口臭

2015/05/11

逆流性食道炎を治したら口臭も治った。どういうこと?

逆流性食道炎を治したら口臭も治った。どういうこと?

胃酸が食道に逆流し、胸やけなどを引き起こす、逆流性食道炎。これを治療することで、以前から気になっていた口臭が良くなったというケースがあるようですが、逆流性食道炎と口臭の間にはどんな関係があるのでしょうか。

30代男性からの相談:「逆流性食道炎からの口臭?」

最近少しずつ口臭が気になってきているのですが、胃の調子も同時に悪く、胃腸科へ行ったら逆流性食道炎と診断されました。逆流性食道炎の薬を飲んでいたら不思議と口臭もなくなったのですが、逆流性食道炎と口臭の関係はあるのでしょうか?

関係1・胃酸や胃内容物の刺激臭が上がってくる

逆流性食道炎をはじめ、胃炎などの胃腸の不調は口臭の原因となり得ます。ひとつの要素としては、胃酸や胃の内容物の刺激臭が、逆流によって喉の奥や口の中に上がってくるためです。

胃液が食道に逆流してくることによって消化作用の強い胃酸が食道の粘膜を傷つけて炎症や潰瘍形成してしまうことを逆流性食道炎といいます。結論からいいますと逆流性食道炎は口臭の原因となります。逆流性食道炎だけではなく胃炎・十二指腸潰瘍、胃潰瘍、胃がんなどでも口臭の原因となります。(看護師)
胃酸が食道だけでなく喉のほうまでくると普段は上がってくるはずのない胃内容の刺激臭までもがあがってきてしまい呼気にのって口から排出されます。これが口臭の原因です。(看護師)
逆流性食道炎になると、胃液がのどの奥や口の中にまで上がってくることがありますね。そうすると息に混じって胃液の刺激臭が出てきて、口臭が強くなることがあります。この胃酸の逆流が薬によって改善されたため、口臭が良くなったのだと考えられます。(看護師)

関係2・胃腸の中で食物が発する腐敗臭が呼気に混じる

もうひとつの要素は、胃腸の不調により消化が滞り、消化されない食物が胃腸の中で腐敗してしまいます。その際に放出される悪臭のするガスが、胃腸の壁を通して血液中に取り込まれ、肺を通じて呼気に混じって吐き出されるため、口臭の原因となるものです。

胃には食物を消化した後の残渣物が残る場合があります。そうなるとそれが発酵してしまい、臭いの成分が血液中に取り込まれ肺でのガス交換の際にその臭い成分が肺から呼気として排出されることでも口臭の原因となります。(看護師)
逆流性食道炎と一緒に処方されることが多い胃腸薬によって胃腸の調子が良くなることで、口臭が改善されることもあります。(看護師)
私達の腸には500~600種類の細菌がいて、消化吸収を助けたり病気に対する抵抗力をつけたりするなどの働きをするのが善玉菌、病気の原因になるなど身体に悪影響を及ぼすのが悪玉菌です。腸内環境が悪くなり悪玉菌が増え過ぎると、腸の中のタンパク質や脂肪が分解されにくくなり腐敗してガスが発生します。このガスは血液に入って身体をめぐり、呼吸と共に口から排出され口臭の原因になるのです。(看護師)

逆流性食道炎と口臭の間には密接なかかわりがあることがわかりました。逆流した胃酸の刺激臭や、消化不良からくる食物の腐敗ガスが原因となり、口臭を引き起こすようです。考えてみれば、口も胃腸も一続きの消化器官ですから、胃腸の調子を整えることが口臭予防にもつながるというのは、道理にかなっていますね。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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