風邪薬が風邪に効くメカニズムとは? 風邪薬を選ぶポイントなどを紹介

  • 作成日:2017.07.05
  • 更新日:2017.08.08
健康

季節の変わり目には風邪をひきやすくなってしまう人もいるでしょう。そんな時に活躍するのが、風邪薬です。普段何気なく飲んでいる風邪薬ですが、どのようなメカニズムで症状を緩和してくれるのでしょうか? 風邪薬と風邪の症状についてまとめました。

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風邪の諸症状にはどのようなものがあるか

風邪とは、「風邪症候群」ともいわれ、ウイルスが鼻やのどといった上気道に感染することで起こる急性の炎症をいいます。ウイルスが体内に侵入することで、体の免疫機能が反応し、ウイルスを排除しようと活発に働き、炎症症状を引き起こします。

風邪の諸症状

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • のどの痛み
  • 発熱
  • 頭痛
  • 関節痛
  • 筋肉痛 など

くしゃみ、鼻水、咳、痰が出るのは、いずれもウイルスを体外に排出するための反応です。鼻づまりは、鼻の粘膜が炎症を起こして、腫れ、空気の通路が狭くなることで感じます。発熱も体温を上げることで、ウイルスの増殖を抑え、免疫機能を活性化して、ウイルスの排出を促します。

このように、風邪の諸症状は、ウイルスから身体を守る生体防御反応なのです。

ポイント

  • 風邪はウイルスによってもたらされる
  • 風邪の諸症状はウイルスから身体を守るためのもの

風邪薬のどんな成分が風邪の諸症状に作用するのか

市販薬としても数多くの風邪薬と呼ばれる薬がありますが、近年、インフルエンザには、インフルエンザウイルス(原因ウイルス)をやっつける薬がありますが、一般的な風邪に対しては、風邪を治す薬はないのが現状です。

風邪薬と呼ばれる薬は風邪を治すものではなく、風邪の諸症状を抑えるための薬です。風邪薬で諸症状を抑えている間に、自身の体に備わった免疫機能が風邪ウイルスを退治し、風邪症状から回復します。

それでは、風邪薬に配合されているそれぞれの成分の作用を効果別にみてみましょう。

熱にはどんな成分が作用するのか

熱を下げる成分には、次のようなものがあります。

非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)

  • アスピリン
  • イブプロフェン
  • エテンザミド など

炎症や発熱の原因となるプロスタグランジンという物質が作られるときに働くシクロオキシゲナーゼという酵素を阻害し、プロスタグランジンが作られないようにし、熱や痛みを抑えます。

アセトアミノフェン

作用の詳細は明確になっていませんが、脳の視床下部にある体温調節中枢に作用し、熱を下げると考えられています。また、脳の視床や大脳皮質で痛みを感じるレベルを高くして、鎮痛作用を示します。

乳幼児から使用可能な薬です。

イソプロピルアンチピリン

NSAIDsに分類され、解熱作用や鎮痛作用が比較的強い薬です。

ただし、イソプロピルアンチピリンは、ピリン系の解熱鎮痛薬であるため、ピリン系の薬にアレルギーのある人には使用できません。

咳にはどんな成分が作用するのか

咳を止める成分には、次のようなものがあります。

非麻薬性

ノスカピン、臭化水素酸デキストロメトルファン、ヒベンズ酸チペピジンなど

麻薬性

リン酸コデインやリン酸ジヒドロコデイン

これらは、咳中枢(咳をするように指令を出す部位)を抑制して、咳を抑えます。

その他、気管支収縮を伴う咳には、塩酸メチルエフェドリンなどの気管支を拡げる成分が効果的です。

鼻水にはどんな成分が作用するのか

くしゃみ、鼻水を抑える成分は、抗ヒスタミン薬になります。

抗ヒスタミン薬は、くしゃみや鼻水の原因となるヒスタミンが受容体という受け皿に結合しないようにして、ヒスタミンの作用を抑えます。

市販薬によく使用されている成分としては、マレイン酸クロルフェニラミンや塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチンなどがあります。

風邪薬を飲むと眠くなるというのは、これらの成分の作用によるものです。

そのほか、風邪の諸症状にどんな成分が作用するのか

のどの腫れや痛みの緩和に、プラスミンの産生を抑えることで炎症を抑える作用のあるトラネキサム酸、消炎酵素薬の塩酸リゾチームなどがあります。

痰を排出しやすくする、カルボシステインや塩酸ブロムヘキシンなどがあります。また、生薬や漢方薬もあります。

ポイント

  • 風邪薬は風邪を治すものではなく、症状を抑えるもの
  • 最終的に風邪を治すのは、身体の免疫機能

風邪の状態によっては風邪薬を使い分けた方がいい?

