健康

2015/02/12

コレステロールが高いと動脈硬化のリスクが高まる?

コレステロールが高いと動脈硬化のリスクが高まる?

健康診断で、コレステロールが高いという結果が出た男性からの相談です。よく言われる動脈硬化はそんなに危ないのでしょうか。動脈硬化以外にも何か危険があるのでしょうか。

50代男性からの相談:「コレステロールが高いと動脈硬化になる?」

健康診断の結果から、コレステロール値が高いと言われました。コレステロールが高いと、一番危ないのは動脈硬化でしょうか。それ以外にも発症しやすくなる病気はありますか?。

やはり動脈硬化が一番危険。

コレステロール自体は悪いものではありません。しかし、過剰なコレステロールが血管を狭めたりふさいだりするようになると、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。また、血管壁が石灰化し、もろく破れやすい状態に。これが動脈硬化です。

コレステロールは本来、血管を強くしたり、細胞膜の材料になったりするものです。脂肪の消化に役立つ脂肪酸の主な成分でもあり、性ホルモンや副腎皮質ホルモンを作るコレステロールは、私達の身体にとって大事な栄養素です。しかし、コレステロール値が高くなってくると増加したコレステロールが血管壁に付いて、血管が詰まる原因になると考えられています。これらが、発生場所によって脳梗塞や心筋梗塞を発症させるのです。(看護師)
動脈硬化は細い動脈に発生するものなどもありますが、コレステロール値が高いために起こるのは脳や心臓など太い動脈に起こる「粥状(じゅくじょう)動脈硬化(アテローム硬化)」です。(看護師)
コレステロール値が高いと、血管の内壁にコレステロールを取り込んだ「泡沫(ほうまつ)細胞」が集まり、「アテローム」というおかゆのようなドロドロとした塊ができます。アテロームによって血管の内壁が次第に盛り上がり、時にカルシウムが沈着して石灰化し、血管はかたくもろくなります。血管の内壁はさらに盛り上がって血液の流れる道を狭めるとともに、弾力性がなくなった血管はちょっとした刺激でも破れやすくなります。(看護師)
粥状動脈硬化によって起こるおもな病気は、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、腎動脈硬化症、閉塞性動脈硬化症などです。(看護師)

コレステロール系結石の原因となることも。

コレステロール値が高いことで起こる問題の主なものはやはり動脈硬化ですが、それ以外にもコレステロール系結石という病気を引き起こすこともあるようです。胆汁の中でコレステロールが固まってしまい、胆石症になるというものです。

動脈硬化以外では、コレステロール系結石が挙げられます。通常、体内の増加したコレステロールは、肝臓で処理されて胆汁中に排出するのですが、胆汁中にコレステロールが増加すると、コレステロールは溶かされずに固まって結石ができ、胆石症になります。(看護師)

コレステロールが高いことによって引き起こされる動脈硬化、コレステロール系結石ともにあなどれない問題です。特に動脈硬化は、恐れられるだけあり、命にかかわるいくつもの病気と直接的な関係が。今の段階なら、原因となるコレステロールをコントロールして、悲惨な事態を避けることができます。健康診断で異常値が出たことを良いきっかけにして、生活を見直すのはいかがでしょうか。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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