抗うつ剤を服用すると、精子に奇形ができて不妊の原因に!?

  • 作成日:2016.04.29
  • 更新日:2017.02.09
男性不妊

妊娠のためには正常な精子が必要ですが、何らかの原因により精子に奇形が起こると、受精する力が弱くなり男性不妊になってしまうことがあります。抗うつ剤を服用していると精子に奇形が起こることがあるようですが、抗うつ剤の使用は不妊に繋がるのでしょうか。

30代男性からの相談:「抗うつ剤を使用していると、精子の奇形が増える?」

過去にパニック障害を患ってから、10年以上パキシルを服用しています。セックス中は普通に勃起して射精もでき、泌尿器科で精液検査をしてもらいましたが、運動量も精子の量も問題ないといわれました。ただ以前ネットで、抗うつ剤を服用していると精子の奇形が多くなるというのを見たことがあります。パキシルを長期服用していると本当に奇形が多くなるのか、そしてそれは不妊の原因にもなり得るのでしょうか。(30代・男性)

全ての精子に奇形や異常が起こるわけではない

わずかな可能性ですが、パキシルの長期使用により精子に奇形や異常が起こることはあるようです。しかし全ての精子に異常が起こるというのは非常に珍しく、あくまでも確率の問題だと看護師さんは説明しています。

パキシルの長期服用により、副作用として精子の奇形や運動量が低下するという報告はわずかではありますが、実際にあるようです。しかしこれは確率の話であり、長期的にパキシルを服用した人全てに起こるわけではありません。現在はまだ異常はないようですが、今後起こる可能性はありますので注意は必要です。(看護師)
パキシルの服用により、精子に奇形が起こってしまったり運動率が低下したり、その他の異常が発生してしまうと不妊の原因となる可能性はあります。そうすると、全ての精子が奇形や異常になると考えてしまいがちですが、実際には作られた精子全てが異常をきたすことは滅多にありません。(看護師)

奇形児が生まれる確率が高くなるわけではない

精子に奇形や異常が起こると受精に影響が出ることはありますが、生まれてくる子どもに奇形が生じる確率が高くなるというわけではないようです。

アメリカのメディカルセンターの研究で、SSRI(抗うつ剤)を服用している男性は妊娠能力が低下することが明らかになっており、特にパキシルを服用した場合、精子の数や運動力には問題なくても、損傷したDNAを持つ精子の割合が増えたという結果が出ています。しかし、受精には影響があるもののこれだけで不妊というわけではなく、奇形児の発生率が高まるわけではありません。(医師)
パキシルの説明書には、妊婦が服用すると奇形児の確率が上昇するため投与しない方がよいと書かれていますが、男性が服用して奇形児の確率が高くなるとは記載されていません。勝手に服用を中断すると、元々の疾患が悪化することがあるため、妊娠をお考えでしたら服用について主治医とよく相談した方がよいでしょう。(医師)

パキシルの服用により精子に奇形などが起こる可能性はあるようですが、全ての精子に異常が起こったり、奇形児の発生率が上がるわけではないとアドバイスいただきました。

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