健康

2014/11/26

下痢が長期にわたって続いている…過敏性腸症候群の疑いあり

下痢が長期にわたって続いている…過敏性腸症候群の疑いあり

下痢が起こる病気は様々です。仮に、便に血が混じっていたり、体重の減少が大きい場合は病気の可能性を考慮し精密検査を受ける必要があるかもしれません。排便に時間を要する、便が硬い、下痢を繰り返す等であれば、腸内環境がよくない可能性があります。

30代男性からの相談:「お腹の調子が安定しません」

昔から便秘と下痢を繰り返す体質ですが、病院へ行く必要はないのでしょうか。またお腹の調子を安定させるにはどうしたらよいでしょうか。

10代の頃から便秘と下痢を繰り返しています。数日便秘、数日下痢、といった具合に繰り返します。一応毎日排便はありますが、20分以上篭っています。同じ食事を摂っている家族にはこういった症状はありません。市販の整腸剤を飲んでいますが、一向に改善されません。家族には病院へ行くよう強く言われていますが、受診する時間が取れないため他の方法を模索しています。お腹の調子を安定させる食べ物はありますか?また、どのような行動に気をつけるべきですか?

お腹の調子を整えるには乳製品や繊維質がおススメ

下痢を改善するのは、まず食生活を見直す必要があります。また、ストレスが原因で下痢になる可能性もあるため、規則正しい生活を送る必要もあります。

消化の悪い、脂肪分や動物性蛋白質をひかえ、乳製品や繊維質を含む食品、(イモ類、海藻類、キノコ類、豆類、穀類)タンパク質や果物などをバランスよく摂ること、水分を充分にとること、規則的な生活を送り、ストレスや疲れをためないことがあります。しかし、長年にわたってそのような症状が続いているようなので、一度、消化器での受診をお勧めします。(看護師)
日本人には少ないのですが、便とは別に粘液が分泌されたり、異常な排ガスがみられることがあります。この病気の方は運動・休養を取ること・食事を規則正しく取ることが勧められます。反対に、冷たすぎるものや熱すぎるものを食べること、牛乳、アルコール、刺激物、繊維の多い食品、豆類、ストレスは避けるよう勧められます。(看護師)

過敏性腸症候群の疑いもあり

消化器を受診する患者さんのなかでも特に多い症状が過敏性腸症候群です。過敏性腸症候群は20代から30代に多く、通勤電車の中や会議中に突然便意を催します。しかし、市販の下痢止め薬などで対処するのは不十分です。

『過敏性腸症候群』の特徴は、腹痛→便意→排便→腹痛軽減というプロセスです。もちろん便通異常も伴います。便秘の場合、うさぎの糞のようなコロコロした便が出たり、便が出切って無い感じがします。下痢の場合、1日に数回出たり、食後すぐ出たり、泥のような状態の便がでます。そして便秘と下痢を繰り返します。(看護師)
ご相談の内容から『過敏性腸症候群』も疑われますが、これの診断自体、そもそも検査等で調べて他の腸疾患が否定される場合にのみ、つけられる病名です。「過敏性腸症候群」の場合、ストレス等精神的な要因も強く影響するため、単なる消化器の治療に留まらず、心療内科的アプローチが必要となる場合があります。(看護師)

お腹の調子がよくない場合は、腸内環境の改善を心がけるようにしましょう。食事や普段の生活を改善することでお腹の調子もよくなるでしょう。一方では病気の可能性もあります。特に全ての腸疾患が否定される場合は「過敏性腸症候群」の可能性があり、その場合は薬ではなく精神的な要因を緩和する治療が必要になるかもしれません。ただの腹痛や排泄の不調と捉えず、改善しない場合は病院で診察を受けることも検討しましょう。


<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加