精液やおしっこに血が混じる血精液症…前立腺がんに注意!

  • 作成日:2017.01.27
  • 更新日:2017.09.12
陰茎
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

排尿や射精をする際に、もしも血で赤く染まっているのを見たらびっくりしてしまうでしょう。それは血精液症と呼ばれる病気かもしれません。

名前だけを聞くと不安になってしまいますが、いざというときのために正しい知識を身につけておきましょう。

血精液症とは?

血精液症とは、精液や尿に血液が混ざって出てくる症状のことです。出血の時期が新しいものだと新鮮な血を含むため、鮮やかな赤色になります。古い血によるものだと、しばらく時間をおいて出てくることになるため、血の塊のような赤黒い点が確認できることもあります。

目で見て確認できる以外の症状としては、尿道や膀胱に違和感を覚えたり、排尿や射精時に痛みを感じたりすることなどがあります。その他にも、下腹部が痛くなったり、尿道から膿がでてきたりすることもあるのです。

血精液症の原因

精液は、精嚢や前立腺からの分泌液であるため、出血している部位の多くは精嚢か前立腺となります。この出血の原因の大半は前立腺炎であり、大腸菌や性感染症のクラミジアなどの菌が前立腺に入ってしまうことで炎症を起こします。

炎症が原因で、前立腺内の血管がもろくなり、射精したときなどに起こる刺激が出血のきっかけになるのです。他にも精嚢や精巣、精管といった精子を運ぶ役割をする場所に腫瘍ができるパターンや、いきんだ時の衝撃で毛細血管から出血するパターンもあります。

また、年齢を重ねると前立腺がんが原因の可能性も考えられます。

血精液症の検査・治療方法

基本的には検査は泌尿器科で尿検査と触診を行います。尿検査では、尿に菌が含まれているかどうかを確認し、陽性であれば前立腺炎かもしれません。

さらに触診では、前立腺の直腸診をすることで痛みを感じるかどうかを調べることがあります。この時に痛みを感じるのであれば前立腺炎の可能性がさらに上がります。

超音波検査を行い、肝臓や膀胱にも異常がないか調べます。それにより異常が見られた場合はCTやMRIによる検査を行うこともあります。原因となった菌がクラミジアなど、性感染症によるものの場合は、別の専用の検査をすることになります。

また、検査をしても前立腺からの分泌液や尿に異常が確認されず原因が不明のまま終わることもあります。このような場合は特発性血精液症と診断されます。

特発性血精液症なら、無治療で数週間経過を見るだけとなりますが、そのまま放置しても問題なく治っていくことがほとんどです。そして、精巣や前立腺などの精子輸送路で炎症がある場合は、抗生物質や抗炎症薬で治療をしていきます。

セックスはしてもいい?

セックスしてもいいかどうかは原因によって決まります。菌によって引き起こされるような炎症や、性感染症によって血精液症になってしまった場合はパートナーにうつってしまうことがあるのです。

それ以外の原因である場合は一般にセックスをしても問題はないという意見があります。実際に悪影響を及ぼしてしまう例は少ないですが、せめてコンドームをするか、治療が完了するまでは控えましょう。

まとめ

血精液症は様々な原因によって引き起こされる症状です。放っておくと、パートナーに菌を移したり、最悪の場合は前立腺がんが原因ということもありえます。

自分の尿や精液が血に染まっていたら、自分で症状を判断するのではなく早めに病院に行って検査をしてもらうことをおすすめします。

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