健診後の体調不良で発覚…健診で膵臓がんは発見できない?

  • 作成日:2016.01.20
  • 更新日:2017.02.10
健康

毎年、人間ドックを受けていたのに、癌(がん)が発見できずに手術をする羽目になることがあります。特に、膵臓がんは発見しにくいといわれますが、癌の発見が難しいなら、健康診断や人間ドックを受ける意味はないのでしょうか。

40代男性からの相談:「人間ドッグでも膵臓がんは発見しにくいのか?」

兄が膵臓がんになり、手術をしました。毎年人間ドックを受診していたのに、人間ドックの数カ月後に体調不良になり、精密検査でみつかりました。なぜ人間ドックで膵臓がんを発見できなかったのでしょうか。これでは人間ドックや健康診断を受診する価値がないように思えます。(40代・男性)

深いところにあるすい臓。超音波でもガンを見つけるのは困難

すい臓ガンは発見が困難な病気の一つです。すい臓はお腹の深いところにあるため、内部の腫瘍は超音波でも見つけにくいようです。

すい臓ガンは早期発見が難しく、進行が速いわりに自覚症状もないため、見つかった時にはかなり進行している場合も珍しくないです。検査でも2cm以下の早期発見は約4%という低いデータがあり、それくらい見つかりにくいとご了承ください。(看護師)
すい臓ガンは腹部超音波や腹部CTなどでコブを見つけて検査しますが、すい臓はお腹の深い位置にあるので、超音波でもコブが見つけられなかったり、ある程度の大きさになるまでCTでわからないこともあります。すい臓ガンで使用される腫瘍マーカーはあるものの、この検査は診断には使用できず、すい臓ガンと診断された人の治療効果や経過をみるために使用されます。(医師)
人間ドックの医師の診察も限界があります。甲状腺の病気などは見つかることが多いですが、すい臓ガンは無症状の段階で腹部診察で見つけられることはまずありません。(医師)

頻度の高い病気の早期発見に効果あり。受診はムダじゃない

すい臓ガンの発見は難しいものの、健康診断や人間ドックで多くの病気が早期発見されているのも事実です。

健康診断は疾患の早期発見が目的です。あくまでもその時の健康状態で、1か月後や3か月後の健康状態を知るものではないです。健診では異常がなくても1か月後にガンが発症したケースがあるのはそのためです。(看護師)
一般的な検査しか行なわない健診では特定の疾患は判断できませんが、検査結果から今後起こりうる疾患を予想し、予防や詳しい検査を勧められるので無駄ではないです。健診でガンが見つかったケースも多いです。(看護師)
健診や人間ドックはすべての病気を見つけることはできません。特に市町村の健診は頻度の高い病気を簡易に見つける検査があるものに限られますし、検査で体調を崩さないよう侵襲的な検査はできません。人間ドックでは追加費用で脳ドックや動脈硬化の検査もあるものの、すい臓ガンの診断はやはり難しいでしょう。(医師)
頻度の多い病気は健康診断や人間ドックで無症状のうちに見つかっているので、受ける価値はあると考えます。もっともすべての病気を対象にしているわけではないので、異常を指摘されなくても体調が悪い時は病院に行きましょう。 (医師)

すい臓ガンのように発見が難しいものもありますが、健診や人間ドックで多くの病気が発見されているのも事実です。健診で異常がなかったからと安心せず、不調を感じたらすぐに病院に行きましょう。

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