健康

2015/03/12

脂質異常症って一体どんな病気?高脂血症とは違うのか?

脂質異常症って一体どんな病気?高脂血症とは違うのか?

健診で脂質異常症と言われた男性から、その分類や対策について知りたいという相談です。脂質異常症とは耳慣れない名前ですが、一体どんな病気なのでしょうか。高脂血症とは異なるのでしょうか。

50代男性からの相談:「脂質異常症の分類について」

健診で脂質異常症と言われました。脂質異常症は、高脂血症とは同じものですか。父が心筋梗塞で亡くなっているので、自分も同じ病気になるのではないかと心配です。脂質異常症には、分類もあるようですが、どのように分類されるのでしょうか。分類ごとに対策は違うのでしょうか?

脂質異常症とは、高コレステロール血症と高脂血症の総称。

高コレステロール血症と高脂血症を合わせて脂質異常症と呼びます。どの種類の脂質がどう異常なのかによって分類されるようです。また、善玉と悪玉の比率や、脂質異常の原因によっても分類されています。

2007年から、高コレステロール血症と高脂血症を総称して、脂質異常と呼ぶようになりました。(看護師)
脂質異常症には以下の分類があります。
高コレステロール血症:総コレステロール値が高い(220 mg/dL 以上)
高LDLコレステロール(悪玉コレステロール)血症:LDLコレステロールが高い(140 mg/dL 以上)
低HDLコレステロール(善玉コレステロール)血症:HDLコレステロールが低い(40 mg/dL 未満)
高トリグリセリド血症:中性脂肪が高い(150 mg/dL 以上) (看護師)
また、LDLとHDLの比率(LH比)によって、心筋梗塞などを起こしやすいと判断されます。HL比はLDH÷HDLで計算されます。LDH、HDLが正常範囲内でも、HL比が1.5以上ですと、動脈硬化や脳卒中など血管の病気をおこしやすくなります。(看護師)
生活習慣に起因する脂質異常症:喫煙や生活習慣の乱れ、運動不足や糖尿病などが原因で血中脂質値が上昇します。
家族性脂質異常症:悪玉コレステロールの代謝異常など遺伝的要因で起こるものです。
二次性脂質異常症:甲状腺機能低下症・ネフローゼ症候群などで脂質が上昇します。脂質を上げている原因となる病気の治療が最重要となります。(看護師)

どの種類の脂質異常も、対策は食生活などの改善

食事の内容や時間に気をつける、運動の習慣を身につける、ストレスや飲酒喫煙のコントロールなど、脂質異常症の対策は分類にかかわらず共通のようです。

脂質異常の原因は遺伝子異常や他の疾患によるものもありますが、主に食生活にあります。食事や日常生活の見直しは、どの場合にも適応されます。動物性脂肪の多い食品、肉類、甘いもの、バターを多く含むケーキやパン、コレステロールを含む魚介類、レバーや卵などは摂りすぎないようにしましょう。(看護師)
3食、腹八分目で控えめに摂ること、夜遅い時間の食事は控え、間食をしないこと。血液をサラサラにする、玉葱、納豆、魚介類、緑黄色野菜を中心にバランスのとれた食事を心がけましょう。(看護師)
年齢を重ねると、代謝が悪くなります。きつい運動をする必要はありませんから、30分程度のウォーキングやジョギング、体操など、毎日続けられる運動を行ってください。ストレスをためないこと、飲酒、喫煙は止めるか控えるようにしましょう。 (看護師)

高脂血症も脂質異常症の一種とのこと。食事をはじめ生活習慣の改善を今から心がけ、心筋梗塞などの深刻な病を防ぎましょう。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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