がん治療の歴史~がん治療の発展と未来、そして発見法~

  • 作成日:2017.10.05
  • 更新日:2017.10.05
健康

現在、がんが不治の病というイメージは随分と払拭され、現代医療では早期発見、早期治療が可能になってきており、がんに罹患しても治ったり、治療しながら普通の社会生活を送ったりできるようになってきました。

しかし一方で、日本人の死因第1位は、現在も悪性新生物=がんで、死因の約3割を占めています。そんな、私たちの生命を脅かすがんは、いったいどのように発見され、治療法が見つけられてきたのでしょうか。

今回は、がん治療の歴史についてご紹介していきます。

スポンサーリンク

がんとの遭遇

39419_1

まず、がんとは悪性腫瘍、悪性新生物のことを言います。これらは、正常な細胞の遺伝子が変異し、勝手に増殖を繰り返して周りの組織にまで影響を与えて、さらには他の部位に転移するものです。

英語では癌はCancerと言いますが、これは古代ギリシア語のカニ(Karkinos)に由来しており、カニのように爪を伸ばして食い込む様からがんを表現していると言われています。また、がんを含めた腫瘍学を表すOncologyも古代ギリシア語の塊(Oncos)からきています。

このことからも分かるように、古代ローマ時代には既にがんが人間の命を奪う病気として認識されていました。

古代エジプト時代のミイラからもがんが発見されており、がんは人類誕生の時から存在していたと考えられています。

しかし、がんがいったいどのような病気でどうすれば治るのかということははっきりと分かっておらず、精神的な病、感染性の病、家族性の病などの説があったり、治療法も禁欲、禁煙などが唱えられていたりしていました。

そのような状況は19世紀末まで続いており、本格的にがん治療の研究や解明が進んだのはその後1世紀になります。たくさんの研究家や科学者や医者が様々なアプローチの仕方でがんの正体を突き止めようと奮闘しました。

1911年、ペイトン・ラウスによってがんを発生させるウイルスが発見されました。その後の研究により、このウイルスには細胞を癌化させる遺伝子があることも発見されました。

がん治療の歴史

39419_2

がんがはるか昔から病気として認識されていたのは先述の通りですが、がんの治療の歴史はどのように進んできたのでしょうか。

がんの治療法は様々ありますが、大きくは、局所療法(手術、放射線、レーザーなど)と全身療法(抗がん剤、自己免疫など)に分けられます。

1、がんの切除手術

手術療法とは、癌化した部分を切除する方法ですが、まだ全身麻酔がない時代から行われていました。しかし、麻酔が無いということは、部位によっては患者を死の危険に晒すことになるため、限られた部位のがんのみが対象でした。

そんな中、世界初の全身麻酔下でのがんの手術療法は日本で、1804年、華岡青洲が麻酔下での乳がんの除去手術を行い、成功させています。

その後、麻酔の研究は進み、可能な限り癌化した部位を除去できるようになりました。また、腹腔鏡手術の技術も向上し、開腹せずに、外科的治療が行われるようにもなりました。

2、がんの放射線治療

放射線による治療は、1895年、X線の発見と時を同じくして始まりました。

それまでは切ることががん治療の主流でしたが、X線が皮膚障害を招くことを応用してがんの治療法として確立されていきました。その後、ラジウム発見、クーリッジ管発明、粒子加速装置の開発、陽子線治療の開始と続きます。

日本では2003年、高度先進医療として承認されました。

3、がんの抗がん剤治療

抗がん剤治療の歴史は、第2次世界大戦から始まります。

皮肉なことかもしれませんが、戦争ががんの治療法の一つを発見するきっかけになったのです。1943年、アメリカの輸送船がドイツの爆撃を受け、マスタードガスが大量に漏出し兵士が死亡しました。

このことがきっかけでナイトロジェンマスタードの研究が進んで、白血病や悪性リンパ腫に対して薬として使用されるようになりました。戦後、抗がん剤の研究は一気に進み、1960年代ごろまでには主流の薬剤はほぼ出揃いました。

以上の3つが、がん治療の3本柱として確立されてきた治療法です。

がん治療の最前線

39419_3

がん治療と免疫機能

近年、第4のがん治療として注目を集めているのが、自己免疫療法です。

免疫というのは、病原体や異物などを排除する能力のことで、誰もが持っている身体機能の一つです。自己免疫療法とは、この免疫の力を高めてがん細胞を排除しようとする治療法です。

しかしながら、これまでの研究ではその有効性、治療効果は認められていないものが多く、有効性があるものは限られています。

また、この療法自体が研究開発途中であり、副作用の有無についても全てが明らかにはなっていません。一方で、有効性があれば、患者のQOL(生活の質)向上、がんの痛みなどからの解放、抗がん剤などの副作用からの解放などのメリットが高い療法でもあります。

