メタボリック

2015/04/22

忙しいからこそ取り入れたい!メタボ対策の漢方とツボ

忙しいからこそ取り入れたい!メタボ対策の漢方とツボ

仕事に追われていると、つい食事や運動をおろそかにしてしまい、気づけば”メタボ”の体格になっていた、という男性も多いのではないでしょうか。そこで今回は、男性のメタボ対策にオススメしたい漢方とツボをご紹介します。

太っていると”メタボ”なのか

厚生労働省によると、日本では「ウエスト周囲径(おへその高さの腹囲)が男性85cm、女性90cmを超え、高血圧・高血糖・脂質代謝異常の3つのうち2つに当てはまるとメタボリックシンドローム」と定義されています。 つまり、ただ太っている人をメタボというわけではなく、内臓脂肪の増加で血圧、血糖、血中脂質の値が上昇しやすく、糖尿病、狭心症、心筋梗塞、痛風、脳卒中などのリスクが高い人を言うのです。

Metabolicsyndrome

生活習慣病ははじめのうちは自覚症状が無い事が多く、気づかないうちに進行するのが怖い病気です。急に脳卒中になったり心筋梗塞になる危険があり、最悪、寝たきりになることもあります。また自分の病気に関心が薄いと、糖尿病などで現在薬を飲んでいる人ですら、人工透析や失明、足の切断などにつながるということを知らない人もいます。薬を飲んでいても、生活習慣が変わらないと病状は改善しませんので注意してください。

メタボを解消する生活習慣のポイント

メタボを解消するためには、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の見直しが欠かせません。以下にポイントを紹介しますので、仕事で忙しい男性でも意識して取り入れるようにしてください。

Metabo_walking

・30分程度のウォーキングを週2回以上する
・ストレスをためない
・食事を腹八分にする
・一口30回以上よく噛む
・肉をやめて魚にし、野菜を多く食べるようにする。できるだけ和食(塩分が多くなりがちなのでそこは注意が必要)の方がよい
・飲酒、喫煙はやめる

メタボ解消にオススメの漢方

以下はメタボを気にしている男性にオススメしたい、内臓脂肪解消に効果の期待できる漢方です。食事、運動療法と併用して服用することで体質が改善され、血圧や血糖、血中脂質の値も正常値に近くなるので試してみてください。

・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

食べすぎ、飲みすぎなどでめぐりが悪くなると貯まりやすい毒素を取り除き、長期の服用で体質改善を促す薬です。「邪(身体にとって有害なもの)」を発汗で取り去る防風(ボウフウ)、麻黄(マオウ)と、暴飲暴食で身体の中にこもった熱を冷ます連翹(レンギョウ)、大黄(ダイオウ)などが配合されています。
この薬が向いているのは、肥満で暑がり、汗かき、のぼせのある便秘がちな人です。ただし肥満でも、冷え性で汗かきの人や胃腸の弱い人には不向きとされています。またマオウが配合されているため、循環器や腎臓病往歴のある人は服用の際注意が必要です。

防風通聖散_麻黄
麻黄

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)

余分な水分を排泄する防已(ボウイ)、滋養強壮や汗の調節をする黄耆(オウギ)、温めながら胃腸の調子を整える生姜(ショウガ)などを配合。ぶよぶよとした水太りタイプで、汗かきで疲れやすい、身体が冷え気味という人にオススメの漢方で、肥満症多汗症や、むくみ、関節炎などの症状改善に用いられます。水太りタイプの人は「水毒」といって身体の中に水を貯め込みやすく、代謝が悪いためにダイエットしてもなかなか痩せません。「水毒」が改善されると痩せやすく、疲れにくい体質になります。

防已黄耆湯_黄耆(おうぎ)
黄耆

・大柴胡湯(だいさいことう)

がっちりタイプの肥満で、ストレスが多く、みぞおち部分に張りやつかえのある人向けの漢方。ストレスなどで身体に熱がこもっているのを取り去る柴胡(サイコ)や黄芩(オウゴン)、また排便を促すダイオウが含まれています。 自律神経を調節する作用もあるので、イライラや不眠、肩こりなどが一緒に改善されることもあります。ただし、もともとお腹の弱い人や虚弱な人、冷えの強い人は服用の際注意が必要です。

大柴胡湯_柴胡
柴胡

メタボ解消にオススメのツボ

ツボを指圧するときは、入浴中かお風呂上りが効果的で、呼吸に合わせてゆっくりと、息を吐きながら押し、吸いながら離すのがコツです。カイロでツボを温める方法もあります。お灸は入浴の前後30分は皮膚がやけどしやすい状態になっているので避け、熱すぎるときは無理せず外してください。

以下に、メタボに効果的な3つのツボを紹介します。

・豊隆(ほうりゅう)

足のスネの真ん中の高さで、骨から親指2本分外側にあるツボ。水分代謝を良くして、老廃物を排出させるので、食べ過ぎた日にも効果的です。

豊隆(ほうりゅう)
・水分(水分)、中脘(ちゅうかん)

水分はへそから親指1本分上のところにあるツボ。中脘はへそから指8本分上、みぞおちとへその真ん中にあるツボです。 水分、中脘ともに血行を良くしてぽっこりお腹を改善します。太っている人はこのあたりの血行が悪く、冷えていることが多いと言われています。身体が冷えると代謝が悪くなるので、普段から冷やさないようにすることも大切です。

水分(水分)_中脘(ちゅうかん)
・飢点(きてん)

食べ過ぎを抑えて食欲抑制するツボです。耳の穴の前に軟骨部分の出っぱりがあり、そのすぐ前にあるちょっとしたくぼみ部分にあります。空腹感を和らげるツボなので、間食したくなったときや食べ過ぎの予防、おなかが空いても食べられないときに押すと効果的です。ヘアピンや、楊枝のうしろで刺激したり、耳つぼシールの代わりに小さい粒のビーズや、米粒、ティッシュを固く小さく丸めたものをテープで貼ってもよいでしょう。

飢点(きてん)

普段はあまり漢方やツボに縁のない男性がほとんどと思いますが、日々、忙しい男性だからこそ取り入れると効果が期待できることもあります。漢方は医師や薬剤師に相談のうえ、処方を受けてください。またツボは場所やコツを覚えて、手の空いたときに刺激するようにしましょう。もちろん生活習慣の改善も同時並行で忘れずに。


監修者プロフィール
■髙橋公子
平井薬局 勤務
薬剤師
鍼灸師
未病予防カウンセラー

調剤薬局での勤務時、西洋医学だけでは解決しない問題に直面し、東洋医学も志す。その後、漢方薬局で薬剤師として勤務しながら鍼灸師の免許を取得。西洋・東洋医学の見地からの調剤と、鍼灸治療を得意とする。豊富な経験と一児の母である自らの経験を生かし、乳幼児からシニア世代まで身体改善へのカウンセリングも行っている。

漢方は症状や体質によって処方が異なりますので、必ず医師、薬剤師、登録販売師に相談して購入し、用法用量を守って服用してください。現在の症状が悪化する、気分が悪くなる、発熱、咳、呼吸困難などの異常が現れた場合は服用を中止し、ただちに医師に相談を。漢方の服用方法やツボ指圧の注意点など、詳しくはこちらをご覧ください。

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