白髪の原因はなに? 眉毛やまつげはなぜ白髪になりにくいのか

  • 作成日:2017.03.28
  • 更新日:2017.07.31
髭・体毛
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

白髪を見つけてしまうとなんだか一気に老けた感じがして憂鬱な気持ちになってしまいますよね。そんな白髪はそもそもなぜ発生してしまうのか、黒髪になるメカニズムや白髪から考えられる病気とはなにかなどについてご紹介します。


>>白髪予防について知りたい方はこちら

そもそもなぜ髪は黒いのか?

そもそも、髪の毛が誕生したときは白い色をしています。白い髪がどうやって黒くなるのか、そのメカニズムを見ていきましょう。

まず、髪の毛の元となるものを幹細胞といいます。この幹細胞は毛穴の中にあるバルジ領域というところにあります。幹細胞がバルジ領域から出て成長すると、髪の毛を成長させる毛包幹細胞と髪に色を付ける色素幹細胞のどちらかになります。

この2つが毛根の膨らんだ毛球部というところに移動すると、毛包幹細胞は毛母細胞に、色素幹細胞はメラノサイト(色素細胞)にそれぞれ成長します。これら2つの細胞が協力をし合い髪の毛を生成するのです。

毛母細胞が髪の毛を作ります。そしてメラノサイトがチロシナーゼという酵母の働きによりメラニンを生成します。メラノサイトが作ったメラニンを毛母細胞が取り込み、細胞分裂をし、発毛することによってメラニンの色素が定着し、髪の毛が黒色になるのです。

ちなみになぜ日本人が黒髪で、欧米人が金髪(ブロンド)なのかというと、メラニンには2つ種類があるためです。

1つがユーメラニンといい、黒っぽい色素を持っており、もう1つがフェオメラニンといい、黄色っぽい色素を持っています。この2つのメラニンの割合で色が変わってきます。

日本人にはユーメラニンの量が多い人が大多数をしめいているため黒髪が多いのです。また欧米人はフェオメラニンの量が多い人がほとんどなので、金髪になるのです。

白髪の原因とは?

元々全ての髪の毛が白く、メラノサイトのおかげで黒色になっていることがわかりました。よって、白髪になってしまう原因として、このメラノサイトが何らかのダメージを受けてしまい、メラニンが作られなくなっていることが考えられます。

【細胞の老化】

メラニンが作られなくなる理由としてあげられるのは細胞の老化です。その細胞が老化してしまう原因として以下のことが考えられます。

加齢

年をとることで人間の細胞は活動を低下させてしまいます。メラノサイトも同様に老化をするため白髪に繋がります。

遺伝

よく白髪は遺伝するといいますが、これは本当で、メラノサイトがもともと弱いというところが遺伝している場合があります。

ストレス

ストレスを感じてしまうと活性酸素を発生させてしまいます。この活性酸素はがんや動脈硬化などの原因となるだけでなく、細胞も傷つけ老化のスピードを速めてしまいます。

紫外線

紫外線を浴びることも細胞の老化に繋がります。常に頭は上を向いているので紫外線のダメージを受けやすいです。

栄養不足

全ての元となる栄養素は日々摂取する食事から作られています。無理なダイエットをしていたり、バランスの良い食事を心がけなければ細胞に十分な栄養素が行き届けられず老化が早くなってしまいます。

【過酸化水素による白髪】

市販のものやサロンでやってもらうブリーチ剤には過酸化水素という物質が含まれています。この過酸化水素はメラノサイトがメラニンを作る際に必要な酵素であるチロシナーゼを破壊する働きがあります。

ブリーチなどをやりすぎてしまったあとに白髪が増えてしまうのはこの過酸化水素が蓄積してしまいシロチナーゼを破壊してしまうことにあるのです。

また、ヘアケア用品にもこの過酸化水素がはいっている場合がありますので、表示をよく見て購入するようにしましょう。

白髪を引き起こす病気にはどのようなものがある?

先程あげた原因以外にも、病気によって白髪になってしまうこともあります。

白斑(はくはん)
尋常性白斑、原田病、結節性硬化症

これらの病気は皮膚の一部のメラニン色素が抜けて白斑(白くなる)してしまいます。頭皮の部分が白斑すると、その上に生えていた毛の色も白くなります。

これらの病気になると、体に入ってきた病原菌を倒してくれる免疫構造が暴走してしまい自分の組織も攻撃することで白斑がみられてしまいます。

貧血

貧血になる原因はビタミンB12と葉酸の欠乏ですが、これらが不足することが白髪の原因にもなります。ビタミンB12にはメラノサイトを活発化させる働きがあるためメラニンを増加させます。

葉酸もビタミンB群のうちの一つでビタミンB9と呼ばれており、ビタミンB12と一緒に血液を生成します。血液が足りないと、メラニン生成に必要なチロシンを運べなくなり、白髪となってしまうのです。

成人成長ホルモン分泌不全症

成長ホルモンは加齢とともに減少していきますが、成人なのに成長ホルモンが元々少ない人のことを成人成長ホルモン分泌不全症といいます。

すぐ疲れやすかったり、体脂肪がつきやすかったりする病気であまり自覚することはありません。成長ホルモンは白髪の防止と改善をしてくれます。若くして白髪になったらこの病気である可能性があります。

神経線維腫症

この病気になると神経や皮膚に様々な症状が現れます。その中の代表的な症状として「カフェオレ斑」というものがあります。

これは、メラノサイトの異常によって、体の一部や複数個所にカフェオレ色のアザができてしまう症状ですが、頭皮にできることによって、その上に生えている毛が白髪になることがあります。

ウェルナー症候群

早老症と呼ばれるウェルナー症候群は日本人に多い病気で、成人になってから発症し、急速に老化していきます。
老化に伴い成長ホルモンの分泌低下やメラノサイトも衰えるので白髪となってしまいます。

眉毛やまつ毛はどうして白髪になりにくい?

髪の毛は白髪だけど、まつ毛や眉毛も白髪の人ってあまり見たことがないですよね。もちろん、まつ毛や眉毛も白髪にはなるのですが、髪の毛に比べると白髪になることは少ないです。

これには血流の良し悪しが関係しています。

眉毛やまつ毛は、表情筋を使って上下に動かしたり、瞬きをすることによって血流がよくなっています。それに比べて頭皮は自分でマッサージでもしないとほぼ動くことはないので血流がいいとは言えません。

髪の毛が黒くなる要因であるメラニンはチロシンという物質とチロシナーゼという酵素が元となり、メラノサイトの中で生成されます。

チロシンは毛細血管の中を移動してくるので、血流がいいとチロシンがメラノサイトに届きやすくなります。よって、血流がいいということはメラニンが生成されやすくなり、結果白髪になりにくくなるのです。

しかし、最近はパソコンやスマートフォンが普及し、画面をみている間は熱中することによって瞬きをしない人が増えてきています。すると、まつ毛や眉毛の血流がいいとは言えない状況になり、これらも白髪になってしまう恐れがあります。

パソコンやスマートフォンを操作するときは意識的に瞬きをするようにしたり、できるだけ表情豊かにして、表情筋をうごかしてみたりしましょう。

まとめ

髪の毛は元々全部真っ白であり、メラニンによって色付けされていることがわかりました。原因は病気を除き、ほぼ規則正しい生活に戻すだけで改善されそうなものばかりです。白髪が生えてきてしまったら抜かずに生活を見直してみましょう。白髪の根本が黒くなってくることもあります。毛根から抜いてしまうと、せっかく黒色に戻る希望までも摘み取ってしまうことになるのです。

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