喫煙は百害あって一利なし! 禁煙で予防できる病気6種

  • 作成日:2017.02.27
  • 更新日:2017.07.31
健康
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

喫煙者には肩身の狭い時代になってしまいました。禁煙しようと思っても成功せずに何度も挫折してしまった人は多いのではないでしょうか。この記事ではそのままあなたが喫煙を続けたら発症するであろう怖い病気の数々と、最も簡単に喫煙が成功するたった1つの方法について解説いたします。

禁煙することで防げる病気

禁煙せずに何十年もタバコを吸い続けた人の体はいったいどうなってしまうでしょうか。百害あって一利なしとも称されるタバコですが、肺へのダメージによる肺がんを筆頭として、脳卒中・舌がん・歯周病など体中の至る所でタバコがきっかけの病気を発症します。

聞きなれない症状としては、常時息切れや息苦しさを感じて、重度になると生きているだけで辛いとも言われる慢性閉塞性肺疾患(COPD)も挙げられます。これらは禁煙することで十分に防げるのですが、ニコチン中毒に陥った人はなかなか禁煙することができず、これらの病の発症へとひた走ることになります。

それではタバコが引き起こすそれぞれの病気について詳しく見ていきましょう。

1、COPD(慢性閉塞性肺疾患)

発症して間もなくは自覚症状が無いものの、徐々に運動時に息切れしやすくなる慢性閉塞性肺疾患(COPD)。重症化すると安静時にも常時咳が止まらなくなり呼吸が苦しい状態に陥り、急性の発作を起こすようになります。

COPDは体にとって有害なタバコの煙を長期的に吸い込み続けた結果、循環器に炎症がおきることによって引き起こされます。

2012年時点で世界の死因の6%を占めており、2030年には死因の第3位にまでなるだろうとWHOは警告しています。このCOPDが最もタバコによる健康被害で怖い存在と言えるでしょう。

2、肺がん

日本人の死因のトップをひた走るガン。その中でも肺ガンはタバコによって最も引き起こされやすいガンの1つです。1日に吸うタバコの本数を、今までの喫煙歴(年数)でかけ合わせた喫煙指数が600を超える人は極めて肺がんを発症しやすい危険な状態とされています。

例えば1日20本吸う人が30年間空い続けたら喫煙指数は600となり、肺がんの発症は待ったなしの状態に突入してしまっています。

なお、肺がんは重症化するまでなかなか発見されることが無いために、いざガンが見つかったらすでに手遅れになりやすいために生存率が低いガンに分類されます。

3、肺気腫

肺気腫とは肺と気管をつなぐ気管支の細胞が異常をきたし、吸った酸素がうまく肺に伝わらなくなってしまい常に息苦しさを感じる病気です。症状が重くなると、せきやたんが増え、ちょっとした散歩程度でも息が切れてしまいます。

外に出るのが面倒になり、ベッドで一日中過ごすようになり、それがきっかけで他の病気も誘発するようになっていきます。

4、脳卒中

タバコにより動脈硬化が進み、脳の血管が破れたり詰まってしまうことで脳の細胞が壊れてしまう脳卒中もタバコの害の1つです。よく耳にする脳梗塞とはこの脳卒中の一種で、脳の血管が詰まってしまうことを指します。

脳卒中は非常に致死性が高く、発症して意識を失い、そのまま救急車や病院で息を引き取ることもある怖い病気です。また、かりに命を取り留めたとしても一度死んでしまった脳の細胞は治りませんから、身体機能や知能に重大な障がいが残りやすいです。

5、舌がん

タバコが引き起こすがんは肺がんだけではありません。舌がんもタバコやアルコールなどによって発症しやすいがんの1つで、日本では年間1000人以上が亡くなっています。

舌に口内炎に似たしこりができるなど比較的自覚症状が出やすいために早期発見、早期治療が可能ながんです。

6、歯周病

よく歯を磨いて口の中を清潔に保たないと発症する歯周病もタバコとは無関係ではありません。タバコに含まれるタールのせいで歯石や歯垢がつきやすくなり、またニコチンが口の中の血管を縮小させるために歯周病を発症しやすくします。

よく誤解されているのですが歯周病の影響は歯だけに留まりません。一見何の関係も無さそうな心臓病などのリスクを高めることがわかっています。歯周病の菌が血栓(血の塊)を作り、それが血管を通して全身にめぐりどこかで詰まってしまい、心筋梗塞などを引き起こすこともあるのです。

なぜ禁煙ができないのか

なぜこれほどまでにタバコは人々をつなぎ留めて離さないのでしょうか?そのわけはタバコに含まれる成分、ニコチンにあります。ニコチンは体内に取り込まれると脳の中枢神経にある、快感を感じる部分に作用して快楽物質を放出させます。

タバコを日常的に吸うことでニコチンが絶えず脳内取り込まれる状態が当たり前になれば、もしそれが途絶えた時はイライラ・不安などマイナスの感情を引き起こします。よって、脳はニコチンを求め、人はタバコに火をつけるのです。

一種の薬物中毒にも似ているな、と思われた方もいらっしゃるかもしれません。似ているどころかニコチン中毒は立派な薬物依存であり、アメリカの国立薬物乱用研究所の調査によれば、ニコチンへの依存性はコカインやヘロインなどの麻薬を上回り最高ランクとされています。

あなたが禁煙できないのは意思が弱いせいというよりも、あまりにもニコチンの依存性が強すぎるからなのです。

禁煙する方法とは?

このように、タバコは様々な病気を引き起こし日本だけでなく世界的な社会問題となっています。そこで、近年ではチャンピックスと呼ばれる医薬品による禁煙が推奨されています。

チャンピックスは脳の中で喫煙時にニコチンが果たしていた快楽を感じる仕事を代わりに引き受けますが、その快楽度はニコチンの時よりも抑え気味にしてくれます。これによって禁煙によりニコチンが無くなりイライラする気持ちを抑えてくれます。

同時に、脳の中でニコチンと争ってニコチンの快楽作用を抑えてくれます。つまり、タバコを吸っても以前ほど快楽を感じない(スッキリしない)状態になり、タバコを徐々に吸いたいと思わなくさせるのです。

チャンピックスは条件を満たせば保険が適用される医薬品です。まずは禁煙外来を掲げている病院に相談してみてはいかがでしょうか。他にもニコチンパッチやニコチンガムなども従来は禁煙治療に使われてきましたが、チャンピックスが処方解禁されてからはチャンピックスが禁煙治療の第一選択肢となっています。

まとめ

身の毛もよだつほどに怖い喫煙のリスクを知っても、なお禁煙が成功しない人が多くいます。タバコを吸うとニコチンのせいで一種の薬物中毒に陥っているわけですから、本人の意思だけではなかなか禁煙するのは難しい側面があります。医薬品などをうまく使って無理をしない禁煙治療にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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