薄毛

2015/01/13

薄毛のタイプ別原因や治療・対策法のまとめ

薄毛のタイプ別原因や治療・対策法のまとめ

薄毛とは髪の毛が抜けたり細くなり、地肌が見えている状態のことを指します。この薄毛にもいくつも種類があり、また対策も病院治療からシャンプー、育毛剤、かつらなど様々存在します。ここでは、薄毛の原因や対策について、情報をまとめています。

薄毛とはどんな症状のことか

薄毛とは髪の毛が抜けたり細くなり、地肌が透けて見えてしまう症状のことです。脱毛症と呼ばれ、薄毛の男性の多くが該当するといわれる男性型脱毛症(通称AGA)や、円形脱毛症など、さまざまな種類が存在します。個人の感覚によるところが多く薄毛の定義は曖昧ですが、毛の密度がおおよそ半分以下になると周囲からも目立つようになると言われています。現在日本の男性の3人に1人がこのAGAを発症していると言われており、薄毛の症状の多くはこのタイプと考えられています。

“飲む発毛薬”によって薄毛の治療が可能に

薄毛は今まではかつらやシャンプー、育毛剤などでの対策が主流でしたが、2005年に米国で開発されていた「フィナステリド」という”飲む発毛薬”の輸入が認可されました。医師の処方によって服薬できる薄毛の治療薬で、これにより現在では病院で薄毛を治療することが一般的になりつつあります。

また近年では「フィナステリド」だけでなく、投薬治療や塗布薬、メソセラピー(注射)など様々な新しい成分や手法を用いて薄毛治療が行われています。

薄毛にはどんなタイプがあるのか?

薄毛にはいくつかのタイプがあり、各タイプごとに様々な原因が存在しています。

【薄毛のタイプ】

■男性型脱毛症(AGA)

男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンが特に増加する思春期以降に、頭頂部や生え際などが薄くなり、ゆっくりと進行していくのが特徴です。髪の毛にはヘアサイクルという、生えてから抜けるまでの一連のサイクルが存在しますが、このヘアサイクルが短くなりだんだん髪の毛が細っていくことでAGAを発症します。肉眼では確認しづらいですが、髪の毛が細くなったりボリュームが減って薄毛になった、という場合はAGAの可能性が高いです。

また、症状が出る部位は額の生え際、前頭部、頭頂部の3箇所あり、薄く限局していく症状を文字になぞらえて生え際の進行をM型、頭頂部をO型、前頭部をC型と呼ぶこともあります。各部位の薄毛の進行度や症状の混合によって、AGAは様々なタイプへと派生していきます。

■粃糠(ひこう)性脱毛症

毛穴がフケによって塞がれ炎症が起こり、炎症によって髪の毛が抜けてしまう症状を粃糠(ひこう)性脱毛症と呼びます。

■脂漏性脱毛症

皮脂の分泌異常で頭皮の皮脂が過剰になり、毛穴を塞いで炎症が起こり髪の毛が抜けることを脂漏性脱毛症と呼びます。

■円形脱毛症

円形脱毛症は、頭の一部や複数箇所の髪の毛が完全に抜け落ちる脱毛症です。

■抜毛症

抜毛症は自分で正常な髪の毛を引き抜いてしまう症状で、精神的な要因が関わっています。

■機械性脱毛症

機械性脱毛症は、頭の圧迫や髪の毛を長年引っ張ることで主に生え際などが後退していく脱毛症です。

そのほかにも、加齢、過度のダイエットなどで引き起こされる彌慢(びまん)性脱毛症や、男性は発症しませんが、出産後に一時的に髪の毛が一気に抜け落ちる分娩後脱毛症、そして抗癌剤など薬剤の使用によって髪の毛が抜け落ちる症状などが存在します。

各タイプの薄毛の原因と対策は?

ここでは各薄毛のタイプと治療、対策について記載します。

■男性型脱毛症(AGA)

AGAにはいくつかの原因があります。

①男性ホルモン

悪性の男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が増えると、毛の成長が抑止されてヘアサイクルが短くなります。ヘアサイクルが短くなると、だんだん髪の毛が細っていきやがて薄毛になります。

②遺伝

DHTという悪性の男性ホルモンが毛根に集まった際に、その影響を受けやすいか受けにくいかは遺伝によって違っているといわれてます。そのため、遺伝的に影響を受けやすい場合は、薄毛になりやすい体質と言えます。また、薄毛と遺伝については分かっていないことも多く、引き続き研究が進められています。

③生活習慣

偏った食事や喫煙、睡眠不足などは頭皮の状態に悪影響を及ぼし、薄毛を引き起こすと言われています。また、ストレスなども頭皮の血行を悪くし、髪の毛の成長を阻害する要因の一つです。

