健康

2017/07/11

熱中症になってしまった時の対処法 熱中症患者が増えているワケ

熱中症になってしまった時の対処法 熱中症患者が増えているワケ

毎年夏になると、熱中症のことを聞かない日はありません。では、この熱中症とはどのようなモノなのでしょうか。また、熱中症になってしまった時にはどのようにすれば良いのか、ならないようにするためにはどうしたら良いのでしょうか。熱中症について紹介します。


熱中症とは


夏になると特に熱中症に気をつけるようにとよく聞く言われます。また、ニュースなどでもよく取り上げられており、気をつけなくてはと思いますが熱中症について知っているようで知らない人もいるかもしれません。 また、熱中症には似たような言葉の状態があります。それは、熱射病と日射病です。どれも同じなのではないかと思うかもしれませんが、実はそれぞれ違った状態なのです。

では、それぞれどのような状態の病気なのでしょうか、熱中症の診断基準やどのような症状があらわれるのかなど詳しくみていきましょう。


熱中症・熱射病・日射病の違い

熱中症

外や室内などでも気温が高い場所にいたり、多湿などの環境から起こるカラダの障害です。

特に、長時間同じ場所で作業をしていたリして水分補給や暑さに対して何も対策をしていなかったりすることでカラダの体温を調節してくれる機能が正常に働かなくなってしまい、カラダの中に必要な水分や塩分がなくなってしまうことでカラダに変化が起こってしまう状態です。

また、熱がカラダの外に出ないために、体温を調節する機能が麻痺してしまい症状があらわれます。

熱射病

カラダの体温が上昇することで脳に異常が現れ、意識が無くなってしまったり言動がおかしくなったりする症状が現れます。

日射病

強い日光に長時間当たることで汗をかき脱水症状から体温を調節する機能が働かなくなる状態です。


熱射病も日射病も熱中症の一種です。熱中症が酷い場合が熱射病と言います。日射病という言葉は、日光に当たることだけに限られてしまうので医学ではあまり使われなくなってきています。


熱中症ではどんな症状が現れる?

熱中症には、軽症の場合と重症の場合で現れる症状が違います。

軽症

  • めまい
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 倦怠感
  • 発汗 など

重症

  • 痙攣
  • 筋肉の硬直
  • 運動障害
  • 意識喪失

重症の場合には、最悪の場合死亡してしまうこともあります。

ポイント

  • 熱中症の中に熱射病と日射病がある
  • 熱中症では最悪死ぬ場合もある

熱中症になってしまったらどうすればいい?


熱中症になってしまった場合には軽症の時にできるだけ対処をするようにしましょう。

外にいる場合には、影の中や涼しい場所に移動しましょう。そして、座ったり横になったりでカラダを休め、ベルトや首元のボタンなどカラダをしめているモノがあれば緩め楽にしましょう。

その後、水分補給や首や脇の下、足の付け根など太い血管がある場所を冷やしましょう。これで症状が良くなれば大丈夫ですが、まだ体調が悪い場合には、病院を受診しましょう。

意識が朦朧としてしまう場合には、自分で呼べるのであれば自分で救急車を呼び、無理そうであれば周りの人に助けを求め救急車を呼んでもらいましょう。

たかが熱中症ではありません。決して我慢や無理をしないようにしましょう。

ポイント

  • 熱中症の症状が出たら、まずは涼しい場所へ
  • 涼しい場所で安静にしつつ身体を冷やし、水分補給を行うこと
  • 暑いのを我慢するのは死に繋がると思おう

熱中症にならないように何をすればいい?


激しい温度差を作らない

夏になりカラダが暑いと特にエアコンのついた涼しい場所に移動することが多くなります。涼しい場所にいる間は、熱中症になる危険性は少ないかもしれません。

涼しい屋内から熱い屋内に出ることで、激しい温度差からカラダがついていかず、熱中症になりやすくなってしまいます。

温度差による熱中症を防ぐには、自分の好きな温度にするのではなく、外の温度とあまり差のない温度にするようにしましょう。適正温度は、27~28℃くらいです。


水分補給をこまめにする

暑い時期には、容器に水をためていても蒸発してしまうように、体内の必要な水分もなくなりやすいです。

必要な水分がなくなってしまうことで、熱中症になりやすくなってしまいますので、水分補給はこまめに行いましょう。飲み過ぎと思うくらいで良いです。

水分を飲みすぎてしまっても、排泄物として出されるので問題はありません。


食事、運動、睡眠を大切にする

暑い時期には夏バテという状態が起こり、なかなか食事が喉を通らないこともあるかもしれません。ですが、食事が偏ってしまうことで、栄養バランスが崩れて健康も崩れてしまうことになります。

また、暑いからと運動をしなければ、カラダのだるさから思うように動かなくなってしまいます。

さらに、暑苦しい夏には寝付けないこともあるかもしれません。睡眠不足もまた、カラダの健康を乱してしまう要因となります。

カラダが熱中症に負けない健康なカラダになるように、栄養バランスのある食事と適度な運動、十分な睡眠が大切となります。

ポイント

  • 熱中症を予防するには、気温差を激しくしないこと・水分補給をすること
  • 日々の生活も熱中症対策に関わっている

熱中症になる人が増えた? その理由は?


昔は、熱中症という言葉はあまり聞かれませんでした。ですが、年々熱中症になる人が増えています。その理由はどのようなものなのでしょうか。考えられる要因についてまとめました。


真夏日・猛暑日の増加

熱中症患者増加の要因の一つとして考えられるのが、真夏日や猛暑日の日数の増加です。真夏日とは1日の最高気温が30℃以上のものをいいます。猛暑日はそれが35℃以上のものを指しています。

都市部では、1975年から2010年までの35年間で、年間の真夏日・猛暑日は増加傾向にあります。こうした高い気温を記録した日には熱中症患者が増えます。

必然的に、全体の熱中症患者も年々増加傾向にあるといえるのです。


ヒートアイランドの進行

また、これに加えて、都市部ではヒートアイランドの影響も考えられます。ヒートアイランドとは、都市部が高温になり、郊外の温度分布から見てしま状の高温体を形成する現象です。

ヒートアイランドの原因には、大きく3つ考えられています。

  • 地表を覆う人工物の増加
  • 排熱の増加
  • 都市高密度化による温度分散の阻害

時代を追うごとに都市開発の進行、エアコンなどの普及、ビル群の開発が増加していくことによってヒートアイランドが進んでいくのです。

結果的に、経年と熱中症発症の間に相関関係が現れるようになっていると見られます。


エアコン普及率の上昇

ヒートアイランドの要因の一つと考えられる都市廃熱にはエアコンによるものも含まれます。

エアコンの普及率は1975年には12%ほどでした。しかし、2017年には91%と、普及率が約80%も増加しています。

エアコンの普及により、高温を避けることはできるようになりましたが、高温に適応しづらい状態が続いてしまいます。屋内と屋外の温度差によって、それほど高い気温でないのに熱中症にかかってしまう可能性が高くなっていることも熱中症患者増加の要因の一つと見られています。

ポイント

  • 熱中症患者は増加傾向にある
  • 気温の高い日が多い・ヒートアイランド・エアコンの普及、これが原因と思われる


※この記事は、看護師の資格を保有している方によって執筆されました。

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