口臭

2015/05/05

空腹時に口臭がきつくなるというのは本当なのか?

空腹時に口臭がきつくなるというのは本当なのか?

空腹時に独特の口臭がするという経験はありませんか。食後と比べてどちらが臭うのでしょうか。何か病気ではないのでしょうか。

30代男性からの相談:「空腹と口臭は関係ありますか?」

空腹のときに口臭が臭くなると聞きました。何かを食べたときの方が臭くなるように思いますが、どちらが本当なのでしょうか。病気という可能性も考えられるのでしょうか。

生理的口臭とよばれ、空腹時には臭くなるもの

空腹時に口臭が発生するのは、生理的口臭といわれ、唾液の減少や空腹時に起こる内臓の反応などと関係しています。一方、食事による口臭は一時的なものです。

口臭は「口腔から呼気とともに発する悪臭の総称」と医学的に定義されています。国際分類では、いくつかの分類があるのですが、その中でも日常生活に影響を及ぼす口臭は、生理的口臭と病的口臭の二つに分類されています。(看護師)
生理的口臭は、加齢やストレス、ホルモンバランスなどの影響で口腔内の唾液の分泌が低下し、乾燥してしまうことによって起こる口臭です。よって、歯磨きや食事をして唾液の分泌を促すことで、改善が期待できます。今回のご相談では空腹時の口臭ということでしたので、おそらくこの口腔内の唾液の分泌が低下しているために乾燥し、起こる口臭だと考えます。(看護師)
空腹になると口臭が強くなります。その理由として、口内での腐敗反応の進行、唾液の分泌量の減少に伴う浄化作用の低下、空腹時に分泌される膵液(すいえき:膵臓から十二指腸に外分泌される消化液)などによるガスの発生があげられます。(看護師)
口内での腐敗反応の進行とは、歯間や舌苔(ぜったい)などで、口内の食べかすや粘膜の新陳代謝の垢などが、腐敗していくことで口臭が作られます。唾液の分泌量の減少に伴う浄化作用の低下は、唾液は強力な浄化、消臭能力を持っています。食事中は唾液がたくさん分泌されますが、食事が終わり、無刺激な状態が続くと唾液も用事がないので分泌が止まります。(看護師)
空腹時に分泌される膵液などによるガスの発生とは、空腹時になると胃などに分泌される膵液が臭いのあるガスを作る場合があると言われています。(看護師)
食事をすると、口から食べたものの臭いがしますが、その臭いは一時的なもので、ほとんどはすぐ消えます。(看護師)

病的口臭の可能性がある場合は受診の検討を

口臭が空腹時だけでない場合は、病的口臭の可能性があります。歯科疾患か消化器疾患の場合が多いので、歯科か内科の受診を検討しましょう。

もし、食事直後や歯磨きをしても口臭が軽減していないならば、病的口臭が考えられます。病的口臭は、歯肉炎や虫歯など口の中が原因の場合と、逆流性食道炎や胃炎などの胃腸の不調によるものが原因の場合があります。そのため、食事後や歯磨き後も口臭を感じるようならば、一度歯医者か内科を受診されることをお勧めします。(看護師)

空腹時に口臭がきつくなるというのは本当のようです。これは唾液の減少や内臓の反応などからくる生理的な口臭で、病気の心配はありません。空腹時以外にも口臭がきついと感じる場合は、口や内臓の病気が隠れている可能性もありますので、受診を検討するのがベストです。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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