メンタル

2016/12/19

自分が臭いと思ってしまう幻臭は体からのSOS…まずは病院へ!

自分が臭いと思ってしまう幻臭は体からのSOS…まずは病院へ!

自分が周囲に悪臭を放っていると感じられたら、それは幻臭かもしれません。幻臭は、強いストレスを経験して心の病を発症すると表れる症状で、放置しておくと症状が悪化します。1人で悩んでいても解消することはできません。自分が臭うように感じられたら、医療機関を受診する必要があります。

幻臭とは?

幻臭は幻覚の一種で、実際には存在していない臭いを感じる症状です。この症状が発生すると、周囲の誰も認知していない特別な臭いを自分だけ感じるようになります。

幻覚や幻聴に比べると珍しい症状で、本人も周囲の人物も気づきにくい症状です。ただし、異常な臭いがすることに気づいた本人が、周囲の人々に臭いについて尋ねることで、症状に自覚する場合もあります。

心の病のサインとなる場合が多く、放置しておくとより症状が悪化する危険性があるため注意が必要です。

幻臭の症状

幻臭で感じる臭いの種類には様々なものがありますが、一番多いのは自分自身の悪臭です。自分の体臭や口臭がとても酷く思え、周囲に悪臭を放っていると感じるようになります。

その結果、外出を控えるようになったり、会話する際に口をハンカチで覆うようになります。マスクで口を隠してしまう場合もあります。体臭や口臭に対する意識が高まる結果、日に何度も体を洗ったり、歯磨きを繰り返すようにもなります。

自分の臭いではない幻臭では、鼻の奥からタバコの煙の臭いがしてきたり、何か物が焼けるような臭いがする場合があります。幻臭は、寒くなった頃に強くなる傾向があり、起きて活動している間は臭い続けることが多くなっています。

幻臭の原因

幻臭は、てんかんの発作の前触れとして発生する場合がありますが、それ以外では精神面に原因があることが多いです。

・統合失調症

ストレスや遺伝を原因として発症する精神疾患です。発症すると感情をコントロールする脳の機能が異常を起こしてしまいます。主要な症状は幻覚に幻聴ですが、まれに幻臭が表れる場合があるのです。

・強迫神経症

症状として幻臭を感じる場合があります。対人関係などで強いストレスを感じてしまうと、他人から嫌われることを恐れ、自分が他人に迷惑を与えていないか極度に心配するようになります。その心配が体臭や口臭に向けられると、幻臭という形で表れてしまうのです。

過度に臭いに敏感になって、少量の体臭や口臭でも強く感じるようになってしまいます。自分の嗅覚がするどくなり過ぎた結果、他人には感じられないほどの臭いですら自分には強烈に感じられるようになります。それが高じて幻臭になってしまうのです。

・うつ

うつが原因で幻臭が発生することもあります。仕事の失敗等で上司から厳しく怒られ、強いストレスを継続的に感じるとうつ症状になる場合があります。自分がダメな人間であるという自分自身に対する認識が、幻臭として感じられるのです。

幻臭の検査方法

症状が表れた場合、最初は嗅覚に異常がないか検査します。耳鼻科や耳鼻咽喉科で様々な臭いがする物質を実際に嗅いでみて、嗅覚に問題がないか調べます。味覚障害の併発を確認するために、甘いものや辛いものを舌にのせ、味覚が正常に機能しているか検査することもあります。

嗅覚や味覚に異常がないことが分かるとメンタル面を原因に臭いがしている可能性が高いです。その場合、精神科や心療内科での診断が求められます。

精神科や心療内科では問診が行われます。患者が訴える幻臭の内容について医師が丁寧に話を聞き、質問や疑問点を患者に投げかけます。その結果、患者の話す内容を総合的に判断して、精神疾患の診断が下されます。

幻臭の治療法

精神科や心療内科で治療が行われます。投薬やカウンセリングを中心に、患者の症状に合わせた治療が行われるのです。

患者が矛盾のある話をしている場合には妄想を抑える薬が処方されます。気分の落ち込みなどのうつ症状を見せている場合には抗うつ剤が処方されます。

幻臭は本人の激しい思い込みが原因で引き起こされている場合が多いため、カウンセリングで思い込みを改善していきます。認知行動療法によって改善をしていく場合もあります。

心がストレスに過剰反応するのを抑えられるようになれば、幻臭の症状も改善していきます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加