HDLコレステロール(善玉)が低い状態とは?原因や病気のリスクを解説

  • 作成日:2015.11.27
  • 更新日:2017.09.22
健康

健康診断の血液検査で「HDLコレステロール値が低い」という診断を受けたとき、一見「コレステロールが低い」なら問題ないのでは?と感じるのではないでしょうか。

しかし「HDLコレステロール値が低い」状態は、血管が詰まりやすくなるために動脈硬化のリスクが高まり、さらに悪化すると心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こしかねない事態になってしまうのです。

実はひと口に「コレステロール」といっても、役割の違うHDLコレステロールとLDLコレステロールがあり、そのバランスが崩れていることが身体によくない影響を生みます。

そこで今回は、HDL/LDLコレステロールの役割やその基準値、またHDL値が低下する原因や考えられる病気のリスクなどを詳しく解説していきます。

コレステロールについての知識を得て、自分の体内の状態について理解を高めておきましょう。

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LDL/HDLコレステロールの役割とは

コレステロールは悪玉コレステロール(LDL)、善玉コレステロール(HDL)の2種類があり、それぞれ役割が全く違います。

もともとコレステロール自体は身体の細胞膜を守ったり、ホルモンの材料になったりなど身体にとって欠かせないものです。
そのうち悪玉コレステロールは身体中にコレステロールを運ぶ役割、善玉コレステロールは使い切れなかった悪玉コレステロールを回収して肝臓に運ぶ役割をしています。

もし、悪玉コレステロールが多く善玉コレステロールが少なくなると、コレステロールの回収が追い付かず、余ったコレステロールが酸化し血管壁にこびりついてしまいます。
この状態が、動脈硬化を引き起こす要因になるのです。

コレステロールの基準値

では、動脈硬化のリスクが高まる「悪玉コレステロールが多く、善玉コレステロールが少ない状態」とはどのくらいの数値なのか、それぞれのコレステロールの基準値をみていきましょう。

善玉コレステロール

身体の状態
40〜96㎎/dl 正常な範囲(男性:40~86㎎/dl/女性:40~96㎎/dl)
35〜39㎎/dl 【軽度】動脈硬化性疾患の予備軍
30〜34㎎/dl 【中度】動脈硬化性疾患の危険性が高い
30㎎/dl未満 【高度】低HDLコレステロール血症

HDLコレステロールは、35㎎/dl以下になると冠動脈疾患合併率が急激に上昇します。

(参照:セルジェンテック株式会社

また、20㎎/dl未満など極端に数値が低い場合は、遺伝性の疾患、または重度の肝臓・腎臓の疾患が疑われますので、病院で診察を受けるようにしてください。

悪玉コレステロール

身体の状態
~59mg/dl 体調不良、遺伝、肝臓の病気など
60~119mg/dl 正常な範囲
120~139mg/dl 生活習慣の改善が必要
140mg/dl~ 高HDLコレステロール血症

男性は40~60代、女性は45~50代にかけて悪玉コレステロール値が増加し、70代を過ぎると減少していく傾向があります。

なお、総コレステロール(LDL+HDL)の基準値は120~219㎎/dlだといわれています。
多少総コレステロール値が高くても、LH比が標準ならばさほど問題はありません。

LH比で比率をチェック

コレステロールの正常値は悪玉・善玉コレステロールの割合(LH比)からも求められます。

【LH比】[LDLコレステロール]÷[HDLコレステロール]
~2.0 基準値
2.0~2.5 動脈硬化の疑い
2.5~ 血栓ができている可能性が高い

高血圧や糖尿病や、以前に心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中を発症したことがある人は、LH比1.5以下にするのが理想的です。

HDLコレステロールが低くなる原因

HDLコレステロールが低くなる原因の多くは、身体によくない生活習慣によるものです。

  • 暴飲暴食
  • 肉類(動物性脂肪)や揚げ物などのを良く食べる
  • 運動不足
  • 中性脂肪が多い(肥満体型)
  • 喫煙習慣がある
  • 薬剤、ホルモン剤を投与している

HDLコレステロールが低い原因が何らかの病気ではない場合、「食事」「運動」の変化によって、ある程度改善できます。

中性脂肪の削減が大きなカギ

もともと中性脂肪(トリグリセライド)は、体温を保つ、外部刺激から臓器を守るなどの役割をしている大切なパーツです。
ですが、とり過ぎると善玉コレステロールを下げ、悪玉コレステロールを高めてしまう性質を持っています。

中性脂肪が多い場合は、有酸素運動をして中性脂肪を減らすことが善玉コレステロールを増やす近道となります。
中性脂肪の具体的な数値は150mg/dl以上だと注意が必要です。

