セックスの回数を増やしてもなかなか妊娠しない…それって精子無力症かも?

  • 作成日:2017.01.05
  • 更新日:2017.07.31
男性不妊
監修

Masahiko Shikaya
フリー医師

いくら子作りを頑張ってもなかなか妊娠しない…その原因があなたの精子にあるとしたらどうしますか? 精子無力症に関する原因や検査方法、治療法についてまとめました。子作りに悩んでいる男性のみなさん、是非参考にしてください。

精子無力症とは? 症状は?

精子無力症の主な症状は、射精時の精子の運動量の低さにあります。通常、精子の運動量は60%から80%程度が健全な数値とされています。精子無力症の方の場合は、精子運動率が40%以下、前進運動率32%以下まで数値が落ち込むのです。

膣内に射精された精子は膣の中から卵管、卵管膨大部へと進出する必要があります。精子無力症になると、到達できないために受精に至らず、男性不妊の状態になってしまうのです。

卵子にたどり着いたとしても膜を突き破り侵入する必要がありますが、力がなく尽き果ててしまいます。そのため、何度性行為を繰り返しても受精に至らないという状態に陥ってしまうのです。これらを解決するために体外受精や人工授精などの方法があります。

精子無力症に関して、本人に自覚症状はほとんどありません。射精も正常にでき、精液の量が減るといったこともほとんどありませんので、自分が精子無力症であるということは検査でのみ知ることができます。

精子無力症にも三段階あり、運動率が50%で軽度、20%から40%で中程度、10%以下で重度と診断されます。

男性不妊ということで、精神的に落ち込んでしまったり、夫婦間の関係が険悪になってしまうこともあります。そのため、身体的ケアだけでなく、精神的なケアも求められるのです。

精子無力症の原因

精子無力症の原因は、先天性のものと後天性のものに分かれます。

・先天性の場合

先天性が原因の場合、もともと精巣での精子を生成する能力が欠乏しており、それにより精子の運動率が落ちるという状態になります。先天性の症状だからと言ってまったく改善の余地がないということはありません。

適切な治療と努力により、妊娠に至るまでのレベルに回復している患者も確かにいます。希望を捨てないようにしましょう。

・後天性の場合

先天性とは異なり、精子無力症には後天的な原因も挙げられます。例えば、おたふく風邪、精索静脈瘤、前立腺炎、高熱、その他乱れた生活習慣やストレス等。

また、カルタゲナー症候群という慢性呼吸器疾患患者が重度の精子無力症を発症するケースも報告されています。

長期間射精をしないなどの禁欲生活を送ることでも精子の運動率が下がるとされており、そのようなライフスタイルも精子無力症の原因の一つとされているのです。適度に性生活を送ることも精子無力症を防ぐ対策になると言っていいでしょう。

精子無力症の検査方法

精子無力症の検査は精液検査で行われます。精子を採取して検査を行います。具体的な方法は以下のとおりです。


1、オナニーなどで男性から精子を採取する
2、採取した精子を30分程度放置し液化させる
3、精子計算機の上に乗せ顕微鏡にて運動量を計測する

病院によっては自動分析器を使用しているところもあるようです。今のところ精液検査の方法としてはこれが一番一般的な方法となっており、他の方法が採用されるケースはほとんどありません。

精液の採取についてですが、これも病院によって方針が様々です。毎日射精をしたほうが検査の結果がよくなるため、毎日のオナニーを推奨するところもありますし、禁欲期間を3、4日指定して検査を行う場合もあります。

どちらにしても、これらの検査により実際の精液の運動量がわかります。

医院に行ってオナニーをし、精液を採取するという精神的な負担があることも忘れてはいけません。精子も心因的なストレスにより運動量が変わることもあるからです。なるべく自然な形で検査をしたい場合は、自宅などでオナニーを行い、それを専用の容器に入れて病院に持ち込むという方法もあります。

検査により精子無力症、無精子症、乏精子症、奇形精子症などの症状が明らかになります。

精子無力症の治療方法

現在、精子無力症に即効性のある治療法はありません。病院によって非ホルモン療法が採用されるケースが一般的です。しかし、この療法は精子の運動量が50%程度の軽度の症状の患者でないとあまり効果がないとされています。具体的には以下のような漢方薬やサプリメントを使って治療を行います。

・漢方薬

八味地黄丸、補中益気湯

・サプリメント

Lカルニチン製剤、コエンザイムQ10

精子を作るのにかかる日数は74日間、さらに作られた精子が運動できるようになるまで2週間ほどの時間が必要となります。非ホルモン療法をする場合、最低でも三ヶ月程度の期間がかかることを覚悟しておく必要があります。

精子無力症による男性不妊でどうしても妊娠が望めない場合は、女性不妊治療も併用して行うことになるのが一般的です。

重度の精子無力症の場合は体外受精や顕微授精、中程度の精子無力症の場合は人工授精や体外受精を用いて受精を目指します。これらの治療は保険適用とならないため、一度に数万円、高い治療になると数十万円という治療費がかかる治療です。


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