陰毛から陰毛へ…毛ジラミ症になったらすぐ病院へ!

  • 作成日:2017.02.07
  • 更新日:2017.07.31
健康
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

性行為に限らず、間接的にもうつる毛ジラミ症は性感染症とされます。口ひげにうつることもあり、感染者とのスキンシップは避けるべき病気です。

毛ジラミとは?

吸血性の小さな昆虫で、卵を産んで増えていきます。肉眼で確認することができ、茶色がかった白い円形の物が動いて見えます。ただし、吸血していない成虫は肌色で、見つけにくい特徴があります。卵は白色です。

主に、陰毛に寄生し、毛ジラミ症は性感染症とされます。頭髪の場合はアタマシラミ、下着の場合はコロモシラミです。これらのシラミは性感染症にはなりません。ただし、毛ジラミが頭髪や眉に寄生するケースもあります。細菌やウイルスによる性感染症と異なり、潜伏期間はないものとされます。

毛ジラミ症の症状

感染部に、激しいかゆみが生じます。初期の頃は、かゆみが軽いこともあります。時間の経過と共に毛ジラミが増え、かゆみも増していくのです。かゆみが酷い場合、睡眠の妨げにもなり、つらい状態となります。毛ジラミで湿疹は起こりませんが、掻き過ぎによって皮膚を傷めることがあります。その結果として、湿疹や掻破性皮膚炎が生じたり、細菌性の感染症を併発することもあります。

症状が長期におよぶ場合は、皮膚に青灰色の斑点が現れるケースも考えられています。赤血球に含まれる鉄がヘモジデリンという物質になり、これが皮膚に沈着して斑点となります。

毛ジラミは吸血する際、唾液を残します。ヒトの免疫反応によってかゆみを感じるのです。免疫反応には個人差があり、かゆみを感じないケースも見受けられます。

毛ジラミ症の感染経路

直接感染するケースでは、性行為による陰毛の接触が一般的です。毛ジラミは陰毛に寄生しますが、肛門周囲やワキなどに生える毛にも、寄生する場合があります。

間接的に感染するケースは、タオル、毛布、寝具、入浴で使う脱衣用のカゴを共有した場合などです。パートナーに限らず、親子間でも感染するため、早めの処置が必要となります。水中では、毛ジラミは毛にしがみつくため、感染のおそれは限りなく低いと言えます。

毛ジラミ症は口でもうつる?

セックスだけではなくオーラルセックスなどでパートナーの感染部(性器など)に口が触れた場合、口の周りに生えた髭にうつることがあります。クラミジアや淋菌のように、喉にうつることはありません。

感染した人のタオルで顔を拭いたり、間接的に髭にうつるケースも考えられます。

>>オーラルセックスは淋病にも注意

毛ジラミ症の治療法

皮膚科、性感染症科などを受診し、検査と治療を受けます。検査は、毛ジラミがいるかどうかという確認のみです。クラミジアのような尿検査や、HIVのような血液検査はありません。

ピンセットで、毛ジラミの成虫や卵と思われるものを採り、顕微鏡で確認します。男性は泌尿器科でも受診できます。パートナーも受診することが望ましいです。

感染部の毛を剃ってしまうと、毛ジラミは他の部位へ移ります。櫛やブラシを通しても、成虫は取り除くことができますが、卵は毛の根元に残ったままです。剃ることやブラッシングは、皮膚を傷つけることもあります。

毛ジラミは駆除剤を使って治療することをおすすめします。駆除剤にはシャンプータイプのものがあり、洗い流すことができて清潔です。熱いお湯は避け、ぬるめのお湯か水で洗います。

卵の中まで成分が届かないことを考え、数日おきに根気よく使用します。頻度や使用をやめる時期などは、医師による指示を守ることが大切です。

治療薬として認められているものは、フェノトリンシャンプー(スミスリンL)、フェノトリンパウダー(スミスリンパウダー)があります。かゆみが治まらない間、皮膚を掻き過ぎないことにも、注意するようにしましょう。

毛ジラミ症の予防法

感染者に触れたり、物を介してうつるため、コンドームによる予防はできません。重要なことは、パートナーとのスキンシップを避けることです。感染者は、毛ジラミに感染していることに気づいていない場合もあります。

白い下着を着用していれば、毛ジラミの排泄した便に気づくことができます。毛ジラミは、ヒトの血を吸って、茶色い粉状の便を排泄します。この色が下着に付着した場合、毛ジラミの存在を確認できます。毛ジラミの吸血による血痕から、血尿と思うケースもあります。

感染が拡がらないよう、早期対策が必要です。衣服などは、ドライクリーニングが良いとされます。家族が感染している場合は、タオルやシーツなどの共用は控えましょう。

まとめ

毛ジラミが発見された場合、感染した部位にある毛を剃ろうとする人が大半です。しかし、毛ジラミは昆虫で、移動することができます。また、全ての毛を剃り落とすことは困難と考えられます。

実際に、自己判断で剃ってしまい、他の場所から毛ジラミが発見された事例もあります。医薬品を使って駆除することが最適な治療方法です。放置すると、体だけでなく、精神的にも良くありません。家族やパートナーには打ち明けにくいですが、感染のおそれや再発を防止するため、一緒に診察を受けることをおすすめします。

スポンサーリンク

いま注目の人気記事

AGAが気になるなら遺伝子検査…母方の家系の遺伝子がカギを握る[PR]

まだ薄毛ではないけれど、薄毛の家系で将来が不安…そんな人は将来薄毛になるリスクを今のうちに知っておくことが予防策になります。

精力剤の効果別【持続力、勃起力、増大】選び方&人気ランキング

使ってみたいけど種類が多すぎて選べない方のために、今回は精力剤の効果と選び方をランキングで紹介していきたいと思います。