体臭

2015/05/21

脇が臭う!エクリン腺が原因なのか?除去は可能か?

脇が臭う!エクリン腺が原因なのか?除去は可能か?

脇の臭いについて調べていると出てくるキーワードの一つに、エクリン腺があります。これがニオイのもとなのでしょうか。エクリン腺を取ってしまえばよいのでしょうか。

40代男性からの相談:「エクリン線は臭い原因?」

体臭が最近気になり始めているのですが、どうやら脇の臭いが特に強いようなのです。脇の臭いを調べているとエクリン線というものが出てきたのですが、このエクリン線を取って臭いの元から取り去る事は可能なのでしょうか。デメリットはありますか。

臭いの原因は、エクリン腺ではなくアポクリン腺

エクリン腺から出る汗はほとんどが水分ですが、もうひとつのアポクリン腺から出る汗が臭いの原因になります。アポクリン腺を除去する手術は実際に行なわれており、いくつかの手法があります。

エクリン腺は全身の肌に存在している汗腺で、エクリン腺から出る汗は99%が水、その他は塩分やカリウムで構成されています。この汗はほとんど無臭なのが特徴です。(看護師)
それとは対照的にアポクリン腺は腋の下、耳、乳輪や陰部に存在する汗腺で、ここから出る汗は毛穴から排出されています。水分が70%~80%を占め、その他にもタンパク質、脂質、アンモニアなどが含まれます。この腋のアポクリン腺から出る汗が皮膚に存在する雑菌に分解されることによって、ワキガのような特有の臭いが発生します。(看護師)
治療には以下のようなものがあります。
・レーザー:アポクリン腺は毛穴にそってあるので、レーザーで毛穴ごと破壊します。
・手術:アポクリン腺を手術で取り除きます。
・吸引法:細い管を使用して、アポクリン腺を吸い取ります。
・ボトックス注射:ボトックスの注射によって汗を止めます。これは3~4ヶ月ごとに注射の必要があります。(看護師)

除去にはメリットもデメリットもあり、比較考量が必要

アポクリン腺の除去手術をすると、臭いのもとは大幅に減らせますが、完全に永久にというわけではないうえ、手術に伴うデメリットもあるようです。除去を考える場合は、十分に説明を受け、メリットとデメリットを比較考量し、納得したうえで結論を出す必要があります。

まずアポクリン腺は「脇に多く存在する」というだけであり、脇のアポクリン腺をとったとしても全身のアポクリン腺から分泌される汗によって臭いは出ます。また施術しても再発することも珍しくありません。(看護師)
アポクリン腺を減らしたことで体内で出る老廃物の排泄がスムーズにいかなくなり健康面への影響も懸念されています。その他のデメリットとしては施術する以上、どうしても傷の痛みが数日伴います。また、手術の方法によっては傷跡が残ってしまうなどのデメリットもあります。(看護師)
どんな手術でも周囲の血管や神経にダメージを与える可能性があります。また、手術によって化膿する可能性があります。しかし手術後には抗生物質が処方されますので、化膿する可能性は低いと言えます。(看護師)

脇の臭いの原因となっているのは、エクリン腺ではなくアポクリン腺です。アポクリン腺を除去することで臭いを軽減することが可能ですが、デメリットも存在します。そのため、自分に合った治療法なのかどうか、しっかりと見極めて選択することが大切です。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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