妊娠しにくいのは男性側に原因があることも…男性不妊症とは?

  • 作成日:2016.12.28
  • 更新日:2016.12.27
男性不妊

不妊症というと女性に原因がある為に起きるというイメージがあります。しかし不妊治療を受けているカップルの中には、男性にも原因があることが多いのです。男性不妊症の種類や症状を知ることで、不妊治療をより効果的に行える様にしましょう。

男性不妊症とは?

一般的に、結婚してから避妊をせずに定期的に性生活を送ってもいても、2年以上妊娠しない場合に不妊症とされます。男性不妊症とは、不妊症と診断された中でも男性側に原因があることをいいます。

現代社会では婚姻関係がある夫婦の10分の1は不妊症に悩み、不妊治療を受けているケースも多くあるのです。

以前は不妊症というと女性に原因があると思われていましたが、不妊治療を受ける過程で検査を受けた際に、男性側にも原因がある場合もあります。

不妊治療を受けている夫婦のうち、女性側に原因があるのが約4割ですが、男女共に原因がある、あるいは男性側に原因があるというケースが約5割にもなるのです。つまり、不妊症の約半数は男性にも原因があると言えるのです。

不妊治療を受ける際には女性側に大きな負担がかかりますが、男性不妊症も原因であるとなると双方が協力して治療を受ける必要があるのです。

男性不妊症の種類とその症状など

精子は1度の射精で約1億~4億個も放出されます。そして、その中のたった1つの精子が卵子と結合できるのです。

射精された精子のうち、膣内の酸で子宮に達する前に99%が死滅して数十万個となります。更に、子宮内に侵入できても白血球により、卵子の近くまで到達できる精子は数百個にまで排除されます。卵子と受精できる精子はそれだけ強く優秀な精子と言えるのです。

しかし、精子の質が低い場合、例え卵子まで辿り着いたとしても妊娠しにくくなってしまいます。男性不妊症になる要因としては、大きく分けて「精子の数が少ない」「運動量が少ない」「異常がある」の3つがあります。この要因を作る原因としては、以下のことが考えられます。

・無精子症

射精された精液の中に精子が確認できなかったり、あるいは精子があっても極端に運動率が低い症状のことです。無精子症は男性不妊症の中でも最も多い原因であり、不妊治療の際に検査ですぐに判明します。検査で無精子症と診断されても治療を受ければ妊娠できる可能性はあります。

・乏精子症

精液中の精子の数が極端に少ない症状のことです。精子の数により、「軽度・中度・重度」の3段階に分けられます。一般的には正常値は精液1ccに対して精子が約6千万~8千万以上で、「軽度:5千万以下」「中度:1千万以下」「重度:100万以下」とされます。

・精子無力症

活発に運動して前進する精子の数が極端に少ない症状です。具体的には「運動している精子の数が50%未満」あるいは「活発に前進している精子の数が25%未満」とされています。

また、精液内に精子が確認されても動きが認められないことを精子不動症といいます。精子の質が悪いことによる男性不妊症の代表的なケースです。

・精索静脈瘤

精巣(睾丸)から心臓へ流れるはずの静脈が逆流してしまい、血管がふくれてコブができてしまう症状です。精巣の血流が悪くなることで精子の質が落ちてしまい、男性不妊症の原因になります。

精索静脈瘤はあまり知られていないのですが、実は男性不妊症の約4割がこの原因によるものなのです。この場合、逆流する静脈を結ぶ手術が行われます。

・勃起不全(ED)

勃起機能の障害によるもので、性交をする際に勃起ができなかったり、勃起状態が維持できない症状です。そもそも性交が十分にできないために妊娠ができないもので、日本人男性の中でEDに悩んでいる人は1千万人以上もいるのです。EDに関しては専門の外来クリニックもあり、きちんと診療を受けることができます。

・無精液症

精液が作られない為に、射精をした感覚はあるのですが実際には射精されていない症状です。

・閉塞性無精子症

精子を運ぶ精管というパイプが詰まってしまい、精子が運ばれなくなってしまう症状です。射精をしても精液の中に精子が確認できません。

・先天性精管欠損

先天性精管欠損とは、生まれつき精管がない為に、精子が運ばれないという症状です。精子が作られても精巣内に残ってしまい、射精をする際に障害が出ます。

・膿精液症

精嚢や前立腺が感染症などにより炎症を起こしてしまい、そのために精液中に白血球が増殖してしまう症状です。数値としては、精液1ミリリットル内に、白血球が10万以上存在している状態で、精子の運動率が極端に悪くなってしまうことから男性不妊症に繋がります。

・逆行性射精

本来ならば射精時に尿道に送り出される精液が逆行してしまい、膀胱に入ってしまう症状です。性交自体は可能ですが、精液量が不足したり、射精できないケースもあります。

・膣内射精障害

何らかの原因で精力が衰えて、性交時に膣内射精に至らない症状です。加齢により精力が低下することが多いのですが、現代男性は睡眠不足だったり、過度に飲酒をし過ぎたり、食生活の乱れにより栄養バランスが悪くなり、一時的に精力が減退することもあります。

男性不妊症には上記の様に多くの原因が考えられます。治療方法としては、まずは生活習慣を改めることにより、男性不妊症の原因を排除します。喫煙やアルコールの過剰摂取は避け、射精の障害になる様な薬は一時中断します。

精子の数が少なかったり、運動率が極端に低い場合には、ビタミン剤や漢方薬などを投与して、体質の改善を計ります。更には精巣機能が低下していると思われる場合には、ホルモン療法が行われます。定期的にホルモン注射を行い、下垂体を刺激することで精液の質の改善をしていくのです。

上記の治療を行いながら人工受精、或いは顕微授精を行えば、男性不妊症でも子供が授かる可能性もあります。子どもが欲しいと思っても授からないという場合には、速やかに夫婦揃って不妊外来で診察を受けることが大切です。

(監修:看護師)

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