しっかり寝ているのに日中激しい眠気に襲われるのは病気かもしれない

  • 作成日:2017.07.16
  • 更新日:2017.07.31
メンタル
監修

豊田早苗(とよださなえ)
とよだクリニック院長
とよだクリニック認知症予防リハビリセンター センター長

過眠症には種類があり、男性の発症が多く見られるものがあります。大事な場面でも睡魔に襲われ、放っておくことができない病気です。日中の眠気予防対策でも、改善が見られない場合は病院での受診をおすすめします。

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過眠症とは

夜間に十分と思われる睡眠をとっているにも関わらず、日中に過度の眠気が襲う睡眠障害です。車の運転中や会議に出席している間、試験中など、社会生活への支障が否定できません。

眠気という症状が、病気であるという自覚を気付きにくくさせる特徴があります。周囲も病気と気づかずに、やる気の無さ、緊張感に欠けるなどの印象を持つケースが見受けられます。過眠症である本人も自己評価が下がるなど、眠気とは別の悩みを抱えたりすることもあるのです。

病院では、入院検査を受けることによって過眠症の診断ができます。過眠症の他に甲状腺の機能が低下しているなど、眠気につながる別の原因を知る手がかりにもなります。

過眠症とは、1日のうちに複数回、睡眠の発作が起こるものです。また、過眠症とは別に日中に眠くなる症状が起こる病気に睡眠不足症候群があります。休日によく眠るなどの特徴があり、睡眠障害の一つとされています。

過眠症の種類と症状

過眠症には、ナルコレプシー、特発性過眠症、反復性過眠症があります。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは、情動脱力発作が見られる場合と無い場合に分けられます。

情動脱力発作は、感情の高まりに関連し突然体の力が抜けてしまいます。例えば、これから重大な発表をしようとした瞬間に起こることもあります。そのため、人間関係に恐れを抱くようになったり、周囲の信用を失うなど、社会的な支障を伴う事が多く、深刻な症状といえるでしょう。

重度であれば、地面まで転がるように脱力する症状で体の両側に起こります。ろれつが回りにくい、目が開けにくい、という症状も含まれます。

情動脱力発作のない場合については研究が進められています。その他、ナルコレプシーでは、夜に眠る時、寝入るタイミングで幻覚が起こることがあります。

また、金縛りにも悩まされ夜の睡眠が怖くなるケースも見られます。前者は入眠時幻覚、後者は睡眠麻痺といわれています。

特発性過眠症

特発性過眠症はかなり強い眠気が長時間に渡って続きます。この症状を毎日繰り返し、生活自体が困難となるのです。さらに、頭痛、手足のしびれ、ひどい下痢などを伴うことがあります。

反復性過眠症

反復性過眠症は、二つのタイプの睡眠が繰り返されます。一つは、傾眠期という長時間眠るタイプの睡眠で、もう一つは間欠期という一般的な睡眠のことをいいます。

傾眠期が訪れる期間は個人差があります。ナルコレプシー、特発性過眠症に比べ発症は少ないとされ、年齢とともに症状が軽くなるケースが多く、男性に多い特徴があります。

どんな人が過眠症になりやすいのか

ナルコレプシーの場合は、神経細胞がつくるオレキシンという物質が関係します。オレキシンは、眠りと目覚めのバランスを調整しており、オレキシンの機能が低下すると睡眠と覚醒のバランスが崩れ、ナルコレプシーの症状が起こるとされています。

特発性過眠症の原因は現時点では明確にされていません。しかし、ノルアドレナリン神経系、ヒスタミン神経系の障害との関係が考えられています。ノルアドレナリンは、交感神経の活動を高める物質です。ヒスタミンは神経の伝達に関わる物質で、覚醒状態を維持する働きがあります。

反復性過眠症は、覚醒中枢、睡眠中枢のバランスが崩れることが原因と推測されている段階です。こちらも明確な原因は不明ですが、傾眠期にオレキシンの濃度が低下するという報告があります。男性に多く見られるため、遺伝との関係も考えられており、ある特定の遺伝子が挙げられています。

体調不良、寝不足、ストレスなどが発症のきっかけとなるケースも見られます。

過眠症の治療法

ナルコレプシーは、モダフィニルという薬による治療が中心となります。情動脱力発作、入眠時幻覚、睡眠麻痺に関しては、眠りの浅いレム睡眠を抑える考えから抗うつ薬が使われます。夜間の睡眠を深くする目的で睡眠薬を使用する方法もあります。

特発性過眠症の場合は、就寝と起床のリズムを守ることが大切です。日中の眠りに対しては時間を決めて起きることを心がけますが、薬を使用するケースも多いです。

短時間の仮眠は眠気が強くなるケースが多く、工夫が必要です。特発性過眠症は規則正しい生活に重点が置かれた治療が行われます

症例数の少ない反復性過眠症の治療に関しては研究段階です。現時点ではリーマスという薬による治療が最適といわれています。

躁状態、恐怖症にも用いられることが多い薬ですが傾眠期の予防として使うため、傾眠期に入ってからの使用は効果的ではないとされます。

過眠症にならないためにはどうすればいい?

夜間の睡眠の質を良くすること、生活のリズムを守ることが大切です。寝る前に、パソコンやスマートフォンの操作をすることは、避けた方が良いとされます。ディスプレイからブルーライトが散乱し、睡眠ホルモンのメラトニンを減少させてしまうのです。

アルコールも控えた方が良いです。アルコールは体内でアセトアルデヒドとなり、この物質の刺激によって睡眠の質が低下します。

過眠症の自覚がない場合でも気になる点があれば、医療機関での受診が大切です。過眠症のために心理的な面においても大きな負担となります。早めに専門の医師に相談することをおすすめします。

まとめ

日中あまりにも眠気が強く、努力でも改善が見られない場合は医療機関での受診が大切です。別の病気を見つける結果につながることもあります。眠りのために自分を責めていた場合は、病気と診断されることで心のケアも可能となります。

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