薄毛

2016/12/20

薄毛治療に用いられる薬についてどこまで知ってる?*

薄毛治療に用いられる薬についてどこまで知ってる?*

薄毛治療には、効果が期待できる医療用医薬品がいくつもあります。でも、どれが自分の頭皮・体質に合う薬か判断するのは、難しいかもしれません。そこで厚生労働省に薄毛の治療薬として認可されている何点かの薬をご紹介。悩みの種だった薄毛(男性型脱毛症)も改善すること間違いなし!

ある日から突然訪れる…男性型脱毛症になる原因とは?

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10~20代の頃は、ボリュームのあった毛髪。しかし、そんな過去も今は見る影もなく、抜け落ちていった髪の毛…。ある日を境に、男性の自信を取り去ってしまうもの、それが薄毛です。

「アラフォーを迎え、薄毛になった」というような成人男性が発症する進行性の脱毛症をAGA(男性型脱毛症)と呼びます。AGAを発症している人は、日本全国でおよそ1200万人。そのうち、気にかけている人は800万人、ケアを行なった経験のある人は650万人と言われています。

一般的に原因と言われているのは、遺伝もしくは男性ホルモンの働き。

ホルモンの点で述べると、薄毛男性にはDHT(ジビドロテストステロン)の水準が高い傾向が見られ、このDHTが毛髪の成長期を短くする原因物質と考えられています。成長期が短くなると、太く成長する前に、抜け落ちてしまうのです…。

薄毛に効果的な医療用医薬品は何か?

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では、どんな薬が薄毛治療に効果的なのでしょうか? 現在、厚生労働省に認可されている薄毛、すなわちAGA(男性型脱毛症)へ有効な薬はフィナステリドとデュタステリドの2つ。これらの成分を含む、数種類の医療用医薬品が医師の診断ののち、処方されます。

ちなみに、CMでよく耳にする育毛剤「リアップ(RiUP)」などに含まれるミノキシジルは医療用医薬品としては認められていません。医師による処方の必要性はなく、薬剤師の対応のみで販売可能な医薬品です。

現在、薄毛治療の医薬品として処方されている薬はいくつもあります。それでは、フィナステリドとデュタステリド、そしてそれらを含む医薬品について紹介いたします。

薄毛の医療用医薬品フィナステリドとは?

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フィナステリドとは、男性ホルモンの働きを抑制する抗アンドロゲン薬のひとつです。もとは薄毛とは関係のない、前立腺肥大症や前立腺がんに用いられていた薬です。

2005年10月11日に厚生労働省から承認。同年12月14日より処方が開始されました。

・期待される効果

薄毛を招く原因のひとつと言われる、DHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える効果があります。

・気をつけるべき副作用

男性ホルモンの働きを低下させるため、性欲減退や男性器の機能不全を引き起こす可能性があります。ただ、多くは指定された用法容量以上を超えて摂取された場合に起こるもの。しっかりと決められた基準量を守るようにしましょう。

フィナステリドを含む医薬品

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・プロペシア

販売開始年数:
2005年12月

含まれる添加物:
結晶セルロース、乳糖水和物、部分アルファー化デンプン、デンプングリコール酸ナトリウムなど

期待される効果:
男性における男性型脱毛症の進行遅延

用法容量:
成人男性の場合、通常は0.2mgを1日1回経口投与。必要に応じ適宣増量できるが、1日1mgを上限としています。

使用上の注意点:
効果がでるまでは通常6ヵ月の連日投与が必要です。効果を持続させるためには継続的に服用します。妊婦(妊娠している可能性がある婦人も含む)や本剤の成分に対し過敏症を発症した経験がある方への投与は禁止。肝機能障害の患者へは、体調を見ながら慎重に投与しなければなりません。

副作用:
肝機能障害、過敏症、男性不妊症、性欲の減退など

参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「プロペシア錠0.2mg/ プロペシア錠1mg」
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/170050_249900XF1021_2_08#CONTRAINDICATIONS

・クラシエ

販売開始年数:
2016年4月

含まれる添加物:
結晶セルロース、乳糖水和物、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、タルクなど

