健康

2017/06/01

歯周病と糖尿病

歯周病と糖尿病

歯周病と糖尿病の関連性について解説します。歯周病と糖尿病の間には密接な関連があることをご存知でしょうか? 双方の病気治療の面でも見逃せないポイントがあります。

歯周病と糖尿病の関係性

糖尿病は、インスリンの不足や働きの低下により血糖値が上がりすぎるようになる病気のことで、生活習慣病のひとつにあげられています。

実は、歯周病も生活習慣病のひとつにあげられています。しかも、糖尿病には、腎臓病や目の病気、手足のしびれなどの神経障害といった3大合併症があるのですが、歯周病も糖尿病の合併症のひとつにあげられています。つまり、歯周病と糖尿病は密接な関係にあるのです。

歯周病が糖尿病に与える影響

歯周病は、歯周病菌が原因の病気ですが、歯周病菌が出す毒素に応じて、身体が産生するのが腫瘍壊死因子α(TNFα)という物質です。これには、インスリンの産生を抑えてしまう作用があります。そのため、血糖値が上がりやすくなり、糖尿病を悪化させる要因となります。

糖尿病が歯周病に与える影響

一方、糖尿病は、病気に対する抵抗力を低下させたり、傷ついた細胞や組織を治す力を低下させたりすることが知られています。このため、糖尿病が進行すれば、歯周病菌による歯周組織の破壊から守ったり、修復したりする力が低下するので、歯周病を悪化させる原因となります。


歯周病と糖尿病のコントロールが大切

したがって、歯周病の治療を行ない、歯周組織の状態を健全にすることが出来れば、糖尿病の悪化を防ぐことが出来ます。そして、糖尿病を良好にコントロールできれば、歯周病の進行をおさえる効果をもたらしてくれます。

もちろん、歯周病がよくなれば、歯の状態も退くなるので、食事がしやすくなり、糖尿病治療で大切となる栄養管理も容易になるという点も見逃せません。このように、歯周病と糖尿病は、切っても切れない関係にあるのです。




※この記事は、歯科医の資格を保有している方によって執筆されました。

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