健康

2017/03/27

降圧剤は脳梗塞のリスクを高めてしまうのか?

降圧剤は脳梗塞のリスクを高めてしまうのか?

降圧剤が脳梗塞のリスクを高めるという情報を見聞きしたことはあるでしょうか。今回の相談者さんは、降圧剤を服用することに不安を感じています。降圧剤と脳梗塞の関連について専門家にお聞きしました。

70代男性からの相談:「降圧剤は脳梗塞のリスクを高めてしまうのでしょうか?」

昔は最高血圧の目安として年齢プラス90以下であれば大丈夫というのが一つの目安でしたがいつの間にか140以上は高血圧患者として血圧を下げる薬を飲むよう指示されます。しかしこのようになってから脳梗塞患者がかなり増えたと報告されています。
私がよく読む本の著者で新潟大学大学院教授の阿保先生の著書の中に「私の最高血圧は178だが薬は飲まない」と記載されているし、他の医者との対談でその医師は最高血圧が140の方に薬を飲ませたら脳梗塞になり亡くなられひどいショックを受け、これ以来180以上の方以外はほとんど降圧剤を飲ませていないとも書かれています。降圧剤を飲む方の方が早く亡くなるとも報告を読んだことがあります。実際何が真実か解らないので教えて下さい。

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>>血圧を下げる薬「降圧剤」の副作用とは?

降圧剤は脳梗塞のリスクを高めるのか

降圧剤と脳梗塞の関連性について、専門家にお聞きしました。

現時点で、降圧薬が脳梗塞を引き起こすことを医学的に証明している文献はないと認識しています。ただし、降圧薬も薬であるので、必ず副作用のリスクは存在しています。また、自己判断で服薬を急にやめてしまうことによるリバウンドも問題ではあります。(薬剤師)
血圧が高いことによるリスクは、動脈硬化を促進し、心臓疾患や脳出血などのリスクがあがることです。血圧コントロールに関しては、単純に血圧の値だけでなく、家族歴や糖尿病などの合併症、その他のリスク因子がないかなど、多角的に考えなければなりません。医師は、その上で薬を処方しています。(薬剤師)
高血圧の患者さんが長年150~160台をキープして日常生活をしてられた方がおられて、健康診断で高血圧と診断され、他の病院で降圧剤を飲まれるようになりました。当然お薬で血圧も下がり、130台になりましたが、飲むにつれて、体調の変化が出始める、息苦しさ・めまい・頭痛などでて、最終的に脳梗塞と認知症が引き起こしました。私の理論としては、血圧が下がると脳に行く酸素と血液が不足してしまうことが原因ではないかと思います。こうしたことを防ぐには、定期的に受診をして血圧管理と血管エコーを受けてください。(医師)

高血圧を改善するのは降圧剤だけではない

高血圧を防ぐ方法は唯一ではないということについて、専門家の解説です。

血圧は、相談者さんのいわれる年齢+90が平均でしたが、140台になり、さらに130台でも異常に近い水準とされてます。(医師)
厚生労働省の調査で1980年までは、脳卒中が死亡原因のトップでした。その中で高血圧=脳卒中予備軍・正常血圧が=脳卒中心配なしと、色分けされると、高血圧を下げてくれる降圧剤は唯一の薬と思い込んでしまうのも当たり前です。(医師)
大前提として、生活習慣の見直しは必須です。生活習慣の改善により降圧剤を服用せずとも血圧をコントロールできるようになることが最良です。(薬剤師)

医療を受けるということは、医師などに信頼を置くということです。専門的な知識を持って治療に臨む医師に対し、見聞きしただけの身になっていない情報をもとに疑いを持つことは大変危険といわざるを得ません。また、降圧剤を服用することと脳梗塞のリスクが高まるということは相関関係にあるというだけで、因果関係にあるというわけではないようです。理論上は考えられることでも、医学的に証明されているかどうかというのも別の問題になります。高血圧を治療したいという場合には、医師としっかりとした連携を持つことが必要になるでしょう。

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