健康

2016/12/29

サプリでお腹がゆるくなった…実は身体にとっていいことも

サプリでお腹がゆるくなった…実は身体にとっていいことも

健康のために飲み始めたサプリでお腹の調子が悪くなったという相談者さん。このまま飲み続けるべきか止めるべきか悩んでいるといいます。腸内環境について専門家にご意見を伺いました。

60代男性からの相談:「菊芋のサプリでお腹の具合が…飲み続けてもいいですか?」

この何年も、自分が糖尿体質なのではないかと疑っています。
定期健康診断や糖尿病の検査では血糖値は一応正常の範囲に収まっていますが、ほとんど上限に近い数字のため、自分では糖尿病予備軍ではないかと思っています。
自分が予備軍を疑う理由としては、食べても食べても少しも太らないこと、尿の泡立ちがすごいことなどが挙げられますが、これだけで糖尿体質とは決められません。
しかし自分では糖尿体質と決めて掛かっている部分もあり、先日試しに血糖値を下げるといわれる菊芋のサプリメントを購入しました。まったくの素人考えではありますが、このサプリメントを服用することによって尿の泡立ちが減れば、血糖体質の改善につながるのではないかと考えたためです。
ネット通販で菊芋のサプリメントを注文し、品物が届いたその日にサプリメントの服用を始めたのですが、翌日からなぜか腹の具合が悪くなり始めました。
この症状についてサプリメントの販売会社に問い合わせたところ、「菊芋には水溶性の食物繊維が非常に多く含まれているため、便がゆるくなることがある」ということでした。
身体がサプリメントに慣れていないためとも思うので、このまま使用して様子をみようか、それとも使用を中止したほうがいいのか判断がつきません。この件について何かアドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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お腹の調子が悪くなったのではなく、便通が改善されたのかも

サプリの効果で腸の動きが活発化し、よく便が出るようになったのかもしれません。その状態があまりに辛いものでしたら、飲むのをやめるのがいいかもしれません。

まず、サプリメントを服用してお腹の調子が悪くなったとのことですが、販売会社の回答にありますように水溶性食物繊維の働きにより、腸がよく働いていることが考えられます。非常につらい症状でしたら服用をやめた方がよいですが、お腹が緩くなった程度でしたら、しばらく様子を見てみてもいいかと思います。(薬剤師)
便通が改善することは、身体にとっていいことです。3~4日続けてみて、症状がつらいようでしたら体質に合わないのかもしれません。(薬剤師)
菊芋には、水溶性食物繊維が豊富に含まれていますが、不溶性食物繊維も含まれているため、食物繊維の働きで、便をゆるくしていることが考えられます。もしも、減量が可能であれば、少量から試して、様子を見ながら徐々に通常服用量に増やしていく方法もあるかと思います。(薬剤師)

身体の不調について自己判断してはいけない

年齢を重ねるごとに様々な経験を積み、人は経験則を身につけます。しかし、その経験則が誤っている場合もあります。自分の考えを過信しないことが身体の健康を維持するうえで最も大切なことです。

糖尿病についてですが、尿の泡立ちだけで自己判断されるのは危険です。血糖値の数値が上限に近いとのことなので、生活習慣を見直し、糖尿病を予防する食事、運動を継続されることは非常に大切です。(薬剤師)
空腹時血糖だけでなく、食後1時間、2時間後の血糖値も調べてみるといいかと思います。空腹時血糖が正常でも、食後の血糖値の上がり方が急上昇されるような場合は、より糖尿病に注意する必要があります。(薬剤師)

腸内が酸性に保たれると便通がよくなる

腸内環境を整えることは健康にもいい効果をもたらします。便通がよくなることで、老廃物は排出され、身体への負担も軽くなるかもしれません。

腸内環境のお話を少しさせていただきます。人の腸内には、腸内細菌といわれる細菌が生息しています。腸内細菌は、体にとっていい働きをする善玉菌、体にとってよくない働きをする悪玉菌、優勢な方の働きをする日和見菌に分類されます。(薬剤師)
善玉菌は、糖質を発酵分解して、乳酸や酢酸といった酸を作り出し、腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑えたり、外部からの細菌の浸入を防ぎます。(薬剤師)
腸内が酸性に保たれると、腸の蠕動運動が促進され、便通がよくなります。これにより、体内の老廃物の排泄もスムーズになり、体の健康を保つことができます。そのため、腸内を善玉菌優勢ないい環境に整えることはとても大切です。(薬剤師)

2つの食物繊維の働きについて

食物繊維と一口に言っても、2種類あることはあまり注目されていないかもしれません。ここでは、2つの食物繊維について解説頂いております。

食物繊維に、便通をよくする働きがあることはよく知られていますが、食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。(薬剤師)
水溶性食物繊維は、便を軟らかくしたり、腸内の善玉菌の餌となり、善玉菌の増殖を助けます。(薬剤師)
不溶性食物繊維は、便のかさを増して、腸壁を刺激し、蠕動運動を促して排便を促進します。(薬剤師)

まず、身体のことを考えているのであれば、自己判断で行動を起こすのは控えるといいでしょう。自己判断で見出した原因が間違っているかもしれません。間違った原因への対処が、本当の原因を増長させてしまうかもしれません。素人考えと分かっていながら、人は自分の信じたいことを信じようとします。フラットな心で物事を見る目を養うことが健康への一歩といえることもあるでしょう。
腸内の環境は健康の基盤ともいえるもの。しっかり整えていきましょう。

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