また、免疫力に焦点を当てた新薬なども研究開発されてきています。まだまだ保険適応外の新薬も多く、自由診療となると何千万とかかるなど、がん治療は経済的にも苦しいものにもなります。

さらには、治療効果が全く分かっていないようなものもあり、がん患者の弱みに付け込むような治療法をうたっているところもあります。

現在、急ピッチで研究開発が進み、次々に新しい治療法が出始めているのががん治療です。情報戦とも言われる、がん治療の危険性を十分に理解した上で治療を選択しなければなりません。

がん治療の際には、セカンドオピニオン、サードオピニオンも必要不可欠と言えるでしょう。

がん治療に欠かせないがんの発見

39419_4

がんの発見法にはどのようなものがあるか

がんは、早期発見、早期治療をすることで生存率が上がるようになってきました。そのためには、がんを発見しなければならないのですが、自覚症状が出る頃には既に遅いということもあります。

そこで、がんを早期に発見する方法についてご紹介します。

まず、一番手身近な方法は、健康診断を定期的に受けることです。健康診断は会社などでは義務付けられています。個人の健康管理、維持のためでもありますが、がんの早期発見にも繋がります。

そのためにも健康診断は受けるだけではなく、必ず結果を見ること、再検査の指示には従うこと、毎年の数値の推移をみることが大切です。

また、がんに対してリスクがある人(喫煙歴が長い、がん家系であるなど)は、オプション検査などで腫瘍マーカーを調べるのも良いでしょう。腫瘍マーカーは、特定のがんに対して早期発見が可能な採血の検査です。

その他の方法としては、信頼ができるかかりつけ医を作っておくことです。身体に不調や違和感を感じた時にすぐに受診できて、自分の身体について知っているかかりつけ医がいることもがんの早期発見に繋がります。

このように、がんの早期発見は自己管理や健康診断がメインになります。

しかしながら、詳しく全身のがんについて調べようとすると自費診療で高額になったり、検査法によっては身体に多くの負担をかけたり、中にはがんがある程度進行していれば陽性になるような検査項目もあったり、なかなかがんの早期発見の最新技術は進展がないのも現状です。

ジャック・アンドレイカ(Jack Thomas Andraka)によるがん発見法とは

そんな中、2012年、アメリカの高校生が画期的ながんの発見法を見出したと話題になりました。

1997年生まれのジャック・アンドレイカ(Jack Thomas Andraka)は、高校生の時に従来のがんのスクリーニング検査法の問題点に気づき、独自に研究を重ねていました。

彼は過去の論文やデータベースから、ある種類のタンパク質が膵臓がんの初期段階から上昇することを突き止めます。その検出には特殊な紙を使い、わずかな血液や尿から判断できると言います。また、その制度も95%と高く、検査にかかる時間も5分程度とのことです。

このことから、「尿一滴で初期のがんが分かる」と一気に有名になったのです。現在、他の部位のがんへの応用や臨床への適応が研究されています。

近い将来、従来よりもずっと手軽で迅速、かつ精度の高いがん発見法が確立されるかもしれません。そうなれば、さらにがんの治療は進歩し、遥か昔から人類を苦しめてきたがんは、治る病気になっていくのではないでしょうか。

まとめ

がん治療は様々な分野からのアプローチで急速に発展している分野のひとつです。電子顕微鏡の世界でも、「ナノスーツ」と呼ばれる対象を観察対象から保護する技術によって、がんを立体的にとらえることができています。

また、特定の遺伝子情報を切り貼りする「ゲノム編集」の技術では、免疫機能に作用するという方式が臨床段階に進もうとしています。

不治の病とされてきたがん。しかし、今後は誰でも安価に治療できる病気のひとつになっていくかもしれません。

※この記事は、看護師の資格を保有している方によって執筆されました。
【11月最新】血圧・コレステロールサプリランキング
製薬会社エーザイが開発した血圧サプリ
>>詳細はこちら
世界に認められた最高金賞のDHAサプリ!
>>詳細はこちら
野菜の力を含んだ日本唯一の特定保健用食品!
>>詳細はこちら
この記事を「いいね!」する

スポンサーリンク

血圧・コレステロールを下げたい方におすすめ!

【上130以上は注意!】血圧下げる一番効率の良い方法まとめ

医師から高血圧寸前の宣告を受けた方必見!血圧を下げる1番効率の良い方法を紹介します!

【数値が高いと危険】正常値まで悪玉(ldl)コレステロールを下げる方法まとめ

コレステロールを下げるために運動や食事を気にしている暇なんかない!そんな方のためにコレステロールを下げる1番手軽な方法を紹介します!