精子が黄色くて膿がある…それは膿精液症という不妊症かも!*

  • 作成日:2017.01.20
  • 更新日:2017.08.04
男性不妊
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

不妊治療をしている夫婦の中には、男性側に原因があることも少なくありません。膿精液症は男性不妊症の原因として多く見られる病気で、自覚症状があるので比較的早期発見が可能です。どのような症状なのか、どの様な治療法があるのかを知っておけば、不妊治療をよりスムーズに進めることができるでしょう。

膿精液症とは?

膿精液症とは、精液内に白血球が混入してしまう病気です。基準は、精液1ml中に白血球が10万以上確認されることです。

本来ならば精液に白血球は混入することはないのですが、何らかの原因により感染症が起こり、その為に自己免疫機能として白血球が戦闘態勢に入っている状態です。白血球により精子の運動率が悪くなることから、男性不妊症の原因にもなっています。膿精液症が悪化した場合、精子の質がどんどんと低下してしまい、合併症として精子無力症を引き起こすケースもあります。

膿精液症は完治したとしても自然妊娠をすることはかなり難しくなります。完治を目指さないと体外受精をしても成功率がかなり低くなりますので、早急に治療を受けることが大切なのです。

膿精液症の症状

膿精液症の症状は、膿が混ざった黄色い精液が出るのですぐに分かります。その他にも、排尿時に痛みを伴ったり残尿感や頻尿などの症状も表れることから病院へ行こうと思う人が多いのです。しかし、中には痛みを全く感じない人もいますので、まずは精液の色に異常がないか自分で観察をすることが大切です。

精液というのは元来真っ白ではなく、少し黄色味がかかっているものです。人によっては乳白色であったり、普段から黄色っぽいこともあります。加齢によるものや、長期間射精をしていなかった時にも黄色い精液が見られることがありますので、普段から自分の精液の状態を知っておきましょう。

膿精液症の場合は、特に今まで異常はなかったのに、ある日突然精液が黄色くなります。精液の色がおかしい、けれども病院に行くのは時間もないし恥ずかしい、と思う男性のために、最近では検査キットも販売されています。

ネットで申し込むと郵送で検査を受けることができ、約1週間で結果が分かります。最近ではかなり信頼性の高い研究所による検査キットも利用できるようになっています。

膿精液症の原因

膿精液症の原因は、白血球の増加によるものです。精巣内に何らかの細菌が侵入してしまい、白血球が戦闘態勢となっている状態なのです。白血球が増加する原因として一番多いのが、性病の一種であるクラミジアによる感染症です。

精巣までの部位にクラミジアが侵入して炎症をおこし、そこで白血球が増加して膿が発生するのです。その他にも前立腺が炎症を起こしていたり、大腸菌や結核菌に感染することでも起こるといわれています。

膿精液症の治療法

膿精液症は不妊症に繋がるので早目に治療することが大切です。感染症自体は健康な人ならば自然治癒の可能性もありますが、感染症の種類によっては重篤な症状を引き起こす可能性もあります。精巣までの器官が炎症を起こしてしまっていると、完治するまでに時間がかかるので、自己判断はせずに病院で診察を受けましょう。

膿精液症の治療には薬物療法が行われ、炎症を起こしている菌を除去する為に、抗生物質を使用します。薬物治療を行えば約1~2週間で改善されてきて、精子内の白血球の数が正常値に戻ってきます。その他に不妊症となる原因がなければ、白血球の数値が正常値になった時点で完治と見なされ、自然妊娠もできる様になります。

しかし、膿精液症の原因がクラミジア感染症だった場合には、性交渉で感染した可能性が高くなります。不特定多数の異性と性交渉を行うことは避けて、病気の再発に勤めることが大切です。

クラミジア感染症になった場合、初期症状として排尿時に痛みや違和感を伴います。症状が悪化すると精巣が炎症を起こして発熱をすることもあります。クラミジア感染症は膿精液症の症状はなくても不妊に大きく影響しますので、一刻も早く治療を受けなければなりません。

また、クラミジア感染症は、パートナーも感染している可能性も高くなります。夫婦双方に不妊の原因があると、不妊治療の際に大きな障害となります。不妊状態が続き、膿精液症が疑われる場合には、必ずパートナーも一緒に病院へ行って検査を受けることが必要です。

まとめ

精子におかしなところがあっても、普通はなかなか病院へ行こうとは思わないでしょう。「このまま様子を見れば自然治癒するのではないか」と考えて放置してしまうこともあります。しかし、精子に膿が混ざっており感染症が悪化している可能性もあります。放置せずに、すぐに病院で検査を受けることも考えましょう。不妊治療をする段階で「もっと早く治療しておけば良かった」と後悔しても遅いのです。

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