健康

2015/01/30

前立腺肥大の治療薬にはどんな種類があるのか

前立腺肥大の治療薬にはどんな種類があるのか

前立腺肥大の治療に使われる薬には、薬局で購入できるものや病院で処方されるものなど、複数の種類が存在しています。頻尿等で前立腺肥大の薬の服用を検討した場合は、どんな薬をどのように使うべきでしょうか。

前立腺肥大の薬は大きく2種類が利用されます

前立腺肥大の排尿困難に対してよく使われている薬は、アドレナリン受容体遮断薬です。(ベタネコール、ネオスチグミン、ジスチグミン、プロピベリン、オキシブチニンなどがあります。)前立腺平滑筋に対する交感神経の緊張状態を抑え、前立腺の尿道への圧迫を抑えます。

次に5α還元酵素阻害薬、抗アンドロゲン薬も使われます。(タムスロシン、シロドシン、クロルマジノン、デュタステリド)これらの薬は、男性ホルモンを抑え、前立腺組織に働きかけるのを抑制します。

原因ごとに使い分けがあり、薬の作用も違います

一般的に前立腺肥大が尿の通過障害を起こす理由は2つ挙げられます。

1つは、神経の緊張が高まって、前立腺が収縮して尿を圧迫します。もう1つは、前立腺が収縮することとは関係なく、何らかの原因で肥大した前立腺によって尿道が圧迫される状態を指します。

この2つのメカニズムから、2種類の薬剤が処方されることが多いです。病院で広く用いられるのがα1(アドレナリン受容体)遮断薬です。このお薬は、前立腺の筋肉にある神経(交感神経α1受容体といいます)を遮断する事で、収縮していた前立腺の筋肉を緩めて、尿道の圧迫を抑え、尿の通りを良くする働きがあります。緩和する症状としては、排尿困難だけでなく頻尿や残尿感など、前立腺肥大に伴う、過活動膀胱の症状も含まれます。即効性はありまずが、前立腺を小さくする効果はありません。

もう1種類のお薬は、肥大した前立腺を小さくし、前立腺そのものが原因となっている圧迫を緩和します。5α還元酵素阻害薬と呼ばれるお薬ですが、こちらは即効性は無く、徐々に前立腺を小さくする働きを持っています。

他の疾患を見逃さないためにも病院で診察を

市販でも頻尿に効果のある生薬や漢方薬がありますが、効き目としてはα1遮断薬のほうが勝っていますので、泌尿器科を受診し、主治医に相談するほうがよいでしょう。また、頻尿を起こす疾患には前立腺肥大以外の場合もありますから、自己判断によって他の病気を見逃さないようにしましょう。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

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