健康

2015/07/19

健康診断で血糖値高め、糖尿病の診断基準ってなんなの?

健康診断で血糖値高め、糖尿病の診断基準ってなんなの?

糖尿病は一度かかると、完治が難しい病というイメージをお持ちの方も多いでしょう。検診などで血糖値が高めに出ることもありますが、この場合糖尿病を疑った方がよいのでしょうか。

50代男性からの相談:「健康診断で血糖値が高め。糖尿病でしょうか?」

健康診断で血糖値が高めと言われましたが、全く自覚症状がなく驚いています。血糖値が高いと糖尿病なのでしょうか。血糖値以外にも、糖尿病の診断基準について教えてください。

血糖負荷試験により判断可能

検診などで血糖値が高めに出たからと言って、すぐに糖尿病だとは判断できません。血糖負荷試験を行い、その数値によって糖尿病の診断がされます。

日本糖尿病学会による糖尿病の診断基準によると、時の血糖値≧126mg/dl、75gOGTT(75g経口ブドウ糖負荷試験)2時間値≧200mg/dl、常に血糖値≧200mg/dl、これらが2回以上確認される。例え1回でも、糖尿病の典型的症状(口渇・多飲・多尿・体重減少)の存在、HbA1c(ヘモグロビン・エイワンシー)≧6.5%、確実な糖尿病網膜症、これらのいずれかが見られた場合も糖尿病と診断されます。(看護師)
血糖値は前日に食べた物でも変動するため、1~2回の検査で血糖値が高くてもすぐに糖尿病とはいえません。血糖負荷試験は空腹時の血糖値を測った後、糖分の多い検査用のドリンク剤を飲み15分、30分、60分、90分、120分と血糖値の変動を見て、インスリンがきちんと分泌されているか判断されます。(看護師)
食後2時間が最も血糖値が上がりますが、時間をおいて血糖値が正常内に戻ればインスリンがちゃんと分泌されていることになります。しかし負荷試験で2時間値が200mg/dl以上、次の血糖値が120mg/dl以上なら糖尿病と判断されます。(看護師)
糖尿病はⅠ型とⅡ型に分かれ、Ⅰ型糖尿病はインスリンが分泌されていない状態なのでインスリン療法が開始され、難治性となります。Ⅱ型糖尿病はインスリンの分泌がある状態なのでまずは食事・運動療法が行われ、これで血糖値がコントロールできなければ内服やインスリン療法が行われます。(看護師)

糖尿病を予防する生活習慣

糖尿病は、食事や運動などの生活習慣の改善で予防ができます。野菜をたくさん食べ適度な運動をすることが大切です。

~厚生省の糖尿病予防ガイダンスより~

・野菜は1日に350g以上(この内緑黄色野菜を120g以上)、食事は決まった時間にゆっくり食べ、甘い物や脂っぽい物の摂り過ぎに注意しましょう。食べ過ぎ防止のため、1人分ずつ取り分ける、薄味、ながら食いはしない、量が多いと感じたら残す、お茶碗は小ぶりの物を使うなど工夫をしましょう。また調味料はかけずにつけるようにすると、油や塩分を減らすことができます。

・中性脂肪を減らし筋肉をつけて基礎代謝の高い身体を作ることが大切なので、適度な運動を心がけましょう。例えば、少しだけ早めに歩く、3階までなら階段を使う、テレビを見ながらストレッチ、泳げなくても水中を歩くなどです。

1回の検査で血糖値が高めでも、糖尿病とは限らないようです。糖尿病は日頃の食事や運動で予防ができるので、これを機会にご自身の生活習慣を見直し、気になるようなら血糖負荷試験を受けてみるのもよいでしょう。

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