HDLコレステロールの異常がまねく病気

HDLコレステロールが基準値以外の場合、病気を発症していることがあります。
これから紹介するような大事になる前に、然るべき対応をとるようにしましょう。

脂質異常症

脂質異常症(高脂血症)とは、HDLコレステロールが基準値以下、LDLコレステロールが基準値以上の状態のことをいいます。

その時の身体は血中コレステロール濃度が高く、動脈硬化を起こしやすい状態になっています。
動脈硬化を起こしてしまうと、心筋梗塞、脳梗塞など生命を脅かしてしまう病気を発症してしまう可能性があります。

ほぼ自覚症状はないので、検査などで指摘されたら、いち早く生活習慣を見直しましょう。

ほかに、コレステロールが基準値より低い/高いことがそれぞれ遺伝や病気によるものという可能性もあります。

低HDLコレステロール血症

低HDLコレステロール血症(HDL血症)とは正確には病名ではなく、HDL値が低いことによって発症する病気を総称したものです。

遺伝などで発生する原発性と、ホルモン異常、腎臓や肝臓の病気などが原因で発症する続発性があります。
低HDLコレステロール血症には、以下のものがあります。

原発性、家族性
  • アポA1欠損症
  • レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ欠損症(家族性LCAT欠損症)
  • 魚眼病
  • タンジール病
  • LPL欠損症
続発性
  • 高トリグリセライド血症
  • 慢性腎不全(透析患者)
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
  • 肝硬変症
  • 悪性腫瘍

上記以外に、副腎皮質ステロイド薬ピル(経口避妊薬)の使用によってHDL値が下がることもあります。

高HDLコレステロール血症

HDLコレステロールが100㎎/dlを超える症状で、日本人の1000人に1人が発症しています。
高HDLコレステロール血症には、以下の病気が考えられます。

原発性、家族性
  • コレステリルエステル転送蛋白欠損症(CETP欠損症)
  • 家族性高αリポ蛋白血症(長寿症候群)
続発性
  • 原発性胆汁性肝硬変
  • 閉塞性肺疾患

上記以外に、過剰飲酒エストロゲンやインスリン、抗てんかん薬などの使用によってHDL値が上がることもあります。

昔はHDL値が高いほど動脈硬化性疾患の発生が少ないといわれてきましたが、近年では遺伝的にHDLが高い「CETP欠損症」の場合、冠動脈疾患になりやすいともいわれています。

ただ、高HDLコレステロール血症については症状・治療法ともに、未だ解明されていない点が多いというのが実情です。

HDLコレステロールが低いときの対策

HDLコレステロールが低いと動脈硬化のリスクが高まるため、生活の改善が必要になります。
コレステロール値を正常に戻すための対策には、とくに食事運動が効果的です。

HDL値を上げる食事

食事には、悪玉コレステロールを下げる方法が多くあります。
まず、摂取するべきはおもに以下の栄養分です。

  • 青魚やナッツ類、植物油などに含まれる不飽和脂肪酸(EPA、DHA、α-リノレン酸)
  • 野菜や海藻に含まれる水溶性食物繊維
  • 一日あたり1、2杯のアルコール
  • 大豆製品に含まれるレシチン

あわせて、脂肪分・コレステロールの多い食品を摂らないこと、よく噛んでゆっくり食べ、腹八分目に抑えるなどを意識して食事をとるようにしましょう。

コレステロールを正常にする食事の改善方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

栄養分をカンタンにとるならサプリがオススメ!

とはいえ、HDLコレステロールを改善する食生活に今すぐ変え、それを継続できるなら苦労しませんよね。
忙しくて食事に気を遣っていられない、面倒くさい!という方はサプリを使って栄養を補いましょう。

とくにEPA・DHAは積極的に食事にとり入れたとしても1日の推奨摂取量を摂取するのが難しいですが、コレステロールを正常にするためには積極的に摂りたい栄養素です。

そんなEPA・DHAも充分に摂れるオススメのサプリについては、以下の記事をご覧ください。

中性脂肪を落とす有酸素運動

HDLコレステロールを上げるためには、中性脂肪を落とす有酸素運動をしましょう。
中性脂肪を落とすためには、やさしいメニューでも継続して運動習慣をつけることが大切です。

日本動脈硬化学会では、ウォーキング、ジョギング、サイクリングなどを、なるべく1日30分以上、週に2~3時間程度が理想的な運動量だとしています。
体力・筋力がついてきたら、だんだん運動強度を上げていくようにすると無理なく脂肪燃焼効果を高められます。

運動について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

治療が必要になる前にコレステロール対策を!

生活習慣病によるコレステロール値の乱れは、食事や運動の見直しによって改善できます。

もし動脈硬化が重大な疾患を招いてしまえば、完全な健康体でいられなくなるだけでなく、膨大な治療費もかかるなど代償は大きくなってしまいます。

リカバリーできるうちにできる限りのことをして、末永く元気に過ごしましょう!

コレステロールを下げる方法を詳しく知りたい方は以下の記事も読んでくださいね。

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