健康

2017/07/08

大人も斜視になる…弱視を防ぐためにセルフチェックしよう

大人も斜視になる…弱視を防ぐためにセルフチェックしよう

まっすぐ見ているつもりでも、片方だけ目が違う方向を向いている。それは斜視と呼ばれる病気かもしれません。斜視は生まれつきの症状だと思っている方も多いと思いますが、大人になってから発症することもあります。斜視の原因やセルフチェックについて見ていきましょう。


斜視とは


一般的には、目標物を見る際に両目はまっすぐその目標物に向かいます。斜視は、片方の目はその目標物に向かっていますが、もう片方の目が上だったり内側だったりと、違う場所に向いている状態のことをいいます。

斜視の多くは子供のころに発症します。症状が目に見えるので、早い段階で気付くことが多いです。しかし、稀に気付かずそのまま過ごしていたり、大人になってから発症することもあります。

人間には目が2つありますが、普段2つあるという風に意識していません。まるで1つのもので見ているかのように、両目で見たものを脳がまとめています。この働きを両眼視といいます。

斜視になると奥行きや立体感が感じ取りづらくなったり、この両眼視ができなくなります。その結果斜視がある方の目の視力が落ちて弱視になってしまうこともあります。この見え方に慣れてしまうと発見が遅れてしまうことがあるので要注意です。


斜視の種類


斜視は大きく分けて内斜視、外斜視、上下斜視の3種類あり、症状が出ている方の目の向きによって分類されます。

右目が正常で左目に症状が出ていると仮定した場合、内斜視は左目が内側(右目側)を向いています。外斜視は左目が外側を向いており、上下斜視は左目が上や下を向いている状態です。

常に症状が出ていることを恒常性斜視といい、時折症状がでることを間歇性斜視(かんけつせいしゃし)といいます。


斜視の原因


斜視の原因には様々なものがあります。


遠視

目は物を見るときにピントを合わせます。近くで物を見るときは目は内側によります。遠視であればピントを強く合わす必要があるため、さらに内側によってしまい、内斜視になることがあります。


筋肉や神経の異常

目を動かす筋肉や神経にわずかでも異常がおこってしまうと目の位置がずれてしまい、両目で正しくものを見ることができないため斜視になることがあります。


視力低下

事故などで目を怪我してしまったり、病気になったりで視力が落ちてしまうと両眼視をすることができなくなり、斜視になることがあります。


両眼視の異常

脳に異常があったり、遺伝が原因で両眼視ができなくなることがあります。すると、目が別々の方向をみてしまうようになり、斜視になってしまうことがあります。


斜視のセルフチェック方法


自分でチェックできる簡単な方法として、片目を交互に隠すのがいいでしょう。片眼を隠した時、隠していない方の眼が動けば、斜視の可能性が考えられます。右眼、左眼とも、交互に確認します。

自分からは景色が動いて見え、右眼と左眼でそれぞれ位置がずれていることが分かります。眼が動くのは、左右での見え方の違いをなくそうとする仕組みです。


斜視の治療法


斜視の治療法には、メガネやコンタクトレンズを使って治療する方法と手術をする方法があります。


メガネ、コンタクトレンズでの治療

斜視の原因が遠視である場合、コンタクトレンズやメガネを使用して両目の度数を合わして遠視を矯正し、両眼視させるようにします。強い遠視が原因で起こる調節性内斜視ではこの方法が使用されます。


手術での治療

調節性内斜視以外の斜視は手術で治療します。手術はだいたい短時間で終わり、麻酔も点眼麻酔のみで行います。目を動かす外眼筋の位置をずらして調節していく手術で、目の筋肉を触るため目への負担は大きいです。

手術はしっかりと動かす位置など計算されたうえで行われますが、わずかな誤差が生じることもあります。よって、期待したほどの結果が得られなかったりすることもあります。手術を受けるかどうかは医師としっかり相談をしたうえで決めるのをおすすめします。


斜視の予防法


視力が落ちることが斜視へと繋がります。できるだけ眼を酷使しないことが大切です。物を見るときの姿勢にも気をつけ、本やノートパソコン、スマートフォンなど、長時間の使用や暗い場所での使用は控えるようにしましょう。

眼が疲れたら目薬を使用したり、遠くの景色を見たりすることも良い方法です。そして睡眠をよく取って眼を休ませましょう。眼科を定期的に受診することもおすすめします。見やすい方の眼を酷使してしまうため、眼の状態を知っておくと良いです。

すでに視力が落ちているのであれば、両眼視できるように自分にあったメガネやコンタクトレンズを装着するようにしましょう。


まとめ


斜視にも種類がありますが、検査を受けることでどのタイプか解りますし、適切な治療による改善も期待できます。スマートフォンやパソコンの操作など、現代ではなかなか目を休ませることができませんが、こまめに休憩をとるなどして目を休ませ、斜視を予防していきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加