メンタル

2017/06/22

運転中のイライラを抑える方法とは? そもそもなぜ車に乗るとイライラしやすくなるのか

運転中のイライラを抑える方法とは? そもそもなぜ車に乗るとイライラしやすくなるのか

移動の足として車を利用している人も多いでしょう。しかし、車での移動にはイライラがつきもの。渋滞や横入り、背後から煽られる…時としてイライラはトラブルを巻き起こしてしまいます。そもそも、なぜ車に乗るとイライラしてしまうのでしょうか。そして、その対処法とは?



車を運転中、どんなことにイライラする?


37604_1

  • 渋滞に巻き込まれて約束の時間に間に合わない
  • パトカーが違反しているのを見た
  • 追越車線で抜いて行った車両が、強引に合流してきた
  • ウインカーをつけた途端に、スピードを上げて車間を詰める車がいた
  • 緊急車両の通行を妨げている車を見た
  • ウインカーを出さずに曲がる
  • 右折や左折に手間取っている車
  • 背後から煽られる
  • 車庫入れでモタモタしている
  • 左右の安全確認もせず出てくる車

どうして車に乗るとイライラしやすいのか?


37604_2

車の中という環境がもたらす影響

車に乗ると性格が変わるということはよく言われることです。

これは、車内という環境の影響を受けたものです。自分の思ったとおりに車が動くと考えている人ほど、性格が変化するでしょう。

車は、自分を大きく見せる要因のひとつになります。自転車やバイクなど、自分より小さい乗り物に乗っている人を見下していたり、運転が自分より劣る人を見下してしまう傾向が起こりやすくなってしまいます。

心理的な側面から自己中心的になりやすい状況にあるので、イライラしやすくなってしまうのです。

「自分なら進む」「ここでブレーキは踏まないのに」と相手の立場を無視して自己中心的な考えになってしまうのです。相手の視点からは別の景色が見えており、危険と思うようなことやものに気を引かれていることがあるかもしれません。

しかし、そうした他者の視点を排除しやすくなってしまうのです。

自分が運転をする時にも多くの場所を見ているはずで、そのうえで様々な判断を下しています。そうしたことが他人にも起こっているということにまで気が回らなくなると、客観性がなくなり、考える内容が絞られ、イライラの要因になってしまうのです。


運転への集中が判断力を鈍らせてしまう

一つの事に集中すると興奮し、交感神経が優位に立ちやすくなり、闘争本能が出てきやすくなってしまいます。そうすると、イライラしやすくなります。

急いでいる時に、なぜか時間がかかってしまうという経験がおありの方もいるでしょう。その時は、焦燥感が強く、一つのことに集中しすぎてしまっているがゆえに、周りの環境が見えづらくなっているのです。そうすると、いつもなら避けている行動をとっさに取ってしまったりします。

前の車を抜けば早く着くと思って、追い抜いて進んだところ、実は前方で右折しようとしている車があり、結局は先ほど追い抜いた車が横を通り過ぎて、イライラしてしまうといった具合です。


苦痛を感じやすい脳

人間の脳は苦痛なことに対しては、インパクトがあり、誇張して覚える傾向にあります。

実際には、普段との通勤時間が変わらなくても、むしろ短くても、信号に引っかかることが多かったりするのを強く覚えていたりします。

これは、脳の本能でストレスが強くかかると防衛本能から同じ失敗をしないように、短期的に覚えて身を守ろうとするためです。学習するために覚えているマイナスの出来事にイライラしているのです。


普段の生活が悪影響をもたらすことも

他にも、睡眠不足や飲酒は脳の機能が低下する原因です。

イライラする時は脳の扁桃体という部位で、イライラする情報をもらい興奮が起こります。この時に興奮を制御するのが前頭葉です。

睡眠不足や飲酒などで、前頭葉の機能が低下することが分かっています。前頭葉の機能が低下することによって、間違った判断をとりやすくなります。そしてそのことによって、興奮を抑えることができなくなり、イライラが増大してしまうのです。

また、食事をとっていない場合や偏食があると、イライラを抑えるためのホルモンの分泌ができなくなります。ダイエット中や運動不足の場合には、心を静めるためのホルモンが産生できないために、イライラが簡単に起こってしまいます。

ポイント

  • 車の運転中にイライラしやすいのは、車の中という環境のせい
  • 運転に集中するあまり、周囲の状況が見えなくなるとイライラが起こりやすい
  • そもそも、脳はイヤなことをよく覚えている
  • イライラを抑えるのは、前頭葉の役割

