中性脂肪の基準値はどのくらい?高くても低くても病気のリスクあり!

  • 作成日:2015.11.17
  • 更新日:2017.11.27
健康

健康診断で受けた血液検査の結果により、中性脂肪(略称TG)の値が高いと判定されて、要精密検査となった経験はないでしょうか。

実際のところ、かなりの人がそのような経験をしており、食生活の欧米化や、睡眠不足に加え、運動不足などの生活習慣上の問題が、体内の中性脂肪増加を招いていると言われています。

ただ、中性脂肪値における、高い低いの判定基準となる基準値については、必ずしも統一されているとは言えませんので、その点は注意すべきです。

このページでは、そんな中性脂肪と基準値について解説いたします。

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中性脂肪(TG)の基準値は機関によって異なる


血中における中性脂肪の基準値、言い換えれば、「一般的に健康面で問題がないと言える正常値」については、2つの機関(研究学会)によって、それぞれ別に設定されています。

ちなみにdl(デシリットル)とは、100mlを意味し、mg/dlという単位は、100ml(の血液中)あたりに、どれだけの中性脂肪量(mg)が含まれているかを意味しています。

日本動脈硬化学会

まずは、日本動脈硬化学会による、中性脂肪基準値から見てみましょう。

  • 男性:30~149 mg/dl
  • 女性:30~149 mg/dl

男性も女性も、全く同じ数値となっていることが特徴と言えます。

日本人間ドック学会

次に、人間ドック受診を広める活動をしている、日本人間ドック学会の中性脂肪の基準値を見てみましょう。

  • 男性:39~198mg/dl
  • 女性:32~134mg/dl

こちらでは、男性と女性で基準値が違っていることが特徴となっています。

以前は、日本動脈硬化学会と同様に、男女共に30~149mg/dlが基準値とされていましたが、新たなデータ分析により2014年に改定されたものです。

女性の中性脂肪値については、女性ホルモンであるエストロゲンの作用で、平均的に男性より低いことから、この様な形となっているようです。

ただし、女性も閉経などにより、中高年にかけてエストロゲン分泌減少のため、中性脂肪の平均値が上がる傾向にあることにも注意が必要です。

中性脂肪値が高くても低くてもダメ!


中性脂肪の数値は、一般的認識では高いと問題だという認識がありますが、実際には低くても問題があることに注意すべきです。

数値が高いと脂質異常症に!

血中の中性脂肪値が高いと、いわゆる脂質異常症と呼ばれる症状と判断されます。

脂質異常症は、糖尿病や高血圧と共に生活習慣病の1種で、以前は高脂血症とも呼ばれていました。

そちらの名称の方が馴染みがある世代の人も多いはずですが、最近では脂質異常症という方が一般的になっています。

脂質異常症とは、血中の中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の増加、もしくはHDLコレステロール(善玉コレステロール)の減少により、脂質が基準より多い状態を意味します。

この状態が続くと、狭心症や心筋梗塞と言った虚血性心疾患に加えて、脳梗塞のような動脈硬化性疾患を引き起こす恐れが高くなるのです。

数値が低いと甲状腺機能亢進症などの病気かも!

逆に中性脂肪の数値が低い場合にも、いくつか病気を引き起こす可能性があります。

代表的な病気が、甲状腺機能亢進症で、バセドウ病とも言われます。

甲状腺ホルモン分泌過多により、新陳代謝が異常に活発化して中性脂肪などが減少し、大きな体重変動、眼球突出などの症状を引き起こすのです。

また、肝臓機能が低下する肝機能障害と言った肝臓病も疑われます。

肝臓には、余った糖質からエネルギー源となる中性脂肪を合成する機能があり、アルコールの摂り過ぎなどで肝機能が低下することで、中性脂肪値が低下している可能性があるためです。

中性脂肪値やコレステロール値が高くても問題ない!?


学説によっては、中性脂肪やコレステロールが高い状態の方が、低い状態より健康に資するという考え方を支持している場合があります。

具体的には、日本脂質栄養学会が主張しているもので、正常値としての基準値の必要性に疑義を持つ考え方とも言えます。

このように、脂質異常症の見解を巡って、「問題がある」「問題がない」という意見が対立しているのが、いわゆるコレステロール論争と呼ばれるものです。

ただ、この日本脂質栄養学会の主張は、死亡率と中性脂肪値やコレステロール値の相関関係から導き出されているもので、動脈硬化がそれと無関係というわけではありません

また、そのデータの集め方に問題があるという指摘もあります。

ですから、中性脂肪値が高いことは、決して健康にとって良い状況ではないという認識を持つ必要がやはりあるでしょう。

中性脂肪値が高い場合は食事や運動などで下げる


では、中性脂肪値が高い場合、どうやってそれを改善すれば良いのかということになります。

具体的には以下のことを行うと良いでしょう。

食事療法―中性脂肪値を下げるための食事

食品によっては、中性脂肪値を下げたり、中性脂肪を減少させる効果のあるものがあります。

中性脂肪を溶かし、体外に排出する効果のあるDHAやEPA、そしてαリノレン酸と言った、オメガ3脂肪酸を多く含む食品がそれに該当します。

具体的には、青魚類がそれに当たります。

他にも、野菜類や海藻類、ナッツ類なども中性脂肪を下げる効果を持つものがあり、ウーロン茶などのお茶類の中にも、同様の効果を持つものが多くなっています。

運動療法―中性脂肪値を下げるための運動

運動習慣の欠如が中性脂肪を増やすということは、運動を行うことで、反対に中性脂肪を下げられることをも意味します。

特に、速歩としてのウォーキング、ジョギングや水泳などの軽めの運動、いわゆる有酸素運動が、脂肪燃焼を活発化させるため、中性脂肪減少にも大きな効果を発揮してくれます。

これを30~60分程度毎日行うことで、中性脂肪減少が見込めるのです。

ただ、疲労感が強く瞬発力が必要な筋トレや短距離走などの、いわゆる無酸素運動であっても、基礎代謝機能の向上により、エネルギー源である中性脂肪が消費されるため、副次的な効果はあります。

また、無酸素運動を先に行った後で有酸素運動を行うと、中性脂肪を下げる効果が高まることにも注目すべきです。

中性脂肪値の基準値はあくまで目安に過ぎない


中性脂肪値については、必ずしも「これだ!」という正常範囲の基準が明確にあるわけではありません。

ただ、日本動脈硬化学会の基準値であれ、日本人間ドック学会の基準値であれ、共通した範囲である、概ね男女とも40~130mg/dl程度であれば、正常値と見ることはできるでしょう。

一方で、中性脂肪値とは、あくまで「血中の中性脂肪の量」であって、「体内全体の中性脂肪の量」を意味しているわけではないことに注意する必要があります。

中性脂肪値が正常範囲でも、皮下脂肪や内臓脂肪などとして、中性脂肪が体内に大量に蓄積されている可能性も否定できません。

中性脂肪値のみに一喜一憂せず、食生活や日常的な運動習慣を身に付けるなど、生活習慣そのものを健全な方向に持っていくことが、生活習慣病を予防し、動脈硬化のリスクを減少させる最も重要な対策なのです。

基準値は、あくまで健康の目安である指標の1つに過ぎないという認識にとどめましょう。

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