健康

2017/05/29

「インプラントって本当に安全なの?」…歯の専門家が答えます

「インプラントって本当に安全なの?」…歯の専門家が答えます

一気に知名度を上げた歯の治療法・インプラント。果たして本当に安全だといえるのでしょうか? 歯の専門家にこの問いにお答えいただきました。

30代男性からの相談:「インプラントは本当に安全なんですか?」

インプラントの安全性について知りたいです。歯の神経を何箇所か治療しています。歯がほぼ欠損しているところもありますので、いつかはインプラントをしなくてはいけないと思っているのですが、インプラント自体の安全性が気になります。

骨にボルトを埋め込むこと自体が安全なのかどうか、インプラントを受けてからの事故も何件か聞いているので、そう言うのを聞いてしまうと怖いと思うことがあります。安全にインプラントを受けるためには何を気をつけたら良いかを知りたいです。

似た質問もチェックしてみましょう

>>歯の専門家が答えるインプラント治療に関する5つの噂

インプラントは安全か否か

インプラントの安全性について歯の専門家に評価していただきました。

インプラントは「手術」です。はっきりいって「安全」な「手術」などありません。手術には常にリスクが着いてきます。質問者様は何が「安全」なのだと思いますか? インプラント治療における「安全」とは? おそらく、患者さんが考える「安全なインプラント」とは、「成功率の高いインプラント」と言うことではないかと思います。(歯科衛生士)
そういった観点から考えれば、症例数の多い、経験豊富な歯科医師が在籍し、その歯科医師自らが執刀してくれる医院を選ぶことが、安全にインプラントを受ける方法の一つでしょう。(歯科衛生士)
あとは、今まで歯を悪くされてきたという方は、口内環境が非常に悪い場合があります。そのような方は、インプラントをしても、また自分の歯を失ったときと同じようにして、インプラントが駄目になっていきます。(歯科衛生士)
まずは自分の口内環境や歯科医院との関わり方(検診やメンテナンス)を見直すのことも、安全にインプラントを受けるためには必要なのではないでしょうか。(歯科衛生士)
インプラントは、顎の骨に人工の歯根を植え込む処置です。つまり、骨を触る外科治療になりますから、安全性について不安に思われることも、十分わかります。結論から申しますと、インプラント自体は安全性の高い治療となっています。(歯科医)
現在のインプラントに使われている金属素材は、チタニウムになります。チタニウムは、骨とよく馴染む金属で、整形外科の分野でもよく使われています。しかも、アレルギーが起こることもほとんどありません。ですので、インプラントを顎の骨に植え込むこと自体は、心配することはありません。(歯科医)
ただし、それは事故が起こらないということとイコールではありません。人間がすることですから、100%ということはないのです。インプラントは、普及率が高まるにつれて、事故の件数も上昇しています。多いのが、下顎神経とよばれる下顎の先の神経のしびれや、上顎洞とよばれる鼻の横にある空洞に、インプラントが突き抜けてしまう、もしくは入り込んでとれなくなるというものです。(歯科医)
こうした事故の可能性を減らすためには、顎の骨の形や厚みを正確に事前に確認しておかなければなりません。インプラントの安全性を高めるためにも、術前にはCTを撮影しておいたほうがいいでしょう。(歯科医)

まずはじめに、私たちが理解しなければならないことは、あらゆる医療行為にはリスクがついて回るということです。人間が介在していることで起こるミス、予期せぬ事故、医療は魔法ではありません。身体に手を加えるということは、そこにはリスクがあって当然なのです。

医療に対する訴訟は後を絶ちません。中には、確かに訴訟に値するものもあるでしょう。しかし、医療に対する不信感が招くものも少なくありません。私たちは、医療による恩恵を受ける前にきちんとそのリスクを評価しなければなりません。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加