運転中のイライラを抑える方法


37604_3

予測不可能なことが起こるという認識のもと運転する

イライラする原因は、自分よりも大きい物に乗ると気が大きくなる上に、車を自分の意思でコントロールできるという認識の元に運転しています。しかし、他の車は自らのコントロール下ではないので、自分の意識とは違う動きをして当たり前です。

一人ひとりで危険と思う尺度は大きく違うために、ブレーキングやアクセルワークなども千差万別です。加えて、車をうまく乗りこなせない人も中にはいらしゃるのが現実です。

様々な車がある中で、何か起きても冷静に対処できる車間距離や、予測できないことが起きるかもしれないという意識を持って運転することで、運転中のイライラは大きく減少していくでしょう。


いったん集中を解いてみる

人はイライラしてしてしまうと一点に集中してしまい、周りの状況が見えなくなってしまいます。イライラした時は対象物から視点を外して、大きく深呼吸するといいでしょう。


リラックスできるものを用意しておく

急いでいる時に限って時間がかかっている気がして、さらに焦ってイライラの悪循環に陥ってしまったことはありませんか?

これも、周りの環境を把握できなくなり、突然起きることに対処できないために感情が爆発してしまうことによって起こります。

こうした状態は、前頭葉の機能が低下していたり、焦燥感が興奮神経を刺激して交感神経が優位なっていることによって引き起こされます。

交換神経が優位な場合には、怒りやすくなってしまうです(易怒性)。リラックス出来るものを車の中に持ち込むといいかもしれません。

例えば、ガムや音楽が手軽でいいかもしれません。ガムのような物を噛むことは副交感神経が働き、適度にリラックスする効果があります。

他にも、クラシックの音楽をかけるのもいいかもしれません。しかし、好きな曲を効くためにロックやR&B、クラブ・ミュージックなどハイテンポな曲の場合では、交感神経も刺激してしまうのもありますので注意が必要です。


自己暗示や体温を下げるのも効果的

一度イライラすると、体内ではストレスがかかっている状態から回復しようする働きが起こります。ホルモンが分泌され回復していくのですが、このホルモンがイライラを抑える効果もありますので、自己暗示をしてイライラが治まるのを待つのもいいかもしれません。

他にも、興奮によって上がった体温を下げることでイライラが落ち着くこともあります。アイスノンを首につけたり、クーラーをつけると効果的です。

ポイント

  • 車を運転する時は、思い通りにならないことが起こると肝に銘じよう
  • 心を穏やかにするものを用意しておこう。ただし、テンションの上がる曲はNG

そもそもイライラしないようにするにはどうすればいい?


37604_4

イライラするのをなくすというのは非常に難しいですが、イライラしやすいのを改善することはできます。


前頭葉の働きを高める

イライラする時は、脳にある扁桃体という所でイライラするような情報を受け取り体を興奮させるのですが、人間は前頭葉が非常に発達してるので、前頭葉が発揮できる環境を作り出すほうが懸命です。そのためには睡眠をしっかりと取ることです。

睡眠不足は脳の機能低下を起こすことがわかっており、判断が鈍ります。また、同じようなことで飲酒も脳の機能低下がありますので注意が必要です。


定期的な運動を行う

この他にも、運動を定期的に行うことが大切です。運動にはセロトニンや神経系の発達する効果があり。脳が興奮するのをコントロールする速度が上がります。


イライラするという経験を積む

イライラは二次的な反応と言われています。二次的な反応の場合は訓練によって抑える事ができるようになります。経験を積むと、ちょっとしたことでは動じなくなるように、イライラも同じように経験することで非常に少なくなります。


日常生活をルーティン化する

この他にも、日常生活をルーティン化することも効果的です。ルーティン化するとイレギュラーな事が起きにくいので感情を揺さぶる出来事が減ります。

ポイント

  • イライラしないよう、前頭葉の働きを高めよう
  • 日々の運動でセロトニンを増やしたり、イライラする経験を積んで慣れていこう

まとめ


運転中のイライラがなぜ起こるのか、そして、どのようにすればそうしたイライラを抑えることができるのか、お分かりになったでしょうか。イライラは脳の働きが低下していることによって引き起こされます。そして、刹那的な感情の爆発によって、取り返しのつかないトラブルを生み出してしまうことになるのです。

車の中という環境はイライラを生み出しやすいものだという認識のもと、しっかりとアンガーマネジメントできるように工夫していきましょう。また、イライラしている運転手に出会ったら、自分も巻き込まれないように意識を保つことも大切です。


※この記事は、看護師の資格を保有している方によって執筆されました。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加