健康

2017/01/04

痛風のための厳しい食事制限は時代遅れ?! そのワケとは?

痛風のための厳しい食事制限は時代遅れ?! そのワケとは?

痛風になりやすいものが好きだという相談者さん。痛風にならないためには好きなものをどれくらい制限すればいいのでしょうか。専門家からは意外な情報を得ることができました。

50代男性からの相談:「足の指が腫れあがり、2日で消えました。あれは痛風でしょうか」

痛風になるのではないかという不安を感じています。私は大のビール党で、「この世で最も好きな料理は、カツオの土佐作り。2番目は鶏レバー、3番目は魚卵類」という、プリン体大好き人間です。
プリン体が痛風の原因になることは、よくわかっています。私の好きなものにプリン体が多く含まれることも知っています。
最近、足の薬指が、ある朝突然、紫色に腫れてズキズキするということがありました。「いよいよ痛風発症か」と思いましたが、どうやらそうではなかったようで、その腫れと痛みは2日ほどで消えました。
しかし、そのことがあってから、不安はいっそう強くなりました。上記のような私の食生活は、やはり改めたほうがいいのでしょうか。たとえば、カツオなら、1日でどれくらいの量までなら、食べてOKなのでしょうか。

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痛風の発作は何度も襲ってくる

相談者さんは痛風だと考えられます。痛風の発作は自然に治まりますが、治ったわけではありません。プリン体を多く摂ると再び痛みはやってきます。

痛風発作は、人の3大疼痛の1つで、風が吹いただけでも痛いため痛風といわれています。病名は、高尿酸血症です。(看護師)
状態から考えて痛風発作の可能性が高いと思われます。実際に検査をしたことはないのでしょうか。すでに発作が出ているということは尿酸値がかなり高い状態と考えられるでしょう。投薬治療の対象になる可能性が高いと思います。(看護師)
一度溜まった尿酸は簡単には落とすことができません。プリン体の多いものを摂取すると、すぐに痛風発作が出てしまいます。血液検査で現在の状態が分かりますので、受診して検査をすることをお勧めします。(看護師)
一度痛みが治まってもプリン体の過剰摂取でまた発作は起こります。1日のプリン体の摂取量は、400mgが目安となっています。食品100g中のプリン体の含有量は鶏レバーが312.2mg、かつお211.4mgとなっています。かなり含有量の多い食品になります。もちろんプリン体は他の食品にも含まれています。できれば避けた方がいい食品です。(看護師)

痛風のために厳しい食事制限をする必要はない

痛風のために厳しい食事制限をする必要はないとはいうものの、限度があります。バランスのいい食事を心がけるのがいいでしょう。

血液中の尿酸値が高くなり、尿酸が結石化することで手足の指先に結石がつまり、激しい痛みと腫れを生じます。尿酸はプリン体から作られるため、以前はプリン体の制限が痛風予防になると考えられていましたが、最近では食事から摂取されたプリン体のほとんどは腸で分解されて排出されることが分かったため、厳しい食事制限は必要ないといわれています。(看護師)
痛風を予防する食事の基本は、尿酸値を上げにくい食事と尿酸を排出しやすい食事で、食事の総エネルギーを抑えること、水分やビタミンを摂り尿酸の排出を促すことが大事です。(看護師)
水分を多く摂るとプリン体の排泄も進むので摂るようにしてください。お酒を飲む人は飲まない人に比べて発作の起きる確率は2.5倍といわれています。受診して検査、治療されることをお勧めします。(看護師)
好きなものをどうしても食べたいときは一切れ程度にしてお酒は量を減らすようにして食べた方がいいと思います。また、バランスよい食事も大切です。(看護師)
マグロやカツオはプリン体含有量が高いといわれていますが、一方でアンセリンという成分が尿酸値を下げる効果があるともいわれています。だからと言って、制限なく食べてもいいということではありません。1日に何切れまでという制限ではなく、食事全体のバランスをよくして、エネルギーを抑えた中で食べられる量にするのがいいでしょう。(看護師)

好きなものを食べているから痛風になるのではなく、好きなものばかりを食べているから栄養バランスが偏り身体の不調を招くと考えた方がいいかもしれません。健康に気をつけている人にとっては耳にタコができ、網膜に焼きついているであろう「バランスのいい食事」「規則正しい生活」。よく見かけるからこそ軽視してしまいがちですが、決して疎かになることのないよう生活習慣を見直していきましょう。

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