統合失調症は自覚しづらい病気…セルフチェックで早期発見を! 

  • 作成日:2017.07.18
  • 更新日:2017.07.31
メンタル
監修

豊田早苗(とよださなえ)
とよだクリニック院長
とよだクリニック認知症予防リハビリセンター センター長

統合失調症は、本人が自覚しにくい病気です。日頃の生活に違和感があれば、一度セルフチェックすることをおすすめします。専門科でこの病気と診断された場合、適切な治療を受けることが大切です。

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統合失調症とは

思考、感情、行動の統合機能が長く低下してしまう精神障害の一つです。周囲が比較的気づきやすい陽性症状と、わかりづらい陰性症状があります。考えをまとめ、言動を一貫することが難しくなり、その場に応じた振る舞いや、順序立てて何かを行うことも難しくなります。

陽性症状、または陰性症状が二つ以上あり、社会生活などの機能が半年にわたって低下している場合、診断基準により統合失調症の可能性が疑われます。

陽性症状

強い妄想が症状のひとつに挙げられます。例えば、「誰かに自分は操られている」という一般的にはありえない妄想を抱き、周囲が否定しても本人は強く信じ込んでしまっている状態です。

幻覚を体験することもこの病気の特徴です。現実には存在しなくても、人や物などが見える幻視、誰も話していないのに会話が聞こえる幻聴などが挙げられます。

会話は、自分に関する内容である、と思う傾向が多く見られます。実際には正常でも、皮膚や内臓になにか異変がある、という訴えもあります。自分の行動は誰かの指示によるもの、自分の考えがなぜが周囲に知られたり、奪われるという考えも症状のひとつです。

陰性症状

周囲に関心がなくなり、他人に共感することも減ってしまいます。喜怒哀楽を表現することも乏しくなり、会話が減って無口になったり、意欲がなくなったり、引きこもる様子が見られます。

病気の経過は、前兆期、急性期、休息期、回復期、維持期に分けられます。前兆期では、情緒不安定、不眠、焦り、聴覚過敏などがあります。急性期に陽性症状が見られ、その後、休息期に陰性症状が見られます。最後に、回復期となり、再発を防ぐ維持期となります。休息期や回復期に、急性期へ戻る場合も、再発と言います。

なぜ統合失調症になるのか

脳内の情報伝達が不調であることが原因といわれています。脳内の情報伝達物質であるドーパミンの過剰分泌が原因とする説やグルタミン酸神経系の機能低下が原因とする説があります。

また、日頃のストレス、病気のなりやすさも関係すると考えられています。受験、就職、結婚などのライフイベントの失敗も、原因の一つとされ、統合失調症は何かひとつの原因で発症するのではなく、複数の原因が重なって起こるとみなされているのです。

統合失調症セルフチェック

以下の項目に当てはまるようであれば、早めの受診をおすすめします。

  • イライラしやすく焦りを感じている
  • 考えが次々と浮かび集中できない
  • 会話の内容が理解しづらい
  • 順序立てて作業することが苦手である
  • 誰かに監視、または盗聴されていると思う
  • 自分が悪い噂をされていると思う
  • 他人の言動には自分への悪意があると思う
  • 自分の考えが他人に奪われると思う
  • 自分の考えに誰かが入り込む
  • 話していない自分の考えが周囲に伝わっている
  • 誰かの命令で行動している
  • 人がいなくても会話が聞こえる
  • 自分の行動に対して誰かが意見を述べている
  • やる気がなく何事も最後まで続けられない
  • 周囲のことに興味や関心がわかない
  • 他人の気持ちや表情が理解しづらい
  • 昼夜逆転の生活から抜け出せない
  • 入浴も億劫な程、何もせず誰とも会いたくない

統合失調症の治療法

少しでも統合失調症の疑いがあれば早めの受診が必要です。この病気は、治療が早ければ早いほど効果が期待できます。

自分では病気ということに気がつきにくいため、周囲の協力が必要になってきます。本人が受診を拒否するケースが多いですが、無理に診察を受けさせることは逆効果です。不信感を抱かないよう、説得を続けて足を運ばせるようにしましょう。

どうしても本人への問診が難しい場合は、家族が問診を受けることになります。

問診によって統合失調症の可能性があった場合、似た病気と区別するためにCT、MRI、血液検査などの鑑別診断を行います。幻覚や妄想など、症状が著しく現れている場合は早期に薬の投与を行います。

症状が落ち着いてくると、リハビリテーションも加わりますが、再発を予防するためにも服薬は続き、長期的な治療となります。

まとめ

統合失調症の研究は進み、薬の開発や治療法にも進展が見られます。薬はより副作用が少なく、治療では危険や苦痛を最小限に考えられています。自覚が難しく、周囲の協力が大きな鍵となる病気です。焦らず自分のペースで回復に向けて過ごすことが大切です。

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