射精後におしっこをすると癌(がん)になるってホント?

  • 作成日:2016.02.25
  • 更新日:2017.11.29
陰茎

世の中にはさまざまな噂がありますが、健康に関するものはやはり気になります。今回の相談者が耳にしたのは、射精した後におしっこをすると癌になりやすいというもの。

この話ははたして本当なのでしょうか。噂の真相について専門家に聞いてみました。

30代男性からの相談:「射精後に排尿すると癌(がん)になるという噂について」

以前どこかで聞いたのですが、セックスやオナニーなどで射精した後におしっこをすると、癌(がん)になりやすいというのは本当でしょうか。私もたまにオナニーで射精した後にトイレに行くことがあるので気になります。

癌とまではいかなくとも、健康にあまりよくないのでしょうか。もし害があるのであれば、排尿後の射精であれば問題はないでしょうか。(30代・男性)

元はアメリカのアンケート調査。一理あるものも医学的根拠は不明

話の元となったのはアメリカで行われたアンケート調査です。確かにそうしたデータはあり、全くのでたらめというわけではないようですが、医学的根拠があるかどうかはわからないとの意見がありました。

射精後に排尿をすると癌になるかどうかという調査でそのような統計があるのは事実です。それは前立腺癌や膀胱癌になった患者にアンケートをとったら、そうでない人に比べて回答する人が多かった結果ですが、イコール癌になるかはなんとも言えません。気になるなら、排尿を済ませてからしたほうがよいかもしれません。(看護師)
アメリカの論文で、前立腺癌と膀胱癌の患者を対象に、射精後に排尿するか否かのアンケート調査の結果、射精後に排尿する人は前立腺癌や膀胱癌になる確率が15~20倍以上あると発表されました。これは勃起して尿道括約筋が緊張した状態で排尿するとペニスに負担をかけるからといわれています。しかし前立腺癌や膀胱癌の原因は他にもありますし、アンケートしたのが癌患者ですから、医学的な根拠があるかはわかりません。(看護師)
ペニスに負担をかけるというのは、一理あるかもしれません。気になるようでしたら、射精のあとはしばらく身体を休めてから排尿した方がよいでしょう。また射精後の排尿で痛みがある場合もありますが、尿道括約筋が収縮したことによる生理現象ですから、2回目以降の排尿で痛みがなければ心配ありません。(看護師)

噂を鵜呑みにするのは考えもの。健康的な生活習慣の実践で癌予防を

検査の質の向上により、前立腺癌や膀胱癌の発見率はあがっています。噂を気にするより、健康的な生活習慣や食生活を心がけたほうが癌予防になります。

日本人の癌の罹患率は前立腺癌や膀胱癌よりも、大腸癌や胃癌、肺癌のほうが高いです。前立腺癌に関しては、発見する検査の質が向上されたということも考えられるため、以前のアメリカのアンケート結果を鵜呑みにするのは考えものです。(看護師)
結果的には規則正しい生活リズムとバランスのとれた食生活、ストレスをためないなど昔から言われていることを実践するほうが癌の予防になると思います。(看護師)

噂はまったくのデタラメではないものの、癌発見のための検査の精度があがっている現状では、どこまで当てはまるかは不明のようです。

癌予防のためには、健康的な生活習慣や食生活を心がけたほうがよさそうです。

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