金玉にコブができていたら精索静脈瘤の疑いあり! セルフチェックで早期発見を

  • 作成日:2017.01.06
  • 更新日:2017.07.31
男性不妊
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

精索静脈瘤は、男性不妊の原因として多く見られる症状です。自覚症状がない為に気づかないことが多いのですが、きちんと治療をすれば改善が可能です。精索静脈瘤の症状や原因、治療法と自己診断の方法は以下の通りです。

精索静脈瘤とは?

精索静脈瘤とは、精巣から出た静脈(精索静脈)の血液が正常に心臓に戻らずに逆流して、精巣周囲に静脈瘤(コブ)が発生する病気です。血液の温度により睾丸周辺が温まると正常に精子が作れなくなります。

精子の数が減少したり運動率が低くなったりします。また、男性不妊症の原因ののほぼ8割を占めています。

WHO(世界保健機構)の報告によると、男性不妊症や精巣機能に何らかの異常がある場合、精索静脈瘤が認められるケースが多いとされているのです。正しい治療や手術を受けることにより、50%~70%の確率で改善されることも報告されています。

精索静脈瘤の症状

精索静脈瘤は、自覚できる症状は殆どありません。しかし、精子を生成する上で異常が起きることから、運度率が低下していたり、DNAが損傷していたりするので、男性不妊につながります。

症状によっては稀に陰嚢に鈍痛を感じることもあります。夕方頃になると違和感があったり、ジンジンと痛むこともあります。安静にしていると痛みが軽減されてしまう為に病気を疑う人は少ないのです。

精索静脈瘤の原因

精索静脈瘤の直接の原因は、精巣から繋がっている静脈内の血液が逆流してまい、コブができてしまうことです。この要因としては、現在では以下の2つが考えられています。

・静脈の弁に先天的に異常が認められる場合

各臓器を通る血管には弁が存在していて、血液が逆流するのを防いでいます。精巣から出ている静脈(精索静脈)にも弁が存在しているのですが、生まれつきこの弁に異常があると、血液が逆流してしまうこともあるのです。

・静脈が圧迫される場合

左側の精巣から出ている静脈(左内精索静脈)は、通常右側の静脈より長くできていて、左側の腎臓へと繋がっています。ところがこの左側の静脈が、大動脈と腸へ繋がる動脈に挟まれ圧迫されることで、血液が逆流するというものです。

精索静脈瘤の治療方法

精索静脈瘤の治療方法はいくつかありますが、基本的に適切な治療を行えば改善が可能な病気です。

泌尿器科で精索静脈瘤の症状が軽度であると診断された場合には、漢方薬を使用しての治療が行われることもあります。漢方薬は血流を良くすることで身体の免疫力を向上させ、体質を改善させる効果があります。血流が良くなれば、血液によるコブを排除することができるのです。

精索静脈瘤の治療で使われる代表的な漢方薬として桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)と桃核承気湯(とうかくじょうきとう)があります。また、最近ではイタリアで精索静脈瘤の治療に関する臨床試験が行われ、コエンザイムQ10を投与することで、精子の質や運動率を向上できることが確認されました。

上記は軽度の場合ですが、中度以上になると泌尿器科では手術をするのが有効手段とされています。手術は患者の体質や医師の判断によりますが、以下の2つが代表的です。

・精索静脈高位結紮術

「精索静脈高位結紮術」は、最も一般的に行われる方法で、腹部の高い位置で静脈を結ぶ手術です。約3日程の入院が必要ですが、健康保険が適用されますので手術の規模の割に費用は安く、10万円前後となります。

・顕微鏡下精索静脈低位結紮術

「顕微鏡下精索静脈低位結紮術」は、顕微鏡を使用して、精巣のすぐ近くで静脈を結ぶ手術です。身体への負担が少なく、病院いによっては日帰り手術も可能となります。ただし、健康保険が適用されるかの判断は病院により違いがあり、適用外の場合には全額負担で25万円程かかります。

・経皮的静脈塞栓術

「経皮的静脈塞栓術」は、静脈内に管を通して蓋をして、血液の逆流を止める手術です。身体への負担が大きいので、症例数は少なくなります。

こんな症状があれば精索静脈瘤を疑え!

精索静脈瘤は特に自分で予防する手段はないのですが、普段からセルフチェックを行うことで早期発見に繋がります。一番簡単に行えるのが、立ったままの姿勢でお腹を緊張させて、そのまま自分の睾丸に触れてみる、という方法です。

睾丸を軽く触りながら、変わった感触がないか調べてみましょう。本来ならば柔らかい筈の部位にコブの様な膨らみが感じられたら、精索静脈瘤の可能性もあります。また、ぱっと見た目で陰嚢に血管が浮き出ていて、コブが見受けられる場合も同様です。

直接血管のコブが確認できなくても、以下の症状があれば精索静脈瘤を疑ってみる必要があります。


・左右の陰嚢の大きさが違っている様に見える場合
・興奮したり、性行為をしている時などでも常に垂れ下がった状態である場合
・陰嚢の表面に異様に凹凸が多い場合
・夕方になると違和感や鈍痛がある場合
・避妊をしていないにも関わらずパートナーが妊娠できない場合

特に夫婦で不妊の状態が続く時には、積極的に泌尿器科で診療を受けましょう。早く適切な治療をすることにより、パートナーに精神的な苦痛を与える期間を短くすることもできるのです。

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