健康

2017/03/01

タイプ別の目標血圧を知って健康的な生活を送ろう

タイプ別の目標血圧を知って健康的な生活を送ろう

高血圧対策、していますか? テレビなどでは様々な高血圧の基準について語られる機会があります。では、高血圧の基準とは本当はどれくらいなのでしょうか。今回は専門家に血圧について詳しく解説していただきました。

30代男性からの相談:「押さえておくべき血圧の値は?」

テレビ番組や週刊誌などでよくいわれていますが、高血圧の目安となる数値は本当はどこなのかが知りたいです。
ある番組では140を越えたら高血圧だ、とか、あるデータでは140越えていても大丈夫だとか情報がたくさんあってよく分からないです。
いくつの年齢のときに、上の血圧や下の血圧がいくつだったら、この薬をどの頻度で飲むか、という医学的知識のもとでどうするかを教えていただきたいです。

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血圧には様々な基準値がある

専門家に血圧の基準値についてお聞きしたところ、標準的な正常血圧の他、疾患別に目標値とされている血圧についてもお聞きすることができました。タイプ別の目標をしっかりと押さえておきましょう。

日本高血圧学会が2014年に発表した高血圧の治療ガイドラインでは、診察時血圧が収縮期血圧140mmhg未満、拡張期血圧90mmhg未満となっています。ただし、その中でも肥満、糖尿病、脂質代謝異常などがあり、脳や心疾患、腎臓病などの危険因子はある人は、その数値よりも低くても治療の対象になる場合があります。(薬剤師)
基準値でいうと、最高血圧が140以上で、最低血圧が90以上となっています。ですが、最近の内科の先生は基準値よりも以前の血圧の平均値よりもどれだけ血圧の変動があるのかで判断します。例えば、以前は最高血圧が100しかなかった人が140以上あっても基礎疾患がないとそのまま様子を見る場合もありますし、心筋梗塞のリスクが高い高脂血症などの人は降圧剤を内服する基準になります。(看護師)
安静時血圧よりも日内変動が大きい場合にも治療の適応となる場合もあり、この場合には135でも治療が必要になる場合もあります。(看護師)
参考までに、疾患別の降圧目標というのがあります。例えば、中期高齢者までは、135/85、後期高齢者では、145/85、糖尿病患者では125/75、脳血管障害患者では135/85を基準値としています。このような最近では年齢別、疾患別の血圧の基準値が定められています。参考にしてみてください。(看護師)

血圧の指導判断はかかりつけの医師に従うのがベスト

世の中には様々な情報が溢れています。血圧についても多くの情報が入り乱れていますが、血圧は画一的な正常値があるわけではありません。

検診で指摘されても家で測ると低いといわれるのは、白衣高血圧と呼ばれています。緊張して血圧が上がるためです。そういう人は自律神経によって血圧が上がりやすいので緊張、ストレス、疲労などには注意が必要になります。(薬剤師)
高血圧は自覚症状がないままに動脈硬化が進行して、脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうためサイレントキラーとも呼ばれています。年齢に関係なく高血圧を指摘された場合は、受診されることをおすすめします。(薬剤師)
動脈硬化が進行する前に受診して、食事や生活習慣に注意すれば内服治療をせずにすみます。まずは、朝、晩と自宅で血圧を測定して、自分の血圧を把握することから始めてみてはいかがでしょうか。(薬剤師)
内科医と脳神経外科の医師でも降圧剤の治療の適応の判定基準が多少違う場合もあります。これは、経験に基づいた知識があるからです。医学的知識とはとても難しいのです。ですので、まずは自分の普段の血圧の値を把握しておくことが大切になります。そのうえで、それよりも変動が大きい状態が続く場合や140以上の数値が安静時にも続く場合には医師の判断をもらう方がいいと思います。(看護師)

メディアで流される情報の中には、恣意的なものや一部だけを切り取ったものがあります。血圧に関していえば、極端にいえば個人個人で正常な血圧というものは違ってくるはずです。もし、高血圧の改善を目指しているのであれば、自分自身の身体に合った目標値を正しく知っておくことが大切なのではないでしょうか。そして、それは自己判断すべきものではないでしょう。

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