからはじめましょう。

薬物療法

悪玉コレステロール(LDL)が低下すれば、動脈硬化の進行を抑えることができます。
ですので治療薬は、悪玉コレステロール(LDL)を下げる薬となります。

    悪玉コレステロール(LDL)を下げる薬

  • HMG-CoA 還元酵素阻害薬(スタチン系薬剤):肝臓でのコレステロールの合成を抑制します。
  • LDLアフェレシス:家族性高コレステロール血症のFHホモ接合体での治療に使われる薬です。

薬で悪玉コレステロール(LDL)が下がった場合は、薬をやめると元に戻ってしまうことが多いため、長期の治療が必要です。

薬の副作用がないかの注意もしつつ、医師の指導のもとで行いましょう。

高コレステロール血症にならないために大切なこと


コレストロール値をコントロールすることで、動脈硬化やさまざまな合併症を予防することができます。

高コレステロール血症を予防するのに、大切なことをまとめました。

生活習慣の改善

食べ過ぎ・飲みすぎ・喫煙・運動不足・睡眠不足など生活習慣の乱れは、脂質異常症を引き起こします。

これらを改善することで、動脈硬化やさまざまな病気を予防することにつながるでしょう。

食事療法、運動療法のほかにできることといえば、まずは禁煙です。

たばこは善玉コレステロール(HDL)を下げたり、動脈硬化を進行させてしまいます。
高コレステロール血症にならないためには、禁煙は必須です。

また肥満の人はダイエットをし、標準体重を目標値として減量しましょう。

標準体重はBMIで18.5~25未満をいい、22がもっとも病気になりにくいとされてます。

身長、体重からBMI値を計算します。

身長と体重を入力し、「計算する!」ボタンを押すと自動でBMIが算出されます。

身長:

cm


体重:

Kg

 

あなたの身長と体重から割り出したBMI値

BMI値:


あなたの体重は

のようです

体重を減らすことで、悪玉コレステロール(LDL)が下がります。

定期検診を受ける

脂質異常症は、自覚症状が全くないまま進行していくので、1年に1回は健康診断を受けることも大切です。

コレステロール値、中性脂肪、血圧などを検査し、専門医と相談しながら、自分に合った対策を立てていきましょう。

コレステロールを下げる1番良い方法を知りたい方は以下の記事もチェック!

高コレステロール血症は無自覚のまま進行する


高コレステロール血症は症状がなくても、動脈硬化を進行させてしまいます。

ほうっておかずに、生活習慣を改善することからはじめましょう。

生活習慣を改善しても数値がよくならない場合は、薬物治療も併用しながら、コレステロール値を上手にコントロールして、自分の身体と向き合うことが大切です。

「食生活の改善は難しいけど、薬物療法はしたくないなぁ」
と考えている方は、サプリメントを使うのもひとつの方法でしょう。

最近のサプリメントは安全性も高く、栄養素の吸収率なども考えて作られているものが多いので、「毎日飲むだけ」で健康維持に役立ちます。

気になる方は下記のページも、参照ください。

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