期待される効果:
男性における男性型脱毛症の進行遅延

用法容量:
プロペシアと同じ

使用上の注意点:
効果がでるまでは通常6カ月の連日投与が必要です。効果を持続させるためには継続的に服用します。男性型脱毛症のみ適応しており、女性には適応していないとされています。また、20歳未満での安全性及び有効性は確立されていません。

参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド錠0.2mg「クラシエ」/フィナステリド錠1mg「クラシエ」」
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/400042_249900XF1064_1_02#CONTRAINDICATIONS

・サワイ

販売開始年数:
2016年3月

含まれる添加物:
カルナウバロウ、結晶セルロース、酸化チタン、ステアリン酸Mg、タルク、乳糖など

期待される効果:
男性における男性型脱毛症の進行遅延

用法容量:
プロペシアと同じ

使用上の注意点:
プロペシアと同じ

参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「フィナステリド錠0.2mg「サワイ」/ フィナステリド錠1mg「サワイ」」
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/300119_249900XF1056_1_03#CONTRAINDICATIONS

フィナステリドより効果がある? 気になるデュタステリドとは

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デュタステリドとは、フィナステリドと同様にAGAの発症原因となるDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制する医療用医薬品。その脱毛抑制効果はフィナステリドよりも高いという臨床データもあり、約1.5倍の効果が報告されています。

デュタステリドが世の中に発表されたのは、2001年のこと。イギリスの製薬会社グラクソ・スミスクライン社によって開発されました。こちらもフィナステリドと同様、元は前立腺肥大症の治療薬として処方されていたそうです。

・期待される効果

フィナステリドと同じく脱毛を抑制する働きがありますが、その効果はフィナステリドより高いと言われています。Journal of the American Academy of Dermatology誌によって行なわれた投与150日後の毛髪再成長本数の試験では、フィナステリドより約1.5倍高い効果が出ました。

・気をつけるべき副作用

性欲の減退に加え、鼻咽頭炎を招く恐れがあります。鼻咽頭炎とは、鼻水が出る風邪や花粉症の症状に近いもの。全体の約1~3%前後の副作用報告例がありますので、正しい使用料を守ることが重要です。

・ザガーロカプセル

販売開始年数:
2016年6月

含まれる添加物:
ジブチルヒドロキシトルエン、中鎖モノ・ジグリセリド、ゼラチン、濃グリセリンなど

期待される効果:
男性における男性型脱毛症の進行遅延

用法容量:
成人男性の場合、通常は0.1mgを1日1回経口投与。必要に応じ0.5mgまで増量できますが、1日1回の経口投与は必須です。

使用上の注意点:
カプセルの内容物が口腔咽頭粘膜を刺激する場合があるので、カプセルは噛んだり開けたりせず服用しましょう。また、治療効果を評価するために、通常6ヵ月の継続投与が必要です。そして、本剤を6ヵ月以上投与しても改善が見られない場合、投薬を禁止しなければならない。

禁忌:
本剤の成分及び他の5α還元酵素阻害薬に対し、過敏症を発症した経験のある方や妊婦・産婦・授乳婦、重度の肝機能障害がある患者へは投与してはいけないとされています。

参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ザガーロカプセル0.1mg/ ザガーロカプセル0.5mg」
http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/340278_249900AM1023_1_04#CONTRAINDICATIONS

まとめ

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AGA(男性型脱毛症)を改善させるフィナステリドとデュタステリド。および、それらを含むいくつかの医療用医薬品をご紹介させていただきました。男性にとって髪の毛が薄くなるというのは、他の人が思っている以上に自信をなくしてしまうもの……。

気付かぬうちに内向的になり、アクティブさを失ったという方も多くいらっしゃることでしょう。薄毛は諦めなければならないというのは昔の話です。専門家の治療方針に沿って、正しい治療を行なっていけば、少しずつ改善されていきます。薄毛でお悩みの時には、1人で抱え込まず、まずはお近くのお医者さんへご相談してみてください。

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