【高血圧の治療薬まとめ】副作用の影響は?飲み忘れや服用をやめるとどうなる?

  • 作成日:2017.03.03
  • 更新日:2017.09.20
健康

血圧を測定し140/90mmHgを超えると高血圧と診断され、生活習慣の改善で基準値まで改善しなければ高血圧の治療薬を処方されます。

脳卒中、心筋梗塞、心不全、腎不全を引き起こすリスクが高まり、別名「サイレントキラー」とも言われる高血圧。
放置しておけば命にもかかわる病気を発症する恐れがあるので、薬で血圧を下げられるならとても助かりますよね。

しかし、それだけリスクの高い高血圧を改善させる薬なのですから、身体の状態に合わなかったり間違った飲み方をしてしまうと体への影響も大きく出てしまいます。

そこで今回は、高血圧の治療薬の効果副作用の解説、薬による身体の影響薬の飲み合わせや注意点など、高血圧の薬についてまとめてお知らせします。

血圧を下げる薬を正しく服用して、健康的な身体づくりを目指しましょう!

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高血圧の治療薬一覧

高血圧の代表的な治療薬は5つあり、服用する方の血圧値や副作用のリスクなどを考慮し、医師によって処方されます。
それぞれの薬名、効果、副作用・注意事項などを見ていきましょう。

カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)

  • アムロジン、ノルバスク(成分:アムロジピンベシル酸塩)
  • アダラート(成分:ニフェジピン)
  • ヘルベッサー(成分:ジルチアゼム塩酸塩)
  • コニール(成分:ベニジピン塩酸塩)

Ca拮抗薬は、降圧剤として最も一般的に用いられる薬です。
最も即効性・有効性が高いジヒドロピリジン系と、ゆるやかに作用する非ジヒドロピリジン系(ベンゾチアゼピン系)に分けられます。

血管を収縮させるカルシウムを細胞内へ取り込ませないようにし、血管を拡げることで血圧の上昇を防ぎます。

Ca拮抗薬の副作用・注意事項

副作用:動悸/頭痛/ほてり/むくみ/歯茎の腫れ/便秘など

Ca拮抗薬は心臓への作用が強く出るので、心不全、徐脈など心臓疾患のある場合は使用できません。

また、Ca拮抗薬はグレープフルーツと一緒に摂取すると血圧低下作用が働きすぎるため、副作用が出やすくなってしまいますので控えましょう。

アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)

  • ブロプレス(成分:カンデサルタン シレキセチル)
  • ディオバン(成分:バルサルタン)
  • ミカルディス(成分:テルミサルタン)
  • ニューロタン(成分:ロサルタン カリウム)
  • オルメテック(成分:オルメサルタン メドキソミル)
  • イルベタン、アバプロ(成分:イルベサルタン)

Ca拮抗薬の次に使用されることの多い降圧剤です。
血管を収縮させて血圧を上げる血管壁内の筋肉(血管平滑筋)の作用を抑えることで、血圧低下の効果をあらわします。

ARBの副作用・注意事項

副作用:めまい/腎臓・肝臓機能の低下(慢性疾患のある場合)
※基本的に副作用は少ない薬です

降圧剤のなかでも副作用はあまりない薬ですが、妊娠中・授乳中の女性の使用は禁忌とされています。

また、腎臓病・肝臓病をもっている方の服用には注意が必要です。

アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)

  • コナン(成分:キナプリル塩酸塩)
  • ロンゲス・ゼストリル(成分:リシノプリル)
  • レニベース(成分:エナラプリル マレイン酸塩)
  • カプトリル(成分:カプトプリル)
  • セタプリル(成分:アラセプリル)

ACE阻害薬は、血中に含まれるアンジオテンシンⅡという血圧を上げる物質を抑え、血圧を低下させ冠動脈疾患の発症を防ぎます。

また、ACE阻害薬は心不全や糖尿病からくる腎障害の治療効果も望め、心疾患、糖尿病の方によく処方されます。

ACE阻害薬の副作用・注意事項

副作用:空咳/めまい/血管性浮腫(0.2%程度)

