健康

2017/05/03

血圧が高くなければ血液は全身に行き渡らないのでは?

血圧が高くなければ血液は全身に行き渡らないのでは?

高い血圧は何をおいても悪い状況なのでしょうか? 血圧は低すぎれば血液を全身に送ることはできません。血液が全身に行き渡らないことで身体に不具合も出てくるでしょう。今回は血圧について、専門家に詳しく解説していただきました。

70代男性からの相談:「血圧が高くなければ身体の隅々まで血液が行き渡らないのでは?」

人間の身体のすべては当たり前ですが、加齢と共に変化してきます。以前ですと最高血圧は年齢プラス90で計算されていました。しかし今はすべての年齢で140以上が高血圧とされています。
さて血圧は血管の中を通る血液の圧力で計測されていますが言い換えれば庭に水をまくのと一緒で、遠くに水を飛ばすにはホースを絞って水圧を上げるか、ホースはそのままで水圧を上げる必要があります。つまり、加齢で固くなった血管を通り身体の隅々まで血液を届けるのには心臓に頑張ってもらい、勢いよく血液を送らねばならないです。
そうすればより多くの血液が血管を通る事により血管に対する血圧が上がります。血圧を下げる薬の中にはこの血液の量を下げる事により血圧が下がる結果をもたらすものもあります。これでは身体の隅々まで血液が行かなくなり脳梗塞患者の増大になります。また年齢によって最高血圧を変えるべきではないでしょうか?

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血圧について専門家に聞いてみた

血圧が果たす役割や異常値のボーダーラインについてなど、血圧にまつわることについて専門家のご意見を伺いました。

血圧の測定値の単位はmmHg(水銀柱ミリメートル)です。これは、上腕を圧迫して減圧していく中で最初に心臓音が聞こえ始めた時の水銀柱の高さがその人の最高血圧(上の血圧)です。これを水圧に変換すると、血圧値が140の場合、1.9mにもなります。以上のことより、血圧が140あればほとんどの人は頭の先から足の先まで血液が行き渡ることがお分かりいただけるかと思います。(看護師)
血管は、特に先端の方の細い血管は、高い圧が継続的にかかり続けると傷みやすくなります。そうすると細い血管が詰まってしまったり、血管壁が破れて出血してしまったりして、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを引き起こしてしまいます。(看護師)
一方、誰でも、血管は加齢とともに硬くなり、血圧も高くなります。そのため、相談者様の言う通り、年齢によって血圧の基準値は変えるべきだと考えられ始めています。医師や病院によって治療方針は違いますが、少しずつ基準値が見直され始めているようです。(看護師)
降圧剤は脳梗塞のリスクを高めてしまうのですが、高血圧の患者さんに血圧を下げる目的で使われる処方薬です。質問者様の言われる年齢+90が平均でしたが、140台になり、さらに130台でも異常に近い水準とされてます。(医師)
厚生労働省の調査で1980年までは脳卒中が死亡原因のトップでした。その中で高血圧=脳卒中予備軍・正常血圧が=脳卒中心配なしと、色分けされると、高血圧を下げてくれる昇圧剤は唯一の薬と思い込んでしまうのも当たり前です。(医師)
定期的に受診をして血圧管理と血管エコーを受けてください。私も血管年齢による最高血圧変化のリスクを変えるべきと思います。ただ、年齢だけで血圧の変えるのは無理があると思います。(医師)

低血圧や高血圧という基準値はあるものの、それらは本来であれば個々人によって異なるものです。人によって適切な血圧があるでしょう。長く付き合いのある医師ならば、より自分に合った血圧の判断もしてくれるかもしれません。

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