健康

2015/07/28

癌は遺伝的要素が大きい?

癌は遺伝的要素が大きい?

「癌(がん)家系」という言葉がありますが、癌は遺伝的要素が大きいのでしょうか。そうだとしたら、遺伝的なことを治療する方法はあるのかどうか、癌発生のリスクとはどのようなものなのでしょうか。

40代男性からの相談:「親が癌だと自分も癌になりやすい?」

父親は70代で胃癌(がん)の手術を行い、幸い経過は順調です。ただ気になるのは、父親の家系は癌になりやすく祖父も癌で亡くなったのですが、遺伝的に癌になりやすいということはあるのでしょうか。その場合、遺伝的な治療法などはあるのかどうか、また癌予防としてできることはあるのでしょうか。 (40代・男性)

癌抑制遺伝子の異常が原因のことも

私たちは癌(がん)抑制遺伝子というものを受け継いでいますが、これに異常が起こると癌が発生するようです。遺伝医療について日本ではまだ未発達で、遺伝子治療は行われていません。

癌(がん)家系というのは癌になりやすい体質の遺伝や、同じような食生活や生活習慣が原因だと考えられます。日本は遺伝医療の設備が不充分なため検査は限られた施設でしかできず、保険適応がなく自費になります。規則的な生活、薄味で低カロリーのバランスのよい食事、飲酒や喫煙をしない、適度な運動などが癌予防となります。(看護師)
私たちは癌(がん)を抑制する遺伝子を受け継いでいますが、親が変異した遺伝子を先天的に持っていると子どもも癌にかかる確率が高くなります。変異した遺伝子は必ず遺伝されるわけではなく、遺伝しても発症しない方もいれば遺伝していなくても発症する方もいます。(看護師)
遺伝の頻度の高いものは、大腸癌(がん)・子宮癌・小腸癌・腎盂癌・尿管癌で、大腸癌の場合約5%が遺伝性腫瘍と言われ、日本では胃癌の発症率も高いようです。遺伝子検査で変異遺伝子が認められれば、生活習慣の見直しや定期的な検査など早期対策が可能です。(看護師)
癌抑制遺伝子は父親側と母親側から一つずつ合わせて2個細胞に入っており、通常は二つとも機能していて癌(がん)にはなりません。また一つが壊れても片方が正常なら問題ないですが、もう一方も壊れてしまうと癌になるようです。遺伝により発生する癌の大半はこの遺伝子の先天的異常が原因で、1個だけしかないため通常よりも癌に罹りやすいです。しかし大腸癌や胃癌などよく起きる癌だと、遺伝子が原因かどうかの判断が難しいこともあります。(看護師)
現代では遺伝性腫瘍については検査が可能で、今後の対策についてなどカウンセリング形式で話し合われますが、残念ながら遺伝子を治療する方法はまだありません。(看護師)

癌の発症を抑える生活習慣

癌(がん)にかかるリスクを減らすため飲酒や喫煙は控えた方がよいですし、太りすぎや運動不足にも注意が必要です。

塩分の過剰摂取、野菜や果物不足、熱すぎる飲食物を摂ると癌の原因になるといわれています。また喫煙者は非喫煙者に比べ様々な癌(がん)にかかるリスクが1.5倍高くなり、多量の飲酒も癌のリスクを高くします。(看護師)
仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、癌(がん)全体の発生リスクが低いようです。また男性の場合BMIが21.0~26.9、女性は21.0~24.9の適正体重を維持すれば、癌の発生率が低いことがわかっています。(看護師)

確かに遺伝的要素はあるものの、必ずしも遺伝が癌(がん)の原因だとは限りません。食事や運動や喫煙なども大きく影響するので、生活習慣の見直しも大切なようです。

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