ACE阻害薬を服用すると、ブラジキニンという物質が増え空咳が出ることがあります。
投与後1週間~数ヶ月経過したころに20%前後の確率で空咳が起こりますが、薬の使用をやめれば止まります。
咳の回数が増えることを利用して、高齢者に多い誤嚥性肺炎の予防としても使用されます。

また、一部の糖尿病治療薬と併用した場合、喉や舌などの皮膚が急に腫れる血管性浮腫が起こる場合があります。
かゆみや痛みなどはありませんが、症状が気道に生じた場合呼吸困難などのリスクもあるので、症状があらわれたらACE阻害薬の服用をやめて治療を受けましょう。

ACE阻害薬は、ARBと同様に妊娠中の投与が禁忌とされています。

利尿薬の副作用・注意事項

ループ利尿薬 ダイアート(成分:アゾセミド)
アルドステロン拮抗薬
(カリウム持続性利尿薬)
アルダクトンA(成分:スピロノラクトン)
サイアザイド系利尿薬
  • フルイトラン(成分:トリクロルメチアジド)
  • ヒドロクロロチアジド(成分:ヒドロクロロチアジド)

利尿作用によって体内の余分な水分やNaCl(塩化ナトリウム)を排出させ、血液量を減らすことで降圧します。
一番降圧作用が高い「サイアザイド系利尿薬」、心不全や腎不全を伴うときに有用な「ループ利尿薬」、治療抵抗性高血圧のときに有用な「アルドステロン拮抗薬」など、身体の状態に合わせて様々な利尿薬を使い分けます。

利尿薬の副作用・注意事項

副作用:高血糖/尿酸値の上昇/低カリウム血症(アルドステロン拮抗薬は高カリウム血症)/低ナトリウム血症/女性化乳房

電解質異常、耐糖能低下、高尿酸血症など、代謝系の副作用があらわれることがあります。
とくに、ナトリウムを排出する際にカリウムも減ってしまい、低カリウム血症になるリスクが高くなるので、果物などで積極的に摂取しましょう。

種類別の副作用については、サイアザイド系はβ遮断薬と合わせて摂取すると血糖や脂質の代謝が悪くなることがあります。
アルドステロン拮抗薬はカリウム排出しないので、ARBやACE阻害薬と併用すると逆に高カリウム血症になる可能性があります。

利尿薬も、紹介したARB・ACE阻害薬と同様に、妊娠中の投与が禁忌とされています。
ほかに、痛風など中等程度の腎機能障害がある場合は服用できないので注意しましょう。

β遮断薬

  • テノーミン(成分:アテノロール)
  • インデラル(成分:プロプラノロール塩酸塩)
  • ミケラン(成分:カルテオロール塩酸塩)
  • セレクトール(成分:セリプロロール塩酸塩)
  • メインテート(成分:ビソプロロール)
  • ケルロング(成分:ベタキソロール)

血管を収縮させる原因にもなる副腎髄質ホルモン(カテコールアミン)と心臓にある受容体の結合を防ぎ、交感神経を抑制させることで心拍数の減少させ、血圧を下げます。

緊張やストレスの多い人によく使われ、虚血性心疾患の予防効果もあるといわれています。

β遮断薬の副作用・注意事項

副作用:徐脈/耐糖能異常/脂質代謝異常

不整脈のある人は、徐脈のリスクがあるので使用の際は注意しましょう。
また、β遮断薬は気管支を収縮しやすくなるため、ぜんそく患者への使用も控えてください。

ただし突然β遮断薬の服用をやめると、狭心症や高血圧発作の可能性が高くなるため少しずつに減らすようにします。

α遮断薬

  • カルデナリン(成分:ドキサゾシン メシル酸塩)
  • ミニプレス(成分:プラゾシン塩酸塩)
  • エブランチル(成分:ウラピジル)
  • デタントール(成分:ブナゾシン塩酸塩)

β遮断薬と同様に、副腎髄質ホルモン(カテコールアミン)と受容体の結合を防ぎ、血圧を下げます。
β遮断薬は心臓部に作用しますが、α遮断薬は血管に作用し、さらにカテコールアミンの生成も防ぎます