AGAの場合は普段の生活習慣での対策のほか、治療によって治すことも可能です。下記の6つについては厚生労働省に認可されているものになります。

・プロペシア

フィナステリドと呼ばれる成分が日本でのAGA治療の薬として認可されており、病院にいくことで処方してもらえます。

・リアップ

フィナステリドと同じく、日本で薄毛対策として外用を認可されているミノキシジルが入った育毛剤です。リアップx5など有効成分がより多く入っているものもあります。その他にも、専門外来などでは下記の治療法を行っているところもあります。

・ミノキシジルタブレット

リアップに含まれているミノキシジルを服用する方法です。日本では塗布以外は認可はされていませんが、一部の病院では治療法として取り入れており、内服の方が作用が強い分、効果・副作用ともに大きいと考えられます。元々ミノキシジルは高血圧のための内服薬として米国で販売されており、内服自体は問題はありませんが既往歴や服用量、経過観察など、専門医のもとでしっかりと検査、指導を受け服薬する必要があります。

・メソセラピー

皮膚の下部にある真皮へ直接薬剤を注入する手法です。脂肪溶解注射も同じ原理であり、転じてこのダイエット治療法は一時期メソセラピーと呼ばれていました。現在では育毛でもこの治療法が実施されており、成長因子や有効成分などを配合し直接頭皮に打ち込みます。また、HARG療法と呼ばれる独自の手法を確立し、治療法として行っているクリニックもあります。

・プラセンタ

女性の美容施術などでよく使われるプラセンタ(胎盤エキス)ですが、一部ではAGA治療として利用されています。内分泌を調整する作用や、成長因子としての働き、頭皮の血行不良の改善など、いくつかの作用が期待されており、実際に治療としても行われているようです。

・植毛

他の治療法の多くは、薬の作用や身体の機能の増長などで髪の毛を元に戻すようなアプローチですが、その他にも植毛のように手術で解決する方法もあります。植毛は重度の薄毛や外傷による薄毛、原因が分からない薄毛など幅広く対応できます。自毛を使う場合と人工毛を使う2種類あり、自毛の方が安全でメンテナンス費用もかかりにくいと言われています。費用はグラフト(株分け、1本毛のものから3本まとまった毛などいくつか種類があります)あたりの価格で計算されます。

対策としては、食事を和食中心のものにし脂ものを控えたり、睡眠をしっかりとる、喫煙をやめるなど、生活習慣の改善が挙げられます。様々な要因が関わっているため食べ物を変えることで髪の毛が生える、といったことはなかなかありませんが、良質なたんぱく質とビタミン、ミネラルなど不足しがちな成分をしっかりと取るようにしましょう。

また、シャンプーなどのヘアケアも関わってきます。シャンプーの成分よりも洗い方やすすぎをしっかり、しすすぎ残しを防ぐなどといった洗い方が重要です。


■粃糠(ひこう)性脱毛症・脂漏性脱毛症

頭皮環境や髪への負担など、ヘアケアが原因で引き起こされる薄毛です。粃糠(ひこう)性脱毛症の場合は、フケが大量発生して毛穴を塞ぎ、毛穴で菌が繁殖したり炎症を起こすことで薄毛になります。脂漏性脱毛症の場合は、過剰な皮脂の分泌によって同じく毛穴が塞がれ菌の繁殖などが起こり薄毛になります。どちらもシャンプーの方法や、ヘアケア品を変えることで効果がみられることもあります。髪への負担を減らすため、シャンプーは合成界面活性剤を含まない無添加のものを使用し、よく洗い流すこと、また過剰に洗いすぎないことを心がける必要があります。

■円形脱毛症・抜毛症

円形脱毛症、抜毛症はどちらも精神的な要因が関わっているといわれています。円形脱毛症は本来身体を守るはずのリンパ球が何らかの要因で毛根部分を攻撃することで、一時的に髪の毛が抜け落ちてしまうと考えられています。抜毛症については、ストレスや不安が原因と考えられているものの、現在ではわかっていないことが多いです。

円形脱毛症は治療が確立されていませんが、病院でも対応してくれるところはありステロイドや外用薬などを処方されるのが一般的です。

■機械性脱毛症

女性であれば髪の毛を結んだり、男性であれば帽子やヘルメットなどを長期間被っていることが原因と言われています。ともに髪の毛をほどいたり帽子を脱ぐなど、なるべく外的な圧力がかからないように工夫する必要があります。

基本的にはAGAによる薄毛が多いため、薄毛の場合は生活習慣の改善やAGA治療が推奨されます。しかし、重症化したり薬剤などの影響で完全に髪の毛が抜け落ちる場合などは、かつらや植毛を利用される方が多いようです。その他にも、医学的に髪の毛が生えると証明はされていませんが、頭皮環境を良くするためのヘッドスパやサプリなども一つの対策法として考えられます。

薄毛は研究などが進み今では治療などで、少しづつ解決できる方向へと進んでいます。様々な治療法も開発されており、気になる方は積極的に情報を発信しているクリニックやサイトなどを参考にしながら対策方法を検討すると良いでしょう。

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