唇のできものにどうやって対処すればいい? 症状を見分けるポイント徹底解説

  • 作成日:2017.05.04
  • 更新日:2017.07.31
健康
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

唇にできものができたけど、赤色だったり黒色だったり、ただれていたり、ぷっくり膨らんでいたりと、症状は人それぞれです。ただのできものと思って放置していると命に関係してくることも。ここでは唇の症状別にどんな病気が隠されているか、対処法、予防法などを見ていきます。

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唇のできものが赤い…その状態から考えられる原因とは?

水ぶくれ

はじめは痛みがないことも多いですが水ぶくれが潰れてしまうと痒みや痛みを感じることがあります。

これは風邪をひいたり、体調を崩して免疫力が落ちたときに起こりやすくなっており、ヘルペスウイルスに感染することが原因なので口唇ヘルペスと言われています。水ぶくれが破れてしまうと移ってしまうので触らないようにしましょう。

また、治った後も体調を崩してしまうと、神経節に潜んでいたウイルスが再び活動しだし、口唇ヘルペスを再発させてしまいます。

腫れる・裂ける

これにはアトピー性と接触性の原因があり、接触性の原因としては合わない歯磨き粉、洗顔料が唇に接触してしまうことで発生します。

また、日に当たり続けることでも発生します。これを口唇炎と言います。口唇炎は放置していても治る症状ですが、悪化したり、治りが遅かったりしたら病院で診察をうけましょう。

唇の両端が切れる、腫れる

口を開けるだけでも亀裂が走り痛みを感じます。裂けた部分から出血を伴うこともあります。原因としてはビタミンB2やビタミンB6の不足、ストレスや疲労などが挙げられます。

また、カンジダというカビによっても感染することがあります。この症状のことを口角炎といいます。カンジダ菌によって感染した口角炎はカンジダ性口角炎とよばれます。口角炎になってしまった場合は病院に行き、すぐ診察してもらいましょう。処方された薬や食事改善を行うと3日程度で回復にむかうでしょう。

唇のできものが白い原因は?

複数のできもの

これは幼児によく発生し、パピローマウイルスが原因として考えられます。これは良性の腫瘍ですが、まれに悪性の腫瘍ということもあります。病院でよく見てもらうのでいいでしょう。

また、気になるようであれば、液体窒素で凍結させて切除する方法もありますので、一度専門医にご相談されるのをおすすめします。

しこり

しこりの中身は老廃物として排出されるはずだったもので、唇の表面にできた袋状のものに垢としてたまっていきます。一度できてしまうと自然になくなることはなく、切除しない限りどんどん大きくなります。

これができる原因はまだ解明されておらず、唇を強打してしまったことやストレスによるものとされています。この症状のことを粉瘤(ふんりゅう)といい、できてしまったらできるだけしこりが小さいうちに切除するようにしましょう。

下唇に斑状のしこり・ただれ

これを発生させてしまう要因としては紫外線、タバコ、アルコールの摂取が挙げられます。紫外線を浴び続けることやタバコを吸うことには発がん性のリスクがあります。

また、アルコールを大量に摂取することによって口腔内を刺激してしまい細胞に傷がつくことも要因となります。この症状を口唇がんといいます。

口唇がんになってしまったら治療方法として外科療法、放射線療法、化学療法などがあります。全身に転移して手遅れになることもあるおそろしい病気なので早期発見がカギとなります。

唇のできものが黒い…何が起こっているの?

唇の皮の中にできものができる

唇を噛んでしまったり、歯ぎしりをした際に唇を傷つけてしまったりすると、唇の中で内出血が起こり、血がたまって黒く見えてしまいます。これは血豆と呼ばれるもので、放っておいても自然に治癒するので心配はいらないでしょう。

唇の表面上の丸いできもの

これは、紫外線を浴びるなどをしてメラニンが蓄積してできたホクロです。最近ではUVカットのリップクリームなどが売られており、外に出る際に塗っておけば防ぐことができます。

色はホクロのように黒ですが、左右非対称であったり、シミのようににじんでいたりするものができることがあります。これは細胞がガン化してしまうことによって発生します。この症状のことをメラノーマ(悪性黒色腫)といいます。

年間約500人死亡している病気ですが、早期発見できれば取り除くことができます。ホクロとの違いを挙げましたが、素人では判断がつきにくい場合があるので、気になるようであれば病院で診てもらうことをおすすめします。

腫れる

血管が拡張してできもののように見えるのです。これを血管腫と言い、生まれつきある場合は良性の腫瘍となっています。年をとるにつれて自然と治る場合もありますが、気になるようであれば手術で取り除くこともできます。

唇に透明なできものが…何かの病気か?

下唇の少し内側にできものができる

大きさは5~15mmほどと様々で、違和感こそはありますが、痛みはありません。じつはこのできものの中身の正体は唾液です。口にはたくさん小さな唾液腺があり、口の中をかんでしまったりすると、排出されるはずだった唾液が粘膜のなかにとどまってしまうのです。

この症状を口唇粘液嚢胞といいます。とくに害はないので放置しても大丈夫ですが、自分で針などで割ってしまうと、菌が入ってしまったり再発してしまうこともあるので気になる人は一度病院に相談されることをおすすめいたします。

唇のできものが悪化するとどうなる?

