精神科の患者が医師の診断をコントロールしてしまう?

  • 作成日:2017.06.30
  • 更新日:2017.06.20
メンタル

精神科での診断は主に問診によって行われます。つまり、受け答えがある精神的な病気の特徴に当てはまっていれば、医師の診断は患者の思い通りに進んでしまうのではないでしょうか。専門家はどのようにとらえているのでしょうか。

30代男性からの相談:「心療内科の診察を受診者がコントロールしてしまうことはある?」

以前、メンタルクリニックを受診した時に感じたのですが、基本的に診断は問診で行われますよね。今の時代、色々とネットで調べて自分がこんな病気なんじゃないかと調べてから受診する人も多いと思います(そのことで、お医者さんが面倒に感じてしまうこともあるかもしれませんね)。
そこで思ったのですが、語弊はありますが、「自分がこの病気だと感じている」「この病気だと診断してほしい」というようなものがある時に、その病気に合わせた受け答えをすると、その病気に診断されてしまうのでしょうか。
たとえば、双極性障害だと診断されたい人がネットで調べた知識で問診を受けたら、その通りになってしまうのでしょうか。また、そういったことが起こっていて、実際に医療の現場で弊害とかが出ていたりしないのでしょうか。

患者が医師の診断をコントロールしてしまうことはあるのか?

問診が基本となっている精神科の診察は、受け答えする患者によって左右されてしまうのでしょうか。専門家の回答です。

問診だけで病気の診断をする医師はいないと思います。問診はあくまで、患者さんの主観的な訴えなため、それだけで診断するだけであれば、医師でなくても可能になってしまいます。(心理カウンセラー)
医療者は多数の患者さんを診察・治療をしています。患者がネットから得た知識を問診や診察で訴えたとしても、辻褄が合わないことがあったり、経過の中で腑に落ちないことが起こってきます。私もメンタルケアに関わっていますが、ご自身で診断名を決めてきている方がいらっしゃいますが、特にその病名に振り回されることなく、患者さんの訴えや経過を把握するようにしています。(心理カウンセラー)
医療者は、患者さんの心身の症状から、考えられる病名をいくつも上げたうえで、一つ一つ否定する作業をしていきます。その作業の中で心理テストもしますし、必要であれば身体の検査も行います。見立てた診断が経過と違う場合には、薬を変えることもあります。(心理カウンセラー)
嘘をつく患者さんもいますが、経過の中で訴えと客観的な症状のずれが出てくるので、あまり気にせずに医師や看護師に自分が感じたことを伝えるようにしてください。(心理カウンセラー)
確かに、心療内科における診断の基本は問診ですが、問診の内容だけで診断を下しているわけではなく、患者さんの態度や質問への受け答えの仕方なども参考にして診断しているというのが一般的です。(医師)
また、診断をつける時期も、大抵の場合、最初に診察した時に確定診断を付けているわけではなく、最初は、仮の診断名として疑う診断をつけて治療を開始しますので、たとえ初めて診察した時の問診内容だけで診断し、それが患者さんの意図した診断名であったとしても、その後の治療経過の中で、最初に診断した病名と食い違う部分が出てくれば、診断に疑問を持ち、心理検査などして診断名を変更したりします。(医師)
ですので、患者さんがネットなどで詳しく調べられて、そのように振る舞われたとしても、それは、あくまで演技的に病気を装っているにすぎないために、治療の経過ともに演技であることが露呈してきます。最初は、医師を意図的に誘導できたとしても、最終的に希望する診断になるようにすることは、できないと思います。(医師)

結論としては、患者が長期にわたって「望む病気」に擬態することは難しいといえそうです。医師は患者の様子を観察して、より正しい診察が実現できるように努めています。ネット上には様々な情報がありますが、それらを読み込んで自己診断するのではなく、専門家の診察を待つ必要があります。

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