市販の風邪薬には、総合感冒薬と呼ばれる、風邪のさまざまな症状に対応している薬と解熱鎮痛薬、鼻水、鼻づまりの薬、咳止め薬などがあります。

市販の風邪薬を選ぶときのポイントとしては、さまざまな風邪症状が出ている場合は、総合感冒薬と呼ばれる風邪薬を選び、症状が熱のみであれば解熱鎮痛薬、鼻水、鼻づまりのみであれば抗ヒスタミン薬、咳のみの場合は、咳止め成分のみ配合の薬で良いでしょう。

その他、市販薬も処方薬も同様ですが、インフルエンザが疑われる場合は、配合されている解熱鎮痛薬はアセトアミノフェンを選びましょう。

NSAIDsは、インフルエンザ脳症の発症リスクを上げるとの報告があります。

ポイント

  • 風邪の症状に合わせて風邪薬を選ぶことも大切かも

市販の風邪薬と処方の風邪薬

市販と処方の風邪薬の違いは

市販薬と処方薬にはどのような違いがあるのでしょう? 市販薬は、熱や痛みに効く成分、鼻水に効く成分など、いくつもの有効成分が配合されてものが大半です。

一方、処方薬は、PL配合顆粒という総合感冒薬もありますが、1薬剤1成分のものがほとんどであるため、熱があり、鼻水、咳など多くの症状がある場合は、何種類もの薬を併用することになり、服用する薬の数が多くなります。

さまざまな症状が出る風邪には、市販薬の方が、一種類の薬でさまざまな症状に対する効果が期待でき、利便性はよいですね。

しかし、基本的に市販薬は、効き目がマイルドな成分を使用していたり、処方薬に比べ、成分含有量が少ない場合が多くあります。

そのため、処方薬のほうが効果を感じやすいといえます。それぞれ、メリット、デメリットがありますね。

市販と処方の風邪薬を同時に飲んでも大丈夫?

市販の風邪薬と処方された風邪薬を一緒に飲めば、より効果的なのではないか? と考える方も中にはいらっしゃるかもしれません。

しかし、市販薬の風邪薬と処方された風邪薬を同時に服用することはやめましょう。市販の薬と処方された薬の成分が同じであったり、同じタイプの薬であったりした場合、効果が強く出すぎて副作用を起こす可能性が高まります。

風邪かな? というとき、まずは市販薬を服用して様子を見て、治らないとき、その後病院を受診という方は多いと思います。

病院を受診して処方薬をもらったら、市販の薬の服用はやめましょう。

ポイント

  • 風邪薬は市販・処方とメリットとデメリットがある
  • 市販の風邪薬と処方の風邪薬は同時に飲まないように

日本と海外の風邪薬に違いはあるの?

海外旅行中などで、風邪を引いたとき海外の薬局で薬を購入する場合もあるでしょう。そんな時に注意したい、日本と海外の風邪薬の違いをご紹介します。

服用量

海外の薬は、日本で販売している薬と同じ成分であっても、1錠の成分含有量が日本で販売されているものに比べ多く、服用量も高く設定されている場合があります。

海外の薬はよく効く、強すぎるというコメントが聞かれるのはこのためです。日本人にとっては効果が強すぎて、副作用が出やすくなるということも考えられますので注意しましょう。

商品名が同じでも国によって配合成分が異なる

たとえ、日本で販売されている商品と同じ商品名でも国によって配合成分が異なる場合もあります。「同じ商品名であるから配合成分も全く同じ」とは限らないことを知っておきましょう。

ポイント

  • 海外の風邪薬は服用量が日本のものと異なることがある
  • 商品名が同じでも成分が違うことがある

まとめ

便利な風邪薬ですが、その成分がどのように効いているのかを知っている人は少ないかもしれません。自分の風の症状と薬の成分を照らし合わせて、症状によくあった風邪薬を選べるようになると、より風邪を治しやすくなるかも知れません。

また、海外旅行の際にも急な風邪に対応できるよう、薬の知識を少し持っていた方が安全でしょう。

※この記事は、薬剤師の資格を保有している方によって執筆されました。
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