薄毛

2015/06/04

リンゴの成長を促進するCTP、人間の育毛にも効くのか?

リンゴの成長を促進するCTP、人間の育毛にも効くのか?

農業分野において、リンゴの果実の成長促進などに使われるCTP(6-ベンジルアミノプリン)という成分。人間の使う育毛剤にも配合されていますが、実際に効果はあるのでしょうか。

40代男性からの相談:「育毛にはCTPが入っている育毛剤がよい?」

育毛には様々な成分がありますが、CTPという果実の育成を促進する物質が人間の髪の毛にも効くとされています。実際に果実に効果があるものが人間に合うのでしょうか。科学的な根拠などがあれば教えてください。

毛母細胞を活性化させる作用が認められている

植物の細胞を活性化させるCTPですが、植物細胞も髪の細胞も同じタンパク質であるため、育毛効果が期待できるというのは筋が通っています。きちんとした研究により文献も出ており、厚生労働省からも育毛効果が認められている成分です。

CTPとはリンゴの果実の成長を促したり、花の開花を促すものとして農業の分野で広く使用されているものです。近年の研究で優れた育毛効果をもつことがわかりました。なんの根拠もなく育毛剤としていわれる成分も多くありますが、CTPは厚生労働省の評価においても育毛に効果があるということが認められているので心配はいらないと思います。(看護師)
CTPの作用としては発毛に大きく関与するとされる毛母細胞と反応することで、BMP(骨形成タンパク質)というものをつくります。これは毛母細胞を活性化させる役割をもっており、発毛・育毛に効果があるとされています。このCTPに関することであればしっかり研究されており、文献としても出ていますので自分でも調べることが可能です。(看護師)
CTPとは、もともと植物細胞を活性化させる働きがある成分ですが、髪の細胞も合わせて活性化させる働きがあると日本のある製薬会社が発見し、育毛剤に配合し、商品化しています。植物細胞も髪も、構成している元となる成分が「タンパク質」であるため、植物細胞を活性化させる働きのある成分が髪の細胞も活性化させる、というのは考えられないことではないと思います。(看護師)

誰にでも同じく効果が出るわけではない

どんな育毛成分であっても、薄毛の原因に合っていなければ効果は期待できません。自分の薄毛の原因が何か突き止め、それに合った対策をとるのが一番の近道です。

男性の場合は薄毛の原因は大きくわけて4つあるのをご存じでしょうか。
1.髪の毛への血行不良
2.男性ホルモンによるもの
3.皮脂量によるもの
4.頭皮が緊張しているもの の4つです。(看護師)
いくら髪の細胞を活性化させても、それ以外の原因で薄毛が起きている場合は効果がないと言わざるを得ません。人によって薄毛の改善に差があるのは、タイプが違うのと、効果には個人差が大きいことによります。薄毛について対策をとろうとするならば、まずは自分がどのタイプの薄毛なのかを把握することが大切です。(看護師)

CTPとは、植物細胞を活性化させる作用のある成分ですが、研究により髪の毛母細胞に働きかけて活性化させる育毛作用があることがわかっています。とはいえ、薄毛の原因はさまざまであるため、自分の薄毛が細胞の活性化と関係ない原因からきているなら、CTPの効果は期待できません。まず薄毛の原因をはっきりさせるところから始めるのが大切です。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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