口唇ヘルペス

治療をせずに放置してしまうとウイルスの数が増え、神経節に根付いてしまい再発を繰り返すようになります。アトピー性皮膚炎の人が悪化してしまうと広い範囲に水ぶくれができてしまったり、高熱をだしたり、リンパ節が腫れてしまったりしてしまいます。

また、水ぶくれを触り破ってしまうと菌が広範囲にひろがってしまったり、治りが遅くなってしまうため要注意です。

粉瘤

粉瘤は自然になおることはないため、放置しているとどんどん大きくなります。また、しこりの真ん中には黒い小さな、しこりの内部に通じる穴、へそと呼ばれるところがあり、そこから細菌などが入って繁殖すると炎症を起こすことがあります。炎症を起こすと瞬く間に腫れあがり、痛みを伴います。

口唇がん

唇にできたしこりが腫瘍になります。この状態になると痛みや痺れを感じることがあり、出血を伴うこともあります。口唇がんは症状が目に見えるので早期発見ができる病気です。

メラノーマ

一見ホクロと見間違えてしまうメラノーマですが転移しやすい皮膚がんです。悪化してしまうと血管などを通り骨や循環器に転移することもあり、最悪命を落とすこともあります。

唇のできものを悪化させないようにするには

とにかく早めに病院にかかることです。もしかすると口唇がんやメラノーマのように命を落とす危険性のある病気の場合もあるので早期発見が大切なのです。

唇のできもので人に感染してしまうものはあるの?

唇にできるできものの中でも、口唇ヘルペスは感染してしまいます。感染者が使用したコップやタオルから感染することもあれば、感染者とのキスやディープキス、オーラルセックスでも感染することがあります。

ヘルペスは一度感染してしまうと再発を繰り返しやすい病気です。かからないように感染者との唇の接触は控えましょう。

唇のできものへの対処法

口唇ヘルペス

口唇ヘルペスは神経節に根付いてしまうため、症状を抑えることはできても、完治させることはできません。症状を抑えるために抗ヘルペス薬の服用や、塗り薬をもらうことがあります。放っておくと痕になることもあるので早めに診察を受けるようにしましょう。

また、口唇ヘルペスの原因として体力低下があげられます。ゆっくり体を休めて、処方された薬を使用すれば改善へ向かうでしょう。

口角炎

体の抵抗力が落ちると人間の体に元々いるカンジダ菌が増殖してしまい、口角炎になります。夜更かしをしたり、風邪をひいたりすると発症してしまうことがるので、規則正しい生活を心がけていきましょう。また、ビタミンB群の摂取も効果的です。

食事から摂取するのが理想的ですが、サプリメントであればお手軽にビタミンB群をまとめて摂取できるのでおすすめです。

粉瘤

粉瘤ができてしまうと、自分でできる対処法はありません。そもそも粉瘤が一度できてしまったら手術で切除しない限り治癒することはないのです。

放置しても特に痛みはないのですが、菌が粉瘤に侵入してしまうと、炎症を起こして腫れあがり、痛みを感じるようになってしまいます。そうなってしまう前に手術で切除しておきましょう。

口唇がん

口唇がんの原因に紫外線があげられるので外出する際には帽子や日傘、UVカットのリップクリームを着用するようにしましょう。タバコやお酒の大量摂取、紫外線は口唇がんだけでなく、がん全般の原因となります。

また、口唇がんは進行速度が遅く、目に見える病気なので早期発見しやすいです。早期発見が出来れば口唇がんにかかったとしても生存率があがるので異常を感じたらすぐ病院にいきましょう。

唇にできものができないようにするためには? 唇のできもの予防法

規則正しい生活をする

運動をしたり早ね早起きをしたり、湯船にしっかり浸かることで、体の免疫力がアップします。抵抗力が落ちていると、カンジダ性口角炎や口唇ヘルペスなどのウイルス系のできものに感染しやすくなってしまいます。

栄養を摂取する

ビタミンB群の不足もカンジダ菌の繁殖を促進させ、カンジダ性口角炎を発症させてしまいます。特に口角炎にならないために必要になってくるビタミンB群はビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンです。

ビタミンB2

レバー、ウナギ、卵、納豆

ビタミンB6

肉、魚、バナナ、ナッツ

ナイアシン

魚、牛乳

これらビタミンB群は小分けにして摂取するのではなく、できるだけ一緒に取ることで効果もアップします。食事で摂取することが難しい場合はビタミンB群が一緒にとれるサプリもあるのでそれで摂取するのもいいでしょう。

コップ、タオルの共有をしない

口唇ヘルペスの菌は感染者の唾液にも含まれているので、感染者とコップやタオルを共有すると感染してしまうことがあります。飲み会での回し飲みなどは控えるようにしましょう。

紫外線をカットする

紫外線を浴びると口唇がんの原因になります。外出する際はできるだけ帽子をかぶったり、UVカットのリップクリームや日焼け止めを塗るようにしましょう。

まとめ

唇にできものができたといってもたくさんの症状、病気があることがわかりました。中には放っておいても自然治癒するものがあれば一度発症すると手術しなければ治らないもの、再発を繰り返すものもあります。

ここでは症状別に病気を紹介しましたが、素人判断で病気を確定することは非常に難しいです。唇のできものの中には最悪命を落としてしまう病気も潜んでいることがありますので、少しでも異常を感じた診察を受けることをおすすめします。

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