若年性認知症の特徴とはどのようなものか? 物忘れとの違いは?

  • 作成日:2017.07.16
  • 更新日:2017.07.31
健康
監修

豊田早苗(とよださなえ)
とよだクリニック院長
とよだクリニック認知症予防リハビリセンター センター長

認知症は本来、高齢でなければかからないと考えられてきました。しかし、年齢に関わらず認知症の症状が現れる場合もあり、これが若年性認知症と呼ばれるように。では、若年性認知症の特徴とはどのようなものなのでしょうか。

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若年性認知症ってどんな病気?

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40代や50代など65歳未満の認知症を若年性認知症と呼んでいます。約4万の方が若年性認知症と診断されており、男性に多く、その平均年齢は51歳です。

若年性認知症には、アルツハイマー病、脳血管性認知症(脳出血や脳梗塞後に起こる認知症)、性格変化が顕著に起こるピック病、幻視やパーキンソン症状が起こるレビー小体型認知症、アルコールの飲みすぎで起こるアルコール性認知症、交通事故などのよる頭部外傷後に起こる頭部外傷性認知症などがあります。

ポイント

  • 若年性認知症は65歳未満の認知症のこと
  • 若年性認知症にはいくつもの種類がある

若年性認知症の特徴とは?

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40代や50代のまだまだ働き盛りの年齢で起こる若年性認知症は、物忘れがあっても疲れのせい等と考えてしまい、認知症と気づかないことが多く発見が遅れやすいです。

また、65歳以上の高齢者の認知症と違って進行が早く、5年ほどで何も分からなくなり寝たきりになってしまうと言われています。

症状は高齢者の認知症と同じく、すぐ前のことが思い出せない短期記憶障害、自分がしたことが思い出せないエピソード記憶障害、時間や場所の認識が曖昧になり道に迷ったり、昼と夜を間違えたりする見当識障害などが起こります。

ポイント

  • 若年性認知症の進行は速い

普通の物忘れと若年性認知症の違いは?

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約束していた事をすっかり忘れてしまっていたり、人の顔や名前が思い出せなかったりすることは誰にでも起こります。ですが、普通の物忘れは、指摘されたりすると「ああ、そういえばそうだった」と思い出すことが出来るのに対して、若年性認知症では、指摘されても全く思い出すことができません。

また、普通の物忘れでは、自分が知っている場所で道に迷ったり、朝を夜と間違えたりすることは起こりませんが、若年性認知症では、仕事に行く途中、車を運転していたら突然道が分からなくなり、道に迷ってしまったということが起こります。

そのほか、普通の物忘れでは、物忘れの程度が目に見えて進行していくことはありませんが、若年性認知症では、最初は約束事を忘れたりする程度だった物忘れが、食事をしたかどうかなどの自分がとった行動ですら忘れてしまうようになるなど、日を追うごとにどんどん症状がひどくなっていき進行していきます。

ポイント

  • 若年性認知症では、「忘れたことを忘れてしまう」
  • 若年性認知症では、「知っているはずのことを忘れてしまう」

若年性認知症を予防するにはどうすればいいか

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若年性認知症の原因として生活習慣の問題が言われています。

つまり、肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病など動脈硬化を引き起こしやすい傾向にある人、睡眠時間が短い人、ストレスが多い人、タバコやアルコールを大量に摂取する人は、若年性認知症になりやすいと言われています。

ですので、若年性認知症を予防するためには、生活習慣の見直すことが必要になります。

具体的には、栄養バランスのとれた食事を規則正しく3食とること、動脈硬化を防ぐ「DHA」や「EPA」が多く含まれるイワシやアジなどの青魚を積極的にとること、適度な運動を行うこと、アルコールやタバコはほどほどにすること、十分な睡眠時間を確保すること、ストレスを溜めこまないようにすることです。

ポイント

  • 若年性認知症は生活習慣が原因になっている可能性がある

若年性認知症になってしまったらどうすればいい?

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若年性認知症の場合、いかに早く若年性認知症かも? と気づき、治療を開始することが、その後の予後を決める重要な要素となります。それは、早ければ早いほど進行を遅らせることができ、人としての生活を維持できる可能性が高くなるからです。では、どうやって認知症かも? と気づけばよいのでしょうか。

若年性認知症だと自覚できるか?

若年性認知症の初期症状は「物忘れ」です。

しかも、その物忘れは普通の物忘れと違い、物事全てを忘れてしまい思い出すこともできない物忘れです。おそらく、自分自身でも「あれ? なんだかおかしいな?」と気づくはずです。

その「なんだかおかしい」と気づいた時に、「疲れているからかも」とか「歳をとったからかな」などと安易に片づけずに、もしかして認知症? という疑いを持つ事が大切です。

「おかしい」と気づいたら放置せず、かかりつけ医に相談するようにしましょう。

若年性認知症セルフチェック

若年性認知症で見られる症状を元にチェックテストを作ってみました。複数の項目が当てはまる場合は、一度病院を受診してみましょう。

  • 覚えたはずの事をすぐに忘れてしまうようになった
  • 上司の指示や取引先との約束など大切な事でも忘れてしまうようになった
  • 会話している最中、言葉がすぐに出てこないことが多くなった
  • 車の運転中に道が分からなくなってしまう事がある
  • 些細な事に対して、すぐ怒るようになった
  • 何度も同じことを聞いたり、話したりするようになった
  • 何をするのも面倒で、ボーとしていることが多くなった
  • テレビを見ていても、なんだか内容がよく理解できず、つまらない
  • 家や会社を出たものの行く先が分からなくなってしまったことがある
  • 周囲から物忘れを指摘されることが多くなった
  • 自分がした行動を覚えていないことがある

若年性認知症への対処法

若年性認知症では、本人も家族もまさかという思いがあり、受診が遅れ進行してしまってから病院にかかるケースが多いです。少しでも今までと様子が違うことがあれば、かかりつけ医に相談し、かかりつけ医から専門医を紹介してもらうようにしましょう。

また、若年性認知症は働き盛りの年代に起こる認知症であるため家族への負担も大きいですし、本人の精神的ショックや将来不安も大きいです。

家族だけでは支えきれないことも多いので、認知症サポートセンターやコールセンターなどに相談したり、介護保険制度を利用するなどしましょう。

※通常、介護保険制度が利用できるのは65歳からですが、若年性認知症と診断されると40歳から利用できます。

若年性認知症と診断されると、仕事ができない自分を目の当たりにして生きがいを見失ってしまう事があります。ですが、若年性認知症と診断されても、一度にすべての機能が失われて何もできなくなるわけではありません。残された機能が必ずあり、何かしらのできることが全ての人にあります。

ですので、できることを見つけて、何かしらの役割や仕事を与えることで生きがいを持つことができ、機能が維持され、認知症の進行を抑えることができます。

ポイント

  • 若年性認知症は早期発見が重要
  • 周りのサポートを得ながら対処していこう

まとめ

若年性認知症は発見が遅れることで症状が悪化していき、それまでとは全く違った生活を送ることを余儀なくされます。日頃から自分自身の記憶に注目をして、異常があった場合は大丈夫だと自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

若年性認知症は自分自身だけではなく、家族や友人などの人間関係にも大きな変化をもたらします。その変化は決していいものばかりではありません。若年性認知症の認知度が高まっている今だからこそ予防に力を入れるべきなのです。

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