多汗症

2015/06/12

脇の滝汗に効く!?塩化アルミニウムの制汗作用とは

脇の滝汗に効く!?塩化アルミニウムの制汗作用とは

汗っかきの人にとって、夏場はとても憂鬱な季節。脇から滝のような汗が出るので、いつも制汗スプレーを使用しているという相談者の方ですが、塩化アルミニウムの制汗効果について詳しく教えてほしいと言っています。

30代男性からの相談:「塩化アルミニウムで汗が出なくなる?」

夏場になると汗が尋常ではない程出てくるので、制汗スプレーを利用しています。塩化アルミニウムは汗腺を閉じて汗自体が出ないようにすると聞きましたが、その効果は一日程度は持ちますか。それとも、もっと長く持続するのでしょうか。

効果の長さには個人差が

塩化アルミニウムは、汗腺を塞ぎ汗を出さないようにする作用がありますが、一時的なものですしその効果には個人差があります。また汗を止めることで体温調節がきちんとできず、人によっては身体に不調が出ることもあるようです。

塩化アルミニウムは汗の出る穴を変性させ物理的に汗を抑えますが、一時的に汗腺を委縮させるだけで汗の生成を抑えるわけではないので、発汗がなくなることはありません。効果の持続時間は汗の濃度などで個人差があり、汗が減るわけではないので継続して使用しなければならないようです。(看護師)
痒みやかぶれなどの皮膚トラブルをおこす場合もあり、脇汗を抑えるために他の部位からの発汗が増えたり、上手く発汗できないため汗疹の症状がでる場合もあります。またストレスや緊張など、精神的なことが原因の発汗には効果がないようです。(看護師)
汗は体温調整の役割があるため、無理に抑えると体内に熱がこもり夏場だと熱中症を起こすこともあります。塩化アルミニウムは皮膚科で処方してもらえますが保険適応ではないので、値段など事前に問い合わせてください。(看護師)
塩化アルミニウムは塩分と反応すると結晶化するという特徴があり、脇に塗ると汗が結晶化して皮膚表面で汗腺を詰まらせ、汗を出せないようにします。一般的には収れん作用といわれていて、アポクリン線の集中する脇に利用することでワキガに効果的です。また汗腺の周りに意図的に炎症を起こすことで汗腺を塞ぎ、発汗を抑制するという作用もありますが、いずれも生理的に出る汗を止めるため、あまり身体に優しいとは言えません。(看護師)

身体を涼しく保つ工夫を

できるだけ汗を抑えるよう、あまり体温を上げないような工夫をしましょう。静脈が通る部位を冷やしたり、身体を冷やす夏野菜などを進んで摂るようにしてください。

発汗を抑えるため、冷たい飲み物の入ったペットボトルや冷却ジェルなどで、首筋や鼠径部や脇の下など大きな静脈が通る部分を冷やして体温の上昇を防いでください。涼しい場所で過ごすようにし、身体を温める香辛料の入った食べ物や熱い食べ物は控え、身体を冷やすナスやキュウリやトマトなど野菜中心の食事を摂るようにし、大豆イソフラボンも多汗に効果があると言われています。(看護師)

塩化アルミニウムは一時的な制汗効果はあるようですが、体温調節がきちんとできずに体調を崩す恐れもあるため、医師とよく相談した方がよさそうです。日頃からできるだけ体温を上げない工夫をして、暑い夏を乗り切るようにしましょう。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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