また、コレステロールや中性脂肪を減らしたり、利尿作用も持ち合わせています。

α遮断薬の副作用・注意事項

副作用:めまい/動悸/疲労感/失神

α遮断薬を服用すると起立性低血圧を引き起こしやすくなるので、注意が必要です。

早朝高血圧を防ぐために、睡眠前にα遮断薬を服用すると有効的だといわれています。

薬の服用による身体の影響

高血圧の薬は、服用を続けることによって身体的な影響が出てしまうことがあります。
気になる症状がある人は、医師に相談したうえで薬の種類や量を調整してもらいましょう。

女性:妊娠中の禁忌薬

妊娠中に一部の降圧剤を服用したことによる副作用には、羊水過少症、腎不全、高カリウム血症、胎児の死産、催奇形性(頭蓋の形成不全、四肢の拘縮、肺の発育不全など)などの報告があります。

服用による妊娠中のリスクが想定できる禁忌薬とそうでないものの一覧は、以下のようになります。

禁忌薬 Ca拮抗薬/ACE阻害薬/ARB(合剤を含む)/レニン阻害薬/β遮断薬/利尿薬(V2-受容体拮抗薬)
現在禁忌ではない薬 α遮断薬/交感神経中枢抑制薬/血管拡張性降圧薬/硝酸薬/利尿薬(サイアザイド系・ループ・アルドステロン)

降圧剤の副作用による胎児の死産や子どもの重度障害は今までに20件以上報告されていますので、服用にはリスクがともなうことを十分認識しておいてください。

また現在禁忌ではない薬も、副作用が起こる可能性が低いだけであり、ゼロではありません。
妊活・妊娠中はできるだけ薬に頼らず、生活習慣の改善などで血圧を下げる努力をしましょう。

男性:薬剤性ED

薬剤性EDとは、常用している薬物の副作用によってEDになってしまうことをいいます。
高血圧症の人が EDになる確率は27~68%ほどといわれており、個人差はありますが少なからず影響が出てしまうと考えられるでしょう。

なかでも薬剤性EDへのリスクが高い薬は以下のものです。

【EDリスクが高い降圧剤】
サイアザイド系利尿薬/β 遮断薬/Ca拮抗薬/中枢作用性交感神経抑制薬(メチルドパ、クロニジン)など

EDは薬剤性のほかにも加齢、男性ホルモンの低下などの器質性EDや、ストレスなどによる心因性EDなど様々な原因が考えられます。
そのため何が原因かは判断が難しいですが、薬剤性EDが気になる場合は医師に相談してみましょう。

薬で血圧が下がりすぎるリスク

血圧は上がりすぎても下がりすぎても、身体にダメージを与えてしまう危険性があります。
とくに降圧剤を使用した場合、一気に下がりすぎてしまうリスクがあるため飲む量などには十分注意する必要があります。

血圧の調節がうまくいかなかった場合に考えられるリスクは次のようなものが挙げられます。

意識障害

とくにお酒を日常的に飲む人は、降圧剤との相乗効果で血圧が下がりすぎて意識障害を起こすことがあります。
なかでも入浴中ウトウトして意識が無くなることがあるという場合には、注意が必要です。
年間約2万人もの人が入浴中に死亡しており、その原因は入浴中の血圧低下による意識障害といわれているため、甘く見てはいけません。

脳梗塞

高血圧でも動脈硬化による脳梗塞のリスクが高まりますが、動脈硬化ぎみの方が血圧剤によって血圧を下げ過ぎてしまうと、それもまた脳梗塞の原因となってしまいます。

通常、高脂血症(脂質異常症)によって血管に血栓ができてしまうと、それを押し流すために圧力を高めるので血圧が高くなります。
しかし血圧が下がると血流が弱くなり、できてしまった血栓を押し流せなくなるので血栓が肥大していき、やがて血管を詰まらせてしまうのです。

認知症

とくに高齢者は、降圧剤を常用していると血の巡りが悪くなり、酸素や栄養が十分行き渡らなくなってしまうことがあります。
その結果、記憶障害などが早く起こる傾向にあり脳血管性認知症のリスクが高まってしまうのです。

降圧剤は、決められた用法・容量の薬を正しく服用するように心がけましょう。

高血圧の薬と飲み合わせが悪い薬

降圧剤はほかの薬との飲み合わせにも注意が必要です。
とくに意識するべき3つの薬について、解説していきます。

漢方薬の甘草(カンゾウ)

