健康

2017/03/01

男性ホルモンの減少によって起こる7つの病気

男性ホルモンの減少によって起こる7つの病気

よく耳にする言葉、男性ホルモン。実はこの男性ホルモンは体にものすごく大切な成分だったのです。男性ホルモンとはどういうものなのか、減少してしまうとどういった病気になってしまうのか、分泌を増やすにはどうしたらいいのかなどを説明していきます。

男性ホルモンが減ると引き起こされる病気とは?

男性ホルモンが減少すると、体の各部で問題が起きるようになります。なぜなら、男性ホルモンは複数の働きを担っているからです。

現在わかっているだけでも、性欲の増強、筋肉の維持、骨格形成の促進、精子・血液の生成・メタボの防止など数えきれないほどの機能を男性ホルモンは果たしています。よって、男性ホルモンが減少すると、いくつかの病気の症状が現れることも十分に考えられるのです。

1、男性更年期障害

まず起こりうるのが、男性更年期障害で、LOH症候群とも呼ばれています。症状としてはやる気の低下や集中力の欠如、眠りが浅くなるなど様々です。始めのうちは単に年をとっただけだと思う人が多いようですが、実は男性更年期障害になっていたというケースが多くなっているのです。

仕事中に倦怠感を伴うようになったり、疲れてぐったりしている日が続いた場合は注意が必要です。

診断はクリニックで血液検査をして男性ホルモン値を測定したり、医師から質問を受けることによって最終的に判断されます。他の疾患と鑑別するために尿検査などを行うこともあります。

2、骨粗しょう症

男性ホルモンは骨を形成する上で重要な働きをしているため、減少することによって骨粗しょう症になるリスクも高まります。骨粗しょう症になると骨がもろくなり、骨に痛みを感じるようになったり、転んだだけで骨折するといった状態になります。

骨折して入院などをすると、ますます歩かないようになるため、骨の強度がさらに低下するおそれがあるのです。

3、糖尿病

糖尿病自体は、尿に糖分が一定値以上の割合で排出される病気です。一型は遺伝によるもので二型は後天的な環境によって発生するもので、血糖値を低下させるインシュリンの分泌がうまくいかないために起こります。

この糖尿病ですが、一部の患者で性欲が減少することがあります。性欲は男性ホルモンと密接な関係がありますので、糖尿病と男性ホルモンは間接的に関係していることがわかります。

4、心筋梗塞

心臓の病気でも重症とされているのが心筋梗塞です。心臓の周囲にある冠動脈と呼ばれる血管が詰まってしまうことが原因で起きる病気で、心臓が麻痺することもあるため危険視されています。原因は動脈硬化や血栓ができることとされています。

男性ホルモンが減少すると内臓脂肪が増加するといわれており、悪化すると最終的に心筋梗塞になるリスクが高まるとされているのです。

5、脳梗塞

脳梗塞は名前の通り、脳の血管が詰まることによって起きます。血管からの栄養が行き届かなくなった脳の組織は壊死にいたり、機能障害が生じます。症状が悪化すると倒れてしまうこともあるので注意が必要です。

脳が詰まる原因の一つは動脈硬化と言われ、この動脈硬化を防ぐとされているのが男性ホルモンです。加齢によって男性ホルモンは減ることも関係しているのか、高齢者の方が若者よりも発症数が多くなっています。

6、ED(勃起不全)

中高年でよく問題となるのがEDです。日本語では勃起不全と呼ばれるこの現象は、加齢によって減少する男性ホルモンが原因とされています。勃起の硬さや大きさが不十分であることが典型的な症状となります。

EDになってもクリニックに行くのが恥ずかしいという理由で、医者に通うのを避ける男性も多いといわれています。医者で行うEDの治療法の一つにホルモン補充療法があります。

これは男性ホルモンなどを体の外部から取り入れる方法となっており、男性ホルモンとEDの関係が深いことを指し示しています。

7、うつ病

うつ病にはストレスやホルモンなど複合的な要因があるとされています。また、うつ病になると、人と会うのが怖くなったり、家から出られなくなるといった症状が見られるようになります。

男性ホルモンであるテストステロンにはネガティブな感情を抑えてくれる働きがあります。しかし、これが減少してしまうと、不安を感じるようになったり、いらいらしたりすることが多くなり、うつ病になってしまうこともあるのです。

男性ホルモンが減る原因

男性ホルモンが加齢とともに減少していくことが各種の研究によって知られています。一般的に男性の場合、20代後半から30代になると男性ホルモンであるテストステロンが減少していきます。

男性ホルモンは筋肉や骨格の維持に役立つほか、精力にも影響する重要なホルモンです。歳を取ったからといって対策をうたなければ、体に不調が出てくる場合もあります。

加齢以外による男性ホルモン減少の原因としては、まず筋力の低下が挙げられます。筋肉の細胞には、ホルモン受容体というホルモンが結合するための物質が生成されています。筋肉量が少なくなれば、それだけ受容体が減ってしまうことになり、結果として筋肉内の男性ホルモンの量が減少することになるのです。

また、食事も男性ホルモンに大きく影響します。食事の中にはコレステロールが含まれていますが、このコレステロールが性ホルモンの原料となります。コレステロールが不足した食事を摂取していれば、性ホルモンを体内で合成しにくくなってしまいます。

毎日同じ物を食べているような人は、食事の栄養素が偏りがちになるため、男性ホルモンの原料が不足してしまう可能性があるのです。

そして、マイナーではありますが、脳の視床下部にある下垂体や精巣に異常があると、男性ホルモンが減少する場合があります。男性ホルモンは、脳の下垂体から指令を受けた精巣のライディッヒ細胞で合成されます。 よって、下垂体か精巣が正常に機能しなければ、男性ホルモンの分泌は減少することになります。

男性ホルモンを増やす方法とは?

男性ホルモンを増やす方法はいくつかありますが、すぐに取り組める方法として筋肉トレーニングがあります。筋肉トレーニングと言ってもジムに行って重たいバーベルを持ち上げる必要はなく、自宅でできる自重トレーニングで十分です。

筋肉量は太ももが多いため、スクワットによる筋肉トレーニングが特に効果的です。

質のいい睡眠も欠かせません。寝ている間に体の修復が行われ男性ホルモンも作られるため、睡眠不足になると男性ホルモンも減少することがあります。

何かしらの競技で勝負をして勝つと男性ホルモンであるテストステロンが上昇することが知られています。負けると逆にテストステロンは低下してしまいますが、勝てる勝負であれば進んで行うようにする心がけも大切です。

まとめ

男性ホルモンと聞くと、男性らしさを象徴する体格やヒゲなど外見的な部分に影響するだけと思う人もいますが、実は体の内部にも大きく関わっているのです。なにか体の不調を感じたら、ただの体調不良で済ませるのではなく、男性ホルモンが減ってきたかもしれないことを視野に入れて、早めの対策をとってみましょう。大きな病気を予防できるかもしれません。

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