口臭

2015/05/30

口臭に悩むなら「なた豆茶」?

口臭に悩むなら「なた豆茶」?

薬局や量販店に並ぶ口臭予防製品。あまり聞きなれない「なた豆茶」というのが口臭対策に良いらしいのですが、これはどのような作用を持つ飲料なのでしょう。本当に、口臭予防に効果はあるのでしょうか。

50代男性からの相談:「なた豆茶の口臭予防効果はどの程度か」

接客の多い仕事なので日頃から口臭ケアに気を配っています。先日、近所の薬局で「なた豆茶」というものを目にしました。口臭対策に良いということでしたが、本当に効果があるのでしょうか。

なた豆茶の効果について

なた豆茶は口臭予防にどのように役立つといわれているのでしょうか。なた豆茶の基本的な作用と、口臭への効果について専門家に聞いてみました。

なた豆は古くから「膿(うみ)取り豆」として、歯周病や、蓄膿症、痔などの膿が発生する病気の治療に使われてきました。なた豆茶に含まれるカナバニンという成分には抗炎症作用が、コンカナバリンAには免疫力を高める作用があるためといわれています。そのため、なた豆茶は歯ぐきの出血や腫れなどを抑え、免疫力を高めて口腔内環境を改善することで、口臭予防の効果が期待できるのです。(看護師)
なた豆茶を飲用することで期待される効果としては、歯ぐきの腫れや出血予防、口腔内環境の改善、免疫向上、畜膿症の改善、アレルギー体質の改善などがあります。(看護師)
口臭の主な原因は、歯槽膿漏、虫歯、歯周炎、歯垢、舌苔(ぜったい)などの歯科疾患により口腔内が雑菌の繁殖しやすい環境になっていることだといわれています。たとえば、なた豆茶の飲用で歯科疾患を予防できるのであれば、なた豆茶が口臭改善につながるといえるでしょう。ただし、あくまでも口臭予防に役立つだけであって、歯科疾患を治療できるものではないことは念頭に置いておきましょう。(看護師)
なた豆茶もいろんな種類が販売されていて、一日500mlを1カ月続ければ効果が出るといわれていますが、なた豆茶を飲用するだけで口臭が予防できるわけではありません。(看護師)

なた豆茶だけでなく口内環境の根本的な改善が必要です

なた豆茶には炎症を抑えて免疫力を高める成分が含まれていて、口内環境の改善には役立つようですが、口臭の原因を治療するような効果はないようです。口臭対策として、何を念頭に置いたら良いのでしょうか。

効果的な口臭予防のためには、なた豆茶に頼るより、口臭の原因を突き止めることが最も重要です。口臭の原因の90%を占めるのは歯や歯肉の問題(虫歯、歯石、歯肉の炎症など)です。歯科検診を受けて、これらの点に問題がないかを定期的に確認しましょう。歯科検診は6カ月ごとに受けるのが理想的です。(看護師)
唾液の分泌不足、オーラルケアの不足、内科や耳鼻咽喉科の疾患によるものが口臭の原因の場合もあります。歯科検診だけでなく、定期的に健康診断を受けましょう。(看護師)
口臭は胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの疾患や、肝臓疾患が原因でもおこります。規則正しい食生活を心がけて歯磨きをきちんとしていれば、なた豆茶との相乗効果もあるのではないでしょうか。(看護師)

なた豆茶は口臭対策の一つとして飲用するにしても、口臭が気になるなら、まずは歯科検診や健康診断で口臭の原因となる疾患が隠れていないか確認し、問題を解決するのが先決といえそうです。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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