漢方薬には、降圧効果や高血圧の症状を軽減させるものもありますが、逆に血圧を上げてしまうものもあります。
血圧を上げてしまう漢方は、風邪薬の「葛根湯」やのど飴などにも含まれている甘草(カンゾウ)です。

甘草は長期間服用すると高血圧を引き起こすことがありますが、使用を中止すれば次第に改善していきます。
甘草の含まれている薬を常用している場合は、必ず医師に申告しましょう。

NSAIDs

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とは、「ロキソニンS」という市販薬に含まれている抗炎症、鎮痛、解熱効果がある成分です。

NSAIDsはプロスタグランジンという物質を作り出すことで、体内に水やナトリウムを溜めやすくしてしまうため、体液量が上がり高血圧になることがあります。
健康な人ならば問題ありませんが、高齢者や腎臓に障害がある方は注意が必要です。

ヒスタミンH2受容体拮抗薬

ヒスタミンH2受容体拮抗薬は市販だと「ガスター10」などの胃腸薬に多く含まれています。

ヒスタミンH2受容体拮抗薬はもともと血圧を下げる効果も少しあるので、Ca拮抗薬、B遮断薬を併用すると、血圧が下がり過ぎる恐れがあるので注意が必要です。

鼻炎薬

アレルギー性鼻炎に効果的な交感神経作用のある薬は、末端神経収縮作用や心機能亢進作用によって血圧上昇効果をもたらすことがあります。

具体的な成分は以下のようなものになります。

【交感神経刺激薬】
塩酸プソイドエフェドリン/硫酸プソイドエフェドリン/塩酸フェニレフリン/塩酸メチルエフェドリン/塩酸メトキシフェナミン/塩酸ナファゾリン/硫酸テトラヒドロゾリン/塩酸テトラリゾリン/塩酸フェニレフリン

いずれの成分も、鼻炎薬や咳止めよく含まれている成分なので、服用する場合は医師に相談しておきましょう。

高血圧の薬を飲むときの注意点

血圧は高すぎても低すぎても身体に影響が出てしまうため、降圧剤を飲むときには十分な注意が必要です。
とくに、服用している人が陥りがちな「飲み忘れ」と「服用のやめ時」について解説していきます。

薬を飲み忘れはすぐ飲む or 見送る

薬を飲み忘れた場合の選択肢は、時間の経過によって即時に飲むか、1回分見送るかの2つに分かれます。

薬の服用は「食後」と決められていることが多いですが、単なる目安であることが多いので、食前食後かかわらず決められた時間に飲むことを重要視しましょう。
ただし薬のなかには、食後に服用した方が効果的なものや、空腹時に飲むと胃の負担が大きいものもあるので、事前に担当医に確認しておいてください。

1日あたりの薬の服用数によって、飲んでも良い時間が変わります。

1日1回服用 通常服用時から6~7時間以内なら服用可
1日2回服用 通常服用時から3~4時間以内なら服用可
1日3回服用 通常服用時から1~2時間以内なら服用可

もしこの時間を過ぎて気付いた場合も、2回分をまとめてとらずに1回分見送るようにしましょう。

薬の服用をやめるのは医師の判断で

降圧剤を飲み続けるようになって、もし血圧が下がったとしても医師の判断がない限り服用をやめないでください
血圧が下がったとしても薬の効果が出ているだけなので、止めれば元に戻ってしまいます。

基本的には降圧剤は継続して飲み続けることで平均的に値を下げていく方法をとります。
とんぷく用の薬を飲むときは、上の血圧(収縮期血圧)が200㎜Hg以上高くなって至急血圧を下げる必要がある場合くらいです。

もし降圧剤を続けたりやめたりすると血圧の変動が大きくなり、かえって動脈硬化のリスクが高まってしまうことになりかねません。

「薬いらないかも?」と思ったら、まずは医師に相談して薬の調節をしてもらいましょう。

薬の効果やリスクを把握しておこう

高血圧の薬には色々な種類があり、その作用の仕方、副作用などもそれぞれ違います。

さまざまな薬がありややこしいですが、自分の健康状態にかかわる事なので、それぞれどのような効果やリスクが考えられるかは、常用する前に把握しておいて損はありません。

自分に合った薬を使い、また生活習慣の改善も意識しながら高血圧を改